example / Diary359
13.2.2017

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New Member / Diary358
10.2.2017

 
『made to Italy』
 
この11文字が視界に入るや否や、あぁ、この洋服は良い仕立てだ。と、認識してしまうイタリマジックを感じたことがあるのはおそらく私だけではないはず。
“made to Paris” や “made to USA” とも違う、品の良さや生地の良さのみならず、“仕立ての良さ”を感じることができるのは、“made to Italy”の文字本来のポテンシャルか。いいえ、決してそうではないはず。先入観ではないと証明できるのは、ファッションが活き続けてきたミラノという街の影響でも、マルタンマルジェラ氏がイタリメイドに拘りを持っていた事実でもなく、たった2つの手で家系を護ってきた職人により見事にカッティングされ、静かな作業台で丁寧に縫い合わされ、イタリの空気を優しく含ませ、そして世に送り出されてきた生産背景の実態と、我々洋服を愛する者達がその空気を嗅ぎ、肌で吸収し、着用し続けることによる実体験があってこそ。やはりイタリメイドは良い仕立てだ。決してマジックや文字本来のポテンシャルではない、それは、ひとつの真理に近い感覚では。
 
 
 
 
さて、2016年AWシーズンより此方のメーカーが新規加わったのは記憶に新しいところですが、2017年SSシーズンでは、「New Member」として此方のメーカーを新たに迎えたいと思います。
 
 
 
 
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「BEST COMPANY」
 
その製作期間は1982年〜1992年の約10年間のみ。
オフィシャルのビジュアルもある種、アブナい香りもございまして、非常に恰好が宜しいのですが、
そのレジェンディングメーカーなる貴重な御品を、現在2点のみ、お披露目致しております。
 
本日ご紹介する2着の其れ等は、まさに当メーカーのマスターピース。
 
 
 
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真っ赤なネームタグに記されているのはモミの木。
ボディにはアイコニックかつ大胆な刺繍。
約3cmのネックリブは重ね付けの風合いもレギュラーのよう。
 
 
 
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スリーブはセットイン、ラグラン其に存在。
 
 
 
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ネック横のステッチは、裏地に使用している綿糸と同じものを。
何のメッセージ性があるのかは未知ですが、アウトサイドでも着用してくれ、という解釈でまいりましょう。
このスウェットの裏はパープルだぜ、と、ネック横のステッチで伝えたいメーカーの粋心。
 
因に本品は、“パープル”と“ホワイト”
 
 
 
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2017 S/S new member
 
80〜90s Best Company sweat shirts “super natural cotton”
 
 
 
 
 
80年後半〜90年代にかけてのカルチャーと、米大陸に憧れを抱いての各所ディテールがあってか、
米国を代表する某ビッグメーカーを彷彿とさせる佇まいですが、お察しが宜しいようで、勿論“made to USA”では御座いません。
 
 
 
 
 
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やはりイタリメイドは良い仕立てだ。と、ひとつの真理を感じて頂ければ。
 
スウェットにスラックス”という意図もご理解頂けるでしょう。

 

 

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スラックスについて / Diary357
8.2.2017

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“スラックス”か、“トラウザーズ”か、その表現の差異については論争が及ぶまでもございませんが、
厳密に「スラックス」とは元来タックなどが施されたゆとりのあるパンツの総称でありながらも、その後拡大解釈され、ゆとりのないパンツまでもスラックスと位置づけられた模様。「トラウザーズ」とはイギリス英語の読み方、だそうですが、意味合いとしては“パンツ”の総称として何方も当てはまる音ですので、前述の通り、論争すら起きない提起でございました。「スラックス」か「トラウザーズ」か、何方も品の良い音として感じることができますが、弊店におきましては英国音に敬意を表してか、自然と「トラウザーズ」という表現を大切にしてまいりました。
がしかし、2017年SSのラインナップの中でも重要な位置を占めている今回プレコレクションとしましては、ここは敢えて「スラックス」と表現、いえ、ある種のエディットを組ませて頂いた次第です。
目の前のラックに並べられた多数の美しいドレープ、異なるマテリアルから成される個々其々のシルエット、テクスチャーを手に取り、目で感じ、脚を通し、其処で「スラックス」という音を心行くまで愉しんで頂けましたら、我々は今夜も美味しいお酒が飲めそうです。誠に勝手ながら。
 
“「スラックス」とは元来タックなどが施されたゆとりのあるパンツの総称”というセンテンスが事実であるならば、本日ご紹介にあたる1本の“パンツ”に関しましては、より、「スラックス」を感じて頂けるでしょう。
 
 
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スラックスを何本もワードローブに備えているという方はそう多くはないのでは、という印象を持っております。そもそもスラックスを履くというファッション文化があるならば、日本という地は其れに該当しないのでは、と思うくらい街中ではあまり見かけない、やはりそこには縦軸が深い“ジーンズ”という絶対選手が存在するからでは、と、思いますが、だからこそ、敢えてではなく、“だからこそ”、スラックスを履くというアプローチの重要性を感じて頂きたく思う前に、素直にもスラックスは良い、と、ただ其処のみを実感頂けましたら。
仕立てるテーラーと同類で、ウエストやレングス、ヒップ、裾周り、ジャストで履かなければ恰好が悪いとはスラックスこそ当てはまりますが、強ち間違ってはいません。とはいえ、ファッションとして昇華する上では、ウエストはワンサイズ大きいものを、そして裾幅5cmのダブルで短くいこう、いえ、ウエストはジャストで、股上が深くヒップにもゆとりを保たせ、裾はシングルで長めに、何故ならスニーカーしか履かないので。毎月発表会があるため、シャツに合わせるべく、すべてジャストサイズで。
どれも正解でしょう。選択肢は無限に、自由という贅沢な元、御愉しみ下さい。
そして気付けばワードローブに何本も備えていることでしょう。
 
 
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イタリアの至宝と称するに値しましょうか、やはりイタリアという地で仕立てられた極上の生地は、トロピカルウールのように滑らかで優しく、そしてしっとりと織られており、反して目が詰まっているため適度な重量と、そこから獲得されるのはこの上なくも上品に落ちるドレープ。
 
 
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股上は深めでたっぷりと保たれたヒップ周りは、“ジャストフィット”という概念が存在しない領域。
 
 
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逸脱ともいえるディテールは、前方正面左右に施された4本、合計8本のタック。ヒップ周りと同様、生地をたっぷりと使い、綺麗に織り込むことで成立するのは、美しいという形容のみでは表現しきれない“余裕”に尽きるかと。伴い、ベルトループに一癖設けるのは、オーセンティックな面持ちにアブノーマルな香りを纏わせるあのメーカーならでは。「slack」とは英語で「ゆるい」「ゆるんだ」という語源から、スラックスという音は生まれたそうで、丁寧な表現で記すと「余裕のある」に当てはまると思うんですが、その意図をしっかり理解した上で仕立てられたような逸品。
 
やはり此れは「スラックス」で御座いました。
 
 
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early 80s Gianni Versace wool trousers
 
 
 
 
困ったことに合わないトップスが御座いません。
宜しければこの機会に。

 

 

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