デッドストックという条件はもとより、そもそも物として初めて目にする本品は、極端なまでに長い着丈でありながらシャツとしてのディティールを踏襲した、極めてユニークで何よりコンセプティブな一着。
皆無なディティールとクラシカルなパーツを統括するは、オーバーサイズのシャツコートという当時で言えば近代的な、今で言えば現実的なスタイルで、そのアンバランスがトアールのような儚さを醸しながら一着の洋服として明確な意思を発揮してくれます。
空気を優しく包み込む張り感の強いコットンとオーバーサイズのパターンメイクが生み出す独自の立体は、バウハウスという唯一無二の芸術様式を生み出した国ならではの無意識的な洗練性でして、そもそもが軍の管理する医療機関にて着用されていた一着ということもあって、要素を極限まで削ぎ落とすミニマリズムが逆説的に濃厚なモードに変換された尊い成り立ちです。
70s German military’s hospital shirt coat , deadstock.
大変に特徴豊かな背景ですが、それを差し引いてまずモードな存在感が脳に響きました。
SURR by LAILA 福留
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それぞれが異なる個性を秘めていますが、時を経た現代においてはいずれも ” どう魅せるか ” は捉える側の自由裁量です。
70年代の生成りと40年代のグリーン。特性に満ち溢れた背景をアペリティフに、スタイルという名のメインディッシュをご賞味頂けたらこれ幸いな 2 つの新作でして、詳しくは後ほどじっくり書かせて頂きますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
SURR by LAILA 福留
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GRIND vol.63 に Karim Hadjab をご掲載頂きました。
1st collection の際にも大きく取り上げてくださったのですが、この度はそれを遥かに上回る大変に大変に光栄なスペースをご用意くださいまして、エディターさんがカリーム本人に行った取材を元にした言葉が 4 ページにわたって綴られております。
コンセプトは 『 ストーリーのある本物だけを 』 。その意図を示す “ 情報が溢れる世の中だからこそ… ” から始まる 6 行には僭越ながら心が打たれました。
沢山の御尽力と、何より Karim Hadjab を素敵な言葉で表現してくださった編集部 山城さまと御誌関係各所の皆様に心より御礼を申し上げます。この度は本当にありがとうございました。
GRIND vol.63
是非、ご覧くださいませ。
SURR by LAILA 福留
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