なんというか。
先月末にHermesのヴィンテージバッグを二つお披露目したんです。弊店バッグにおいてことさらHermesが大好きなものですからプロダクトデザインとして秀逸なので不定期で御提案しているのですが、その二つも本当に有難いことに即日に旅立ってくれて嬉しいと同時にもっと飾っておきたかったなぁなんていつも通り寂しく思ったのですが、またまた有難いことにその後もそれらを目掛けたご来店であったりお問い合わせをお陰様で沢山頂いたんです。で、思いました。あぁ申し訳ないな と。せっかく時間を割いて頂いたにも関わらず御興味頂いたにも関わらず御提案が叶わないことは小売りを生業とする身として本当に心苦しいし宜しくないなって。それで代わりをしっかりと御提案できたら良いのですがそれもないし、大切なお買い物ですからじゃあこれで良いかってなるわけがないし。
だから反省というかなんというか、もっとちゃんと鞄を取り揃えなきゃいけないなと思ったので急いでいつもお世話になっているコレクターに連絡して頑張って見つけてきてもらいました、クロスボディバッグ二つ。
Hermesのバッグプロダクトがリミテッドな存在であり特別な存在であることは変わりませんがこれからはもっとちゃんとしっかりと御提案できるようにします。どういうペースになっていくかはまだ先行きが見えませんが最低でも必ず一つはしっかりとしたサイズ感のバッグを揃えておくのがなんとなくの目標というか、フラリと立ち寄って頂いた時に“あ、いいじゃん“的な感じで選んで頂ける空間づくりというか、リミテッドで特別なんだけどリアルな存在に感じて頂きたいというか。
New arrival 1996s&1999s Hermes
皆様方には引き続き様々な出逢いを是非にですが、Hermesバッグプロダクトというリミテッドで特別で楽しくて便利な存在もまた同じくに捉えて頂きたく思います。
よーし、頑張るぞー。
SURR 福留
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モードのランウェイに初めてデニム素材が登場したのは1997年のジャンポールゴルチェと言われていますが、それよりも10年以上前にハイファッションの世界に初めてジーンズを定着させた先駆者ヴァレンティノ・ガラヴァーニ先生によるカジュアルコンセプト,Valentino Jeans。
当時のビジュアル、なんてアガルSTYLEムードでしょうか。格好良過ぎます。
弊店には様々なお客様がおられますが中には今のモードを産む立場の方々の複数名おられまして、彼ら/彼女らの今の表現にこれらValentino Jeansのビジュアルと切っても切り離せないどころか思い切り共通点を見出さずにはいられないプロダクトは複数存在しますし彼ら/彼女ら自身のスタイルがまさにそれ、デニムジャケットないしジーンズないしデニムジャケット+ジーンズ。そのエイティーズナインティーズのSTYLEムード,空気感,生地感が本当に本当に最高なものですから思い切り影響受けまして私も今年ついにデニムセットアップを着られるようになりました。そしたら一日に二回もお褒め頂いちゃったりなんかして滅茶苦茶幸せ、自身のスタイルを褒められることなんて滅多に滅多に無いものですから。
かねてより楽しんでいたアイテムが最旬になるというのもそれはそれで楽しいですね、今っぽさが全てではありませんが今っぽいというのは決してマイナスではありませんしTPOによってはとっても良い要素になってくれますもんね。ただただ好きでいつも通りデニムを着ていたら今っぽく捉えてもらえる、なんか得した気分。
産み出す側もデニム、産み出すものもデニム。このモードのムードこれからまた進化してほしいものです。
親愛なるValentino Garavaniで敬愛なるValentino Jeansですがプレーンデニムジャケットって本当に出逢えないんです、でも仕方ないですよね有無を言わせぬアイコンですから。LEEの名作プロダクトを正々堂々と御手本にしイタリア製の上品さと絶妙なワイルド感が同居するデニム素材を用いてシルエットをモードのボンバー型に再設計しパーツを再構築したオリジナルバランス、本当に猛烈に惹かれます。私は上のビジュアルを眺めて実物を眺めての繰り返しでずっと幸せ、ビジュアル眺めてテンション上がって実物眺めて惹かれての繰り返し。永久機関ですな。
New arrival 80s Valentino Jeans LEE-style bomber denim jacket
そういえば四つ留めのあの人もメンズの初期時代に定番で製作していましたねLEE-styleのデニムジャケット。彼はヴァレンティノ先生と違ってLEEオリジナルのシルエット感を採用していたので、当時のセールススタッフに真ん中だけボタンを留めて前縦がXになる着こなしを推奨していたとか。でも私は先生のモード解釈のボンバーシルエットの方が馴染みがあると言うか好みなのでLEE-styleはボタンを一番下まで留めるのが好きなんです、Levis-styleは真ん中二個三個だけLEE-styleは一番下まで。どんな着方がシックリくるか皆様も自由に捉えてみてください。
ちなみにサイズは44表記なのでXLからXXL、このボリューム感も同じく自由な解釈で是非に。
SURR 福留
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旧スタッフが2018年のDiary634で書いことで初めて知りその後にCHIRICO鈴木が“70年代頃にイタリアの若者がアメリカに留学するのが流行っていて、彼らがイタリアに戻ってきた時にアメリカで吸収したファッション観を表現したことで生まれたカルチャーですよ“と教えてくれた時に初めて理解した単語, パニナロ。ここ数年は日本でもたまに?時に?ちょいちょい耳にするようになった気がしますが、私は未だにこの単語を覚えられていません、なんか無意識下で根本的に興味がないカテゴライズ方式というか括り方なのでしょうかパニナロ。これを機に覚えたいパ・ニ・ナ・ロ。
それこそOlmes Carretiおじさんなんかは最筆頭とされるのでしょうか、どうやら本人は自身をパニナロではないと言っているらしいですが。前回の旅順にて新たなパニナロカルチャーに出逢うことができたんですよ、でも
Best Companyと同じくらい楽しい感じにふざけたブランドネームなんです、その名もUniform Jeans。いやいやパブリックドメイン感またも強過ぎるって、なんなのパニナロカルチャーでは固有名詞感出しちゃいけない決まりでもあったの?
絶対にふざけていないと思うのですがふざけているように感じられてしまうそこはかとない遊び心感を感じずにはいられないブランドネームに相応しい抜群過ぎて絶妙過ぎて唯一無二過ぎるプロダクトデザイン感と融合する底知れぬ大人っぽさと品の良さ、この温度と感度のベクトルはまさしくBest Companyと初めて出逢ったあの日あの瞬間に味わったそれと同じくです。ヨークの内側だけ裏地という機能としてはなくても差し支えないものをカラフルなハイビスカス柄選ぶ感性なんて最高以外の何者でも無いもんな、好き過ぎる堪らなさ過ぎる。
イタリアの奥地で出逢ったのですがコレクター曰くかなり珍しいらしくこれからも出逢えるかだいぶと不安ですUniform Jeans。まぁ存在を認識したので縁があればまた繋がれるでしょう、いつも通り虎視眈々と待ちますよ。
New arrival 80s Uniform Jeans Levis-style denim jacket
相も変わらずリーバイスSTYLEは最高で最強、引き続き第二ボタンと第三ボタンくらいしか留めないテーラードジャケット宜しくな八の字スタイルで着こなしたい所存。
最高で最強のデニムジャケット雛形に独自のシルエット概念とさりげないながら確かに上質なイタリークリエイションのデニムムードとカッティングエッジ過ぎるデザイン要素ですからね、もう狂愛しい。カテゴライズなんだっけ?あぁパニナロだ。覚えられる気がしない。
SURR 福留
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