Chocolate Brown / Diary347
11.1.2017

 
 
ムッシュが牽引してきたrive gaucheというプレタポルテ最高品質ラインでは、womensが市場の幅を利かせている中でもmensの其れ等を目にすることは厳しくも枯渇的な現状であると先に申し上げておきますが、特に70年代の其れ等は針の穴に糸を通す程、という表現でご理解を頂けましょう。1970年代にrive gaucheの名の下で誕生した1本のトラウザーは、当時プレタポルテの波幅が拡張した背景でありながら、その背景を鑑みましても腑に落とす事が困難であるかの如く、非常にテーラー的であり、バイブル的であり、そして“左岸的”でありながらも非既成的な匂いを感じずにはいられません。おそらく、の域に過ぎませんが、1本のトラウザーとして成立させた後又は、成立する直前のイメージの段階若しくは、初めから別の各パーツを一寸の誤差もなく縫製、したかの如く、本体中央付近シームに対して直角直線に縫製痕。とはいえシームにも一切ズレが見受けられませんので、おそらくは、前者。裁断という予測の域を超越したアプローチ。“敢えて”という意図のみでは到底受け入れきれない程。非既成的の匂いの発生源は、艶と配色のみで君臨する釦、そして柔らかくもしっとりと重厚なまでに存在する最高級のラムレザーはムッシュのイメージカラーではなく、チョコレートブラウンという精選。一度脚を通すとカラーリングから想像される土臭さや野暮ったさが完璧なまでに排除されるのは扨措き、プレタポルテというある種の概念や文化を形成したたったひとりの天才の仕事を、明瞭に感じ取ることはできましょう。ベルトループ、裾の処理、非常に滑らかな総裏地、左右のタック、レザーパンツでありながらもあくまで、最高位に位置するトラウザー、としてのご認識でどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
 
 
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70s Yves Saint Laurent rive gauche lamb leather trouser “Chocolate Brown”

 

 

SURR by LAILA 小林

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明けましておめでとう御座います。 / Diary346
7.1.2017

ファッションという名の世の中において、より広義な世間そのものにおいて “ ヴィンテージ ” という要素がどのような意義で捉えられてゆくのか、どのような存在位置に納められてゆくのか。ここ 10 年間の穏やかながら明確な変遷を想い返すとやはり予測は難しいながら、あえて推測するならば一層幅広い人々に興味を抱いて頂けるのではないかという願いとイコールの想いを引き続き抱かずにはいられない 2017 年。どのような世の中と世間に成ったとて、いわゆる “ やりたいこと ” や “ 目指すべきこと ” の根幹と、それらに更なる発展と進化を求める欲望と、それらを皆様にお伝えしたいという欲求は変わりませんが、本年は改めて “ 上質なヴィンテージ ” の表現に精進させて頂きつつ、何より皆様にとって皆様史上最良の一年になることを陰ながら心よりお祈り申し上げます。

SURR by LAILA 福留

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このバッグを空間に並べる瞬間、久しく感じていなかった切なさが胸をよぎりました。私の生業は心から惚れた品々を皆様にご提案すること、と心では理解していながらも、これが自分以外の誰かの手元に届くことを考えると、 “ 自分のもの ” にならない現実に直面すると、もう。

私の分まで愛して頂けましたら、幸いです。

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明けましておめでとうございます。 / Diary345
6.1.2017

 
皆様、明けましておめでとうございます。
本年度もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
年度末の「ご挨拶とお知らせ」にて、5行のセンテンスと1枚のピクチャーのみで、ちらりとお話させて頂きました新年のラインナップにつきまして、本日よりエントリーとさせて頂きます。
 
 
 
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2016年はとあるビックメゾンに彼が就任してからは、またファッションに新しい風を生ませておりますが、今一度1980年代の某メーカーの素晴らしさを再確認頂きたく思うと同時に、純粋なまでにキメが細かい上質なレザーと、そして“モノを持ち運ぶために”、というこの上なくシンプルな目的をこちらも再確認頂きたいという勝手ながらの強い想いから、敢えて、たったひとつのバッグを。
 
 
 
 
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縦 53cm
メインコンパートメント最大幅 47cm
底部分横幅 25cm
底部分縦幅 19cm
サイドジップポケットの長さ 24cm
ショルダーの長さ 74cm
ホール数 5
メインコンパートメント内ポケットの縦横 17cm × 21cm
 
 
極上な質感の革、幅感のある丁寧な縫製。
鞣したような飴色に落ち着くキャメルブラウン、やや弧を描き湾曲したゴールドの金具はひとつの芸術。
底部にはボディーに対し同革を被せる配慮、そこに20%濃いキャメルブラウンで極差を出すのはトップメゾンの手仕事。
大開閉のメインコンパートメントの使い勝手は勿論、サイドポケットは直通ではなくあくまでサイドコンパートメント。
たった2つのキーすらも某メゾンの美と技術が行き届いた物体としての魅力。
ラグジュアリーな香りがする各所ディテールですが、これでいて潔くも「ワンショルダー」という落し所。
 
 
80年代というプレタポルテ全盛期の作品には到底思えませんが、
“モノを持ち運ぶために”、というこの上なくシンプルな目的の再確認をという勝手ながらの強い想いから、敢えて、たったひとつの、此のバッグを。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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80s GUCCI one shoulder bag “camel brown” with key
 
 
 
 
“まずは”、本日のエントリーとさせて頂きます。
どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
 
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