合同企画1 / Diary343
25.12.2016

以前のエントリーで触れました小林店長と私による “ 合同企画 ” の件ですが、いざ膝を突き合わせて話し合ってみますと様々な編集の可能性が挙がりまして、初めての試みということでお互いの思案が重なりましたが、ようやく第一回目の内容が確定致しましたので御報告させて頂きます。

 

初回ですので素直に率直に、テーマは “ Style ”
一着に焦点を当てて小林店長と私が互いにスタイルを編集し、それを三着の服でそれぞれ行う三部構成が第一回目の合同企画となります。スタイルを構築するにあたっての制限は無く、SURR に並んでいる面々を組み込むはもちろん、私物を取り入れるも良しですが、あえて各スタイルごとに “ 表現ルール ” を設けることに致しました。
Style 1 は “ 文字数制限 ” 。 350 文字以内で内容を完結させ、句読点や括弧などの記号や英数字も全て 1 文字と数えることをルールと致します。ここではカット数の制限はございません。Style 2 は “ 文字無し ” 。言葉を用いずの表現で、記載させる文言はアイテムクレジットのみとなります。ここでもカット数は自由です。そして Style 3 は “ 一枚画像 ” 。言葉の通り活用できる画像は一枚のみのワンカットでスタイルを表現致します。こちらでは文字数の制限はございません。
小林店長が編集したスタイルは私が着用し、小林店長自らが自身のカメラ RICOH のシャッターを切り、私が編集したスタイルは小林店長が着用し、私が My カメラ SIGMA で撮影致します。

どのようなスタイルに仕上げるかだけでなく、どう撮るか、どこで撮るか、どのような手法で表現するか等、全てをそれぞれ自身で考え編集する合同企画です。

 

 

 

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合同企画 1 “ Style ”

初めての試みなので区切り良く。ということで年が明けてからお披露目させて頂きます。
SURR という同じ場に携わっていながらも、育ってきた環境や年代の異なる二人が同一のアイテムを共通のルールに従って表現した時、どのような “ 違い ” が生じるか。この “ 違い ” こそファッションが自由であって然るべき証であり、それこそファッションやライフスタイルやカルチャーが単純に純粋に心躍る存在であることの真理の一面ではないかと思いますので、何とも愉しみな次第です。

 

 

SURR by LAILA 福留

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【年末年始営業のお知らせ】

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ニットとジュエリーの関係性と少しばかりジュエリー話を / Diary342
22.12.2016

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1800年代のヴィクトリア期、1950年代のシンボルピース、1960年代のパワージュエリー、1930年代の金無垢、某メゾンのスピリチュアルデザイン、ジュエリーのラインナップとしては常に様々と。其れはひとつの編集によってスクイーズさせて頂くことも御座いますが、弊店のコンセプトとしましては横軸も縦軸も広く広く、ご提案をさせて頂いている次第です。
そしてアクセサリーではなく、あくまで“ジュエリー”という響きに拘りたいのですが、其れは男性の心持ちとしまして常にラグジュアリーな片鱗を保つことは素晴らしくも紳士的である、と、我々は理解していると同時に、常にご提案を続けてまいりたいと思う次第でして。
 
その上で、わたくしのエディットとしましては、ジュエリーといいましてもそう堅く身構えず、其れこそフラットな目線というのを常に御持ち頂き、ひとつの作品ではなくあくまで日常に昇華させるモノであるということ(そこには特別な思い入れを付加させることができれば最高ですが)をご理解頂くことがご提案させて頂く上で最重要であると認識をしておりますが故に、今回はその様々“ジュエリー”と、1年の約半分は寒いこの島国で大半の方が着用するであろう様々“ニット”に焦点を絞り、編集させて頂きました。
 
砕いて一言にまとめますと、「このニットに、あのジュエリーを合わせたら」です。
おそらくビジュアルのみで十二分にお伝えすることが可能かと存じます。
シャツやジャケットのみならず、例えばニットとジュエリーの関係性を、ご理解頂きましたら、
 
 
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30s French 12k pure gold ring
       ×
80s Valentino wool crewneck knit
 
 
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60s JacobHull power bangle
60s JacobHull ring in stone
      ×
80s Issey Miyake balloon knit
 
 
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50s Masonic 10k ring & red glass
50s OMEGA self-winding watch “Seamaster” with 50s Metal band
         ×
80s Saint James wool crewneck knit
 
 
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60s JacobHull power bracelet
late1800s〜early1900s “Bretagne a ma rie” gold & silver ring
        ×
70s Pringle cashmere Vneck knit
 
 
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80s GUCCI spritiual necklace
 
ネックレスというカテゴリーに置いて真っ先に頭に浮かぶのが、1973年公開の映画「Scarecrow」のアルパチーノでしょうか。
Scarecrowでは、ジーンハックマンがそれは素晴らしい演技力を披露するのですが、と、書き出したらジュエリーどころではなくなるので戻しますと、通称ライオン役を演じたアルパチーノ(因にゴットファーザーⅠの翌年ですので若いです)が作中序盤にネイビーのニットにシャンブレーのシャツを合わせ、そこにお守りのようにネックレスを下げていたのが強烈でして、それはファッション的見地というより、彼にとってなくてはならない肌着のようなものか、と、悟ってしまってからは頭から離れず残り続けております。
 
あくまでわたくしの主観ですが、ネックレス限らずジュエリーに置いて、ファッションとして取り入れることも重要ですが常に身に付けるというのを前提としましても、腑に落とすたったひとつの事由と、また感覚に身を委ねた際に惹かれるものであれば其れは最高の肌着となり得るのでは。仮に腑に落とすたったひとつの事由が見つからずとも、例えば20年後に「特に理由は見出せないが気付けば毎日付けている」と軽く詠えれば、それだけでもう。
 
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SURR by LAILA 小林

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あくまで「着用」というご認識で宜しくお願い申し上げます。 / Diary341
18.12.2016

今か今かと、待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。
と、勝手ながらそうではなかろうかと思っている次第ですが、
先々日先日と、Diaryにて各カットを上げさせて頂いておりまして、その各カット、際際の各ディテールのみで、「あぁ、ついに、、」と、ご理解頂いた強者のお客様もいらっしゃるその反対に、あれは一体なんだろうかとフラットな疑問をお持ちの方もいらっしゃったりと、私としましては何方も嬉しいお声でして、ましてや、今回もまた焦らしますねとある種のご叱咤も頂戴しましたが、それに関しましてはこの場を借りて誤解を解いておかねばなりません。本来、昨日全てご紹介という予定でしたが、書き出すと止まらない癖と、一度書いた文はなるべく消したくないという変癖が、とはいえ結果として焦らしてしまいましたので、いえ、やはり、すみません。
また前置きが長くなりそうですので、早速まいります。
 
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まず、ストーリーから完結に。
ファッションやカルチャーという大枠においてイギリス及び世界的に多大な影響を与えたヴィヴィアン・ウエストウッド。
影響を与えたという表現より、例えばひとつのカルチャーを形成した、いえ、例えばひとつのカルチャーを発展させた、という表現の方がしっくりくるやもしれません。
彼女は1967年にマルコム・マクラーレン氏と出逢い、その4年後、キングスロードにブティック「Let It Rock」を共に開店。
3年後には店名を「SEX」に変更、翌年にはマルコムと共に「Sex Pistols」をプロデュースしたのはご周知の通り。
メンバーであるジョン・ライドンをはじめ各メンバーが、当時ブティックに頻繁に出入りし従業員として勤めていたのもご周知の通り。
1976年には店名を「Seditionaries」に変更、そしてその3年後の1979年「World’s End」に変更され、パンクというひとつのカルチャーに対して前衛的な新たな風を送り込んだ張本人等が、ヴィヴィアン・ウエストウッド女史であり、マルコム・マクラーレン氏であり、そして現在も続くワールズ・エンドというブティックがその延長戦に位置している、というのもご周知の通り。
 
 
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本品々は90年代頃の作品でして、クラシックラインと呼ばれる80年代頃はWorld’s End群のリプロデュースに該当。
彼女のコレクションでは何かテーマを持ってプロダクションしておりまして、その当時の背景の的を得ている面構えは本品々のみならず彼女のプロダクトから沸々と感じ取れるものが多いのですが、わたくしのエディットとしましては、表題の通り、あくまで「着用」というご認識で宜しくお願い申し上げます。
 
 
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上部は所謂ボンバージャケットよろしく広めの身幅、アーム幅、そこに下部にみられる贅沢にも全リブで編まれたニット組織をジョイントしている、というご認識がイメージしやすいでしょうか。
長く保ったリブの袖ですが、スタイリング上生まれる“溜まり”が最高に、それは最高に恰好が宜しいです。
 
 
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これでいてジップがSALMI社製(主にヨーロッパのスポーツウェアにも使用されていたリアルジップ)というのが、こちらは“溜まらない”ディテールのひとつ。
 
 
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ダブルに折れる前立てに、トップはスナップ仕様。
裏地は前線ミリタリーよろしくのオレンジ一色。
ミリタリー的見地からいくと、いざという時は裏返してご着用頂ければ、その視認性から発見されやすいという特性。
街中ではよしましょう。
 
 
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本品々に関しましては、文中のように当時のパンクカルチャーを色濃く反映されていると同時に、
作品色も強い御品と初見にて感じるお気持ちも分かりますが、その「作品色」という見地を見出しているのは当時のクリエイターや発信者ではなく、現在にてその価値を理解し、重きを置き、保管管理し、そして発信している現代人こそ。
だからこそ、これらのピースに関しましては、コレクター様ではなく、フィッティング頂き、その逸脱したスタイルや各所ディテールワーク、パターン、カラーリング、実用性、日常的に「着用する」という目的の元、全てにおいてご納得頂いたその時に、その方に、ご販売させて頂きたく思う次第です。
誠に勝手ながら。
 
 
 
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90s Worlds End bomberJacket with rib knit “like military pattern” size S & size M
 
 
 
 
今回は3点のご用意が叶いました。
内、1点は各カットからもご認識頂けている通り、スペシャル仕様で。
 
 
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皆様のご来店御待ち申し上げております。

 

 

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