3枚のシャツについて / Diary292
3.8.2016

7月30日より Pre AW コレクションを展開させて頂いておりますが、
皆様と同様、わたくしも純粋に楽しんでおります。
わたくしなりの視点で気になるお品をピックアップし、その内にでもご紹介させて頂ければと思います。

今回は、店内にひっそりと置かせて頂いている、とある3枚のシャツからエントリー。
 
 
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Emilio Pucciからはテキスタイルが異なる3種のロングスリーブ。
年代は60年~70年代。
ご存知ない方も多いかと思いますが、Emilio Pucci氏はフィレンツェの侯爵家の生誕された後、政治家としてもご活躍。
イタリアは空軍でパイロットとして経験されていたのも驚きです。
博識家であり、政治に精通、ロマンチスト、そしてファッションデザイナー。
コナンドイルが生み出したご周知シャーロックホームズもまた、本業の探偵業の他に、剣術や武道、ヴァイオリンの腕も一流であります。
能ある鷹は爪を隠すではないですが、ふたつ、みっつ、才能を隠し持っておくのもまた紳士たるが故、なのでは、と、思うのです。

現在でこそEmilio Pucci氏のテキスタイルは復刻などされておりますが、
氏の確かな視覚によりつくられた当時のテキスタイルはやはり逸脱しております。

とはいえ、PUCCIのシャツに関しましては、初見ではどうも苦手意識を持たれる方もそう少なくないはず。
当然、肌のお色、所謂パーソナルカラーなるものは少なからず存在しており、
個々によりお似合いになる色や柄、又はその逆も当然にございます。
ですが、兎にも角にも、まず一度羽織って頂きたい。

タイドアップにジャケット、パーティーへ駆け出しそうなテキスタイルですが、
あくまで、デイリーに。
 
 
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70s Emilio Pucci cotton shirt “Navy”
 
 
濃紺の上に配色されたテキスタイル。
トップボタンが絶妙に詰まったワイドスプレッドの襟型は、ボタンをひとつ外して頂いても。
裾の清しくフラットなカッティングに対し、サイドのやや短めなスリット。
技あり、と申すには恐れ多いほど、いや、やはり、技ありです。
意中の方とのデートに是非。
 
 
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70s Emilio Pucci cotton shirt “Pink”
 
 
配色の割りに馴染みが良い事由は、隣り合うイエローとピンクの彩度が等しく落ち着いているからでは。
カーブを描くカットラインに、長めに設定された袖丈。
これでダブルカフならば少々決まりすぎでは、と思うのですが、ベーシックなまでのシングルカフ。
敢えて袖口のボタンを外し、捲らずどこか可愛らしい印象で如何でしょうか。
大人な男性がこのような余裕を持っていると、所謂ギャップに繋がるのでは。
年上の方とのデートに是非。
 
 
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70s Emilio Pucci cotton shirt “Yellow”
 
 
袖口のカッティングにこれまた技あり。
たっぷりめのアームホールに対し、収まりのよいカフス。
空気を含んだような裾の緩やかなカットライン。
いつものブルージーンズとも相性は宜しいかと思います。
イエローは優しい印象ですので、年下の方とのデートに是非。
 
 
全種ともマテリアルはコットン100%
テキスタイルながら、自宅で気負いなく洗えるところが非常にデイリー。
 
いつもデートはベーシックな無地なシャツが多い方、
勇まずに一枚、ワードローブに差し込んで頂きたい。
 
能ある鷹を見習い、
紳士たるもの、奥の手は持っておくものです。
 
 
 
それでは、皆様のご来店を心よりお待ちしております。

 

 

SURR by LAILA 小林

03-5468-5966
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Pre AW, productive / Diary291
29.7.2016

買付けの旅では数えきれないヴィンテージピースに目を通しますが、その数多の中にはプロダクトという概念において圧倒的な求心力を秘めた品々が稀に存在致します。
明日 7/30 より始まります Pre AW コレクションですが、まずはそれら “ プロダクトとしての創造性 ” が特に抜きん出たウェアからお披露目。それぞれに芳醇な背景あれど良い意味でそれを抜きにして、物としての純粋なエネルギーを楽しんで頂けたら嬉しいです。

 

 

 

 

 

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光る手仕事ながら良い意味で微塵も暖かさを感じさせないのも、プロダクトとしての完成度ゆえ。

 

 

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“ 再解釈する意義 ” の塊のようなメゾンの90s ピース。余談ですが、こちらの教科書となったモデルは私が何年間も追い求めているミリタリーピースだったものですから、感動と感嘆はそれはもうひとしおでございました。

 

 

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数多存在するミリタリーにおいての “ 目的に則したディティールデザイン ” の中でも特に完全無欠な機能美と独創性は、今回の旅のハイライトの一つ。

 

 

 

前回と今回と併せても御紹介しきれていないピースは多数ございますので、是非店頭にてじっくりお話させてください。皆様機会ございましたらどうぞ宜しくお願い致します。

 

 

SURR by LAILA 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 

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Pre AW, shoes / Diary290
28.7.2016

きたる 7/30 ( 土 ) より “ Pre AW ” の展開を開始させて頂きます。

 

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時節の変わり目や要所の節目など気分を改める折、私がまず頭に浮かぶのは足元の存在です。これまでも SURR の定番として御紹介させて頂いているアイテムですが、今期は一味異なるコンセプトにてご提案させて頂きます。

シューシャインという文化が一層根付いてきた昨今は、レザーの美しさを存分に保ったままお楽しみ頂いている方が増えている印象です。そのプロダクトとしての美しさは言うまでもなく魅力的ですが、その不変的な美意識があるからこそご提案したいのは、愛着を思う存分に反映させたレザーシューズの姿です。

 

 

 

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適度な栄養補給など各種アフターケアを前提にしたうえで、履き皺や割れを恐れず歩き、雨の日も果敢に穿きこなし、自身の重心を靴に叩き込む。一見配慮に欠けるようでありながら、その実心から愛することによって訪れる変調は紛れも無い “ 唯一の個性 ” であり、擦れも皺も割れも全てがデザインとなってくれます。これは伝統的な鞣しの技術や受け継がれ続ける製法があってこそ成立することであり、綺麗に磨いたそれとは全く別物な存在として皆様に寄り添ってくれるのではないかと思いますので、是非100年以上続く技術と文化に心と身を委ねられてみてはいかがでしょうか。

以上のコンセプトに則りますと、これまでに御紹介してきたシューズメーカーの捉え方も変わってまいります。特に、タフな履きこなしを提唱するフランスの名門とは愛称が良いのではないかと思います。一見枯れ果てているようでも栄養を与えると即座に輝く革のポテンシャルは本当に驚異的です。

是非皆様の手で始めて頂けたらと思いますので、フルメンテナンスとスタンダードなシューシャインを施した状態でご用意させて頂きました。

 

 

 

 

 

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このまま磨きをお楽しみ頂くのは勿論ですが、タフ & エレガントな愛し方、心より御推奨致します。この度の新作も様々なバリエーションとスタイルをご用意致しておりますので、新たな時節を迎える一歩にいかがでしょうか。

明日はまた異なる Pre AW を御紹介させて頂きます。

 

 

SURR by LAILA 福留

03-5468-5966
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