“ これを見せるのは君が初めてだよ ” / Diary312
27.9.2016

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2016 A/W の編集意図が固まったうえでロンドンの街はずれ、ゲットーな空気漂う地区に住む熟練のコレクター、ヴィンテージに関わる生業を仕事ではなくライフワークとして心から楽しむ英国紳士のもとで出逢えた一着は、付ける事の出来ない順列をあえて付けるとしたら、今期の BEST 3 に属します。

“ 今はどんな気分だい ” と、親切な彼は時に問い掛けてくれます。“ コーヒー飲むかい ” とも。その時は頭に浮かんでいた想いに則って “ 100年以上受け継がれる要素やスタイル ” という世界観と、それを表現するにおいて最も喜ばしいマテリアルであるシルクのアイテムがあればベストである旨を、土台不可能であろうと決めつけつつ投げかけたところ、彼は “ イエス ” という答えと共に “ 最近手に入れたんだ ” “ これを見せるのはケンタが初めてだよ ” という最高のキラーワードを唱えつつ秘密の部屋から持ってきてくれました。

それは今から 100 年と少し前に、英国のとある環境において “ doorman ” という職種の人々が着用していたコート。アンティークでありユニフォームでありワークウェアでもあるそれは、奇しくも工業性を多分に含むヴィンテージプロダクトがデザイナーやアーティストの手で、また新たな角度のモードとして捉えられ始めているしている “ 今の今 ” に、さも示し合わせたかのごとくタイミングで私の前に現れてくれました。

 

 

それを差し引いてなお、心躍るそれ。ドアマンという要素に則った 100 年と少し前でありながら今なオーバーサイズのテーラーパターン、さりげなくありながら着用されていた環境に適したエレガントなディティールと色調、ユニフォームやワークに則った特殊なパーツ使い、何よりシルク 100 %という類稀なる条件。それがほとんど着用されていないコンディションで出逢えたことも、喜ばしくて仕方ありません。

 

 

 

 

 

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1910s Victorian , doorman silk coat

それこそ、近年のアーティストデザインによって、ドアマンという文言に馴染みのある方もいらっしゃると思いますが、そもそも相当に特殊な存在ですので、いわゆる “ 珍しいお品 ” に属するのですが、引き続きリアルクローズとして 120 %の魅力を感じた点が最もです。
なお、“ どの環境 ” で着用されていたかも判明しておりますが、ここに記すのは僭越ながら控えさせて頂きますので、僅かでもご興味頂けましたら店頭にてお気軽にお声がけくださいませ。普通にサラリとお答えさせて頂くと思います。

 

 

SURR by LAILA 福留

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Newarrival0923 / Diary311
23.9.2016

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1920 年代から 1990 年代まで。

正統派から傾奇者まで。

 

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early 60s Oliver Goldsmith , GOO GOO / Diary310
22.9.2016

セールスマンとして他社のアイウェアに関わっていた時に “ もっと良いアイウェアはないだろうか ” という想いを抱き、1926 年に自身のブランドを立ち上げた初代。
手仕事による確かなクオリティで人々から支持され、国そのものからも名誉ある特別受注を受けつつ “ アイウェアに新たな可能性はないだろうか ” と思案し、それまで実用品であった眼鏡 / サングラスにファッションという要素を取り入れた2代目。
革新的な企みにより、当時のムーヴィースターやロックスター、王族や政治家や芸術家など数多の著名人を彩り、銀幕や誌面の顔となった作品を数々生み出し “ アイウェアブランドの代名詞 ” たる確固たる地位を築いた3代目と4代目。
そして時を経て 2005 年。姪を加えて再び人々の前に姿を現した Oliver Goldsmith の歴史は、オリバーゴールドスミスの一族によって築かれました。

存在認識のみであった、現物は博物館でしか目にすることができなかった OG も05 年の復活以降徐々に出逢うことができるようになり、今では 弊店 にとって欠かせない要素の一つなのですが、それにおいて最もな至宝はやはり、現存する最古であり全盛期である 50 年代後期から 60 年代初頭のオプティカル ( 眼鏡 ) タイプです。

 

 

 

 

 

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その時代において紛れも無い名作, GOO GOO は当時、主にサングラスとして活用されていましたが、一部の英国紳士の間では眼鏡として認識されていたユニークな背景をもつ一本。いわゆる真円, ラウンドフォルムでありながら、決して “ キャラクターライク ” にならず、ましてやお人によってはベーシックなフォルムより顔馴染みが良いという、なんとも不思議な成り立ちはやはり、当時の類稀なるオプティシャンの職人技術と時代を先取り引き寄せる OG の感性あってのものなのでしょうが、私自身をかねてより愛用しております私は、ここまで強く心引き寄せられる最大の要因は何か長きに渡って熟考し続けておりまして、今のところ一つの答えに着地しております。

 

 

 

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それは “ テクスチャー ” 。トップメゾンが生み出すプレーンなシャツも、専門メーカーが織り成すカシミアも、ファインジュエリーの金無垢も。それらの魅力の根幹を成すのは素材感です。最初期 OG におきましてはじっくりと精製され、熟練の職人によって形成されたアセテートがそれに当たりますが、OG の感性による時にスタンダードで時に突発的で、何より美しさに溢れる流線とそのテクスチャーが顔を彩る様を目にすると、私はいつも心が震えます。それは仰々しさなど欠片もなく、見る人によってははっきりと認識しないかもしれませんが、確実に着用者の印象に協力な品の良さを与えてくれる存在です。

だからこそ復刻は “ 復刻 ”、オリジナルは “ オリジナル ” で在り続けるのだと思います。ある意味シビアと感じられる方が居られるかもしれませんが、私にとってこの明確な棲み分けは、ファッションという世界においての愛すべきロマンチシズムの一つです。

 

 

 

 

 

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early 60s Oliver Goldsmith, GOO GOO optical

 

最近またも、強くご興味くださる方が増えまして、嬉しくなってしまい書かせて頂きました。なお、それに併せてネットサーフィンをしておりましたら、英国王立のヴィクトリア & アルバート博物館のアーカイヴページに辿り着き、貯蔵されている GOO GOO を見つけました。宜しければ v&a musium search the collections にて Oliver Goldsmith と御検索なさってみてください。今回御紹介しているものの色違いなのですがファッション史の奥深さを大いに感じさせてくれる心躍る一本ですし、それ以外の作品も多数載っておりまして、全盛期の OG の感性がいかなるものであったか。正直に申し上げまして狂っているほどの革新性を御認識頂けると思いますので、ご興味頂けましたら、是非に。

 

 

SURR by LAILA 福留

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