旅はいつでも一期一会で全てが掛け替えのない時間ですが、今回は格別に衝撃的だった出逢いとその一着を御紹介させてください。
弊社が今も運営し続けていられるのは皆様のご愛顧あってですが、その中でも最も重要な要素は “ 人と人との繋がり ” です。一人が知ってくださり、その方が一人を御紹介くださる。これこそ継続の根幹なのですが、ヴィンテージを探し求める旅もまた人との繋がりが極めて重要です。ヴィンテージにとってその不確定性は不変であり、ゆえに私自身も含めて魅了され続けているのだと思います。
この度も、人の御縁あって知り合う事が出来たパーソナルコレクター。物のやり取りを生業としない高純度なファッショホリックならではの “ 個 ” に振り切ったプライベート・コレクションから譲り受ける事が出来たのは Top of Top な一着でした。
ラムレザー・ヌバックと総裏のシルクという有り得ないスペックのレザーシャツ。これまでの経験や感覚を一切合切クリアにするほどの存在感に圧倒されながらも、自らを奮い立たせ細部に注視すると浮かび上がる “ アメリカン ” で “ セブンティーズ ” な匂い。トップメゾンだからこその最上級マテリアルと熟練の職人技術を惜しみなく駆使して仕立てられた究極のスタンダードに、極めてさりげなく注がれる一種のアンダーグラウンドのバランスは、トレンドに目を向けるのではなく、メゾンが長い歴史で培った品位を大切にし続けているからこそ成り立つのだと感じます。
正直に申し上げると、第一印象は “ 怪物だ ” でした。ファッションを純粋に楽しむ, スタイルを探求する, 職人技術に敬意を払う, クオリティを追い求めるといった、メゾンの存在意義やクリエイションの根幹を具現化した怪物だと思い、心が震えました。
Vintage Hermes , leather shirt
色調、テクスチャー、フォルム、スタイル。全てにおいて100点を掲げられる一着。スリムなパターンですのでジャストサイズでもオーバーサイズでもご提案させて頂きます。
ここまで書いておいて申し訳ありませんが、正直感情の全てをうまく言葉に出来る気がしませんので、ご興味頂けましたら是非実物から感じて頂きたいです。とにかく私はこれに袖を通す時間全てがきっと掛け替えのないものになるのではないかと思わずにはいられません。そのように感情を喚起させてくれるファッションアイテムは、尊いです。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
ムッシュのアイデンティティーとメゾンの美学が特に色濃く反映されていた 60-70s イヴ・サンローランのテーラードジャケットは、バリエーションの少なさが遺憾ともしがたいメゾン・ヴィンテージの MENS アイテムにおいては勿論のこと、長い歴史において様々仕立てられてきた様々全般を見渡してもなお、優先的にご提案したいジャケットの一つです。
身体を立体的に包み込む構築、スリムながら負荷の少ない軽やかなフィッティング。正真正銘に紳士的でありながらも、極めてほんの僅かながらの女性性を一滴加えているかのような繊細な色気は、やはりモードの “ 帝王 ” だからこそのバランスだと思います。
それがコーディュロイにて表現されるという極めて興味深いアプローチ。沢山のサンローラン・テーラードを目にしてきましたが、その中でも良い意味で異端的に受け入れられる本品は、前述の妖艶さとヘヴィーデューティーのコンビネーションによって、特別な一着としてお楽しみ頂けるのではないかと思います。
“ コーディュロイの極地的なダンディズムとムッシュの不変的モードの調和 ” 魅力はとにかくこれに尽きます。明確な旨味成分と柔和な旨味成分のそれぞれがぶつかる事なく馴染んでくれておりまので、それと同じように様々なスタイルに馴染んでくれる事と思います。私は一先ず、ニュートラルカラーのショーツと合わせる Spring スタイルまで妄想致しました。
70s Yves Saint Laurent , corduroy tailored
希少な 36size フィッティングですので、少しでも琴線触れられましたらこの機会にお試しになられてみてください。
生地, ディティール, パーツ, 縫製。いつまでも輝き続ける “ 上質さ ” をこれからのリアルクローズとして是非。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
元々は軍用に開発された外羽根式のダービーシューズのフォーマルとは異なる実直さ, 剛健さと、何よりもタフな実用性ならではの静かなエレガンスには、はなはだ心寄せられて参る日々。
名作揃いの J.M.Weston ダービー・シリーズより御紹介するはプレーントゥ。要素が少ないからこそ求められるポテンシャルはやはり、革の鞣しから製造までを一括して行っていた同ブランドだからこそ心の底から存分に申し分無しでして、今や KING OF MAISON にも皮革を提供するに至ったクオリティランクは時代を遡るとより顕著となるという一つの解釈も、これを目の前にすると納得出来ます。
ともあれ、充分に重厚な出で立ちと相見える実務的だからこその逆説的色気を心置きなくお楽しみ頂きたい一足です。
70s J.M.Weston , derby shoes
盛り込まれた妖艶性と共に味わって頂ける英国職人の技術力。その探求心と実行力は足を入れて頂けばすぐに御体感頂けるのではないでしょうか。
極地的な個性を秘めていながらも落ち着いたその成り立ちは、やはりそれぞれの構築が伝統と格式に基づいているからでして、色気という認識が地層のように時間を掛けて積み重なったからこそ、圧倒的な説得力を内包しているのでしょう。
80s John Lobb , tassel & brogue loafers
恐ろしいまでに細やかな肌理。良質なコンディション在っての出で立ちではありますが、それ以上にレザー・クオリティが驚異的な逸品を今は無き名作フルブローグにて御紹介出来るという御縁。嬉しく思います。
極めて極めてささやかながら確信犯的に強調されたトゥの丸み。真っ当に打ち込まれた穴飾りのコントラスト。 熟練英国職人によるフルブローグは、“ これぞ ” と思わず膝を打ちたくなるほど心地良い、至極正統な属性ではないでしょうか。
何より前述の通り、恐ろしいほどに上質な革。しなやかさと強さのマリアージュ, だからこその立体美と輝きには心震えます。良い靴を履く重要性は皆様ご存知な通りと思いますが、その影響力はいかほどなのでしょうか?
それはおそらく数値化と可視化は不可能でしょう。が、躍る心は誤魔化す事が出来ませんし、そもそも誤魔化しちゃあいけません。
90s John Lobb , “ Seymour ”
以上、レザーシューズの新作より抜粋させて頂きました。
御存知の通り全て1サイズの1点物となりますので、機会御座いましたらお試し頂き、御縁御座いましたら是非にと思います。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//