本日より店頭にて並んでおります、1960年代~1980年代のメゾンアーカイブスですが、
その内より何点かを、数回にわたり、私のフィルタ-を通してご紹介させて頂きます。

ネイビーをベースに、バーガンディーと深いフォレストグリーンのウィンドーチェック。

此方、袖を上部に上げた状態で、側面パターンのカットです。
19cmのマチをお分かり頂けますでしょうか。
さらに、

縫線上に隠しているかの如く、スラッシュポケット。
左右にそれぞれございます。
この辺りがトップメゾンの仕事。

前身頃には計3つの収納。

裏地は深みのあるネイビー。
マテリアルは柔らかなウールです。

ニットの上に着用すると擦れるので、
アームの裏地にはウールではなく滑りが良い別生地を。
着用者への気遣いが感じられます。

後ろ身頃に大胆に施した、アクションプリーツ。
機動力のための一手ですが、純粋に恰好が宜しいです。



late1960s~early1970s Pierre Cardin wool blouson
コンディション、レアリティ、ユーティリティー全てにおいて極上品です。
時代背景を考慮しましても、之ほどまでにプレタポルテ的デザイン性、各所ディテール、パターンメイクには驚くばかりでして、
一体、どれだけの才質があれば当時の年代に之ほどの逸品を生み出すことができたであろうか、と、シャッターを切る度に想い耽る次第です。
恐縮ながら。
SURR by LAILA 小林
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今回エントリーさせて頂くお品に関しましては、
圧倒的なまでの存在感と「洋服」としての意義を超えているであろうそのステータスから、
隅々までご紹介させて頂きますとカット数だけでおそらく20枚は超えるのではと懸念しながらも、
ご閲覧頂いております皆様の目を疲れさせては申し訳が立ちませんので、
厳選した各ディテールを抑えながら、その「洋服としての意義を超えているであろうステータス」を感じて頂けましたら一筆の価値がございます。
では、まいります。



90s British Royal Army aircraft carrier crews “Ventile Smock”
中世より“海上”というテリトリーにおいては絶対的な強さを誇っていた英国海軍。
ほぼ無敵と称されたその戦闘力においては、他国からも恐れられておりました。
今まで弊店におきましても英国王室直属軍を表す“ROYAL MILITARY”を度々とご紹介させて頂いておりますが、
やはり海軍となりますと、一線を画す強さを感じざるを得ません。
英国王室直属海軍、ROYAL NAVYからは、まさにマスターピースと呼ぶに相応しいであろうベンタイルスモックのエントリー。

フードを外して頂くとこのような様。
言わずもがな、プルオーバーとなっております。
驚異的な身幅、機動力重視のアームホールと脇周り。
ラグラン仕様。

フロントの釦は計4つ。

ドローコードを備えておりますので、御好みに調整が可能。

フードにはキャップも備わっており、さらにスナップボタンにより前後への調整が可能に。
雨天では抜群のポテンシャルを発揮します。

前身頃に装着された4スナップのフラップが計2つ。
実はこれ、

フェイクです。
正しくは、“フラップはあるが、ポケットとしての機能ではない” です。
ロイヤルのパターンメイクやディテールには、やはり最高のデザイン性も加味されていると納得しそうなところですが、

流石、最高位に位置する英国王室直属海軍。
コードを通すがためのフラップです。
当時は、前身頃中央腹部に位置する小振りなポケットに無線機を入れ、
そこから絡ませることがないようコードを頭まで伸ばすためのディテール。
デイリーでは画像のように、モダンな使用でいきましょう。
ちなみに、フード内の耳に当たる部分には、音を通しやすくするためのディテールもございまして、
ヘッドホンを着用しながらフードを被れる仕様となっております。
あっぱれ。

両サイドのポケットはしっかり機能しております。

ただでさえ屈強な生地ですが、エルボーパッチのこの広域。
さらに、

二枚重ねられております。
どれだけアーバンの上に跳ね飛ばされようとも、破けません。
着地はどうぞ肘から。

以前、ご紹介したベンタイルという生地の特性ですが、
コットンとは思えないほどに、水への耐性がございます。
そのベンタイルの生地の下には、さらに別生地がライナーとして縫製されております。
海上という水に囲まれたエリアにおいて、水分一滴の侵入さえ許さないようなディテール。
これもあっぱれ。
ベンタイルの厚みと相俟って、真冬でも対応しそうな本品ですが、
ニットや敢えてワイドパンツと合わせて頂くにも宜しいかと。
3年ほど前になりますでしょうか。
個人的な旅行においてイギリスはロンドンを訪れたのですが、
そこでウディアレン似の老紳士が、チェスターコートの上にロイヤルスモックをばっさり。
足元はジョンロブのロペス。
それはもう衝撃的な格好良さでございました。

コートの上に、ばっさりとスモック。
宜しいのではないでしょうか。

皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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男性が最も美しくみえる瞬間は、テーラードを羽織り、サイドベンツの合間からシガレットを取り出すときではないか。
ムッシュは当時そう考えていたそう。
確かに、彼を思い浮かべるとき、深めのサイドベンツ、タイトフィットのウエスト周り、大振りのアモールというイメージが湧きます。
男性が最も美しくみえる瞬間など、日常的にはそう意識はしませんが、
この機会に自分を振り返るのは決してマイナスではないはず。

70s Yves Saint Laurent tailored jacket “Black Velvet”
正直申しまして、70年代のメゾンおける漆黒のベルベット地はそう滅多に出逢えるお品ではございません。
コットン地のベルベットは艶感もそこまで感じられず、
どこか目の細かいモールスキンのような印象。
ラペルも強くなく、2釦は下げ目の位置に。
ポケットはパッチ仕様。
ベルベットという生地でありながらフラップにしない辺りが巧みです。
素晴らしいほどに日常的。
ディナーでは勿論タイドアップで。秋の休日にはニットやスウェットの上から是非。


シガーを嗜まない方はチーフを忍ばせて頂ければ。
焦らず使う機会を待ちましょう。
そしてここぞという時に、サイドベンツに風を。
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