3点を。
きっと彼女にとっての偏愛の一つなんじゃないかなって思うんです、オープンカラーシャツ。いつからか毎シーズンアロハシャツ作っては象徴的なテキスタイルを採用しているし、そもそもにおいてUomo発足直後に衣装提供した映画「ロミオ&ジュリエット」でディカプリオにアロハシャツ着せているし。2002SSのこちらではオープンカラーをパジャマSTYLEのシャツジャケットで表現、特徴的なまでに脱力したこのプロダクトをランウェイではテーラードジャケットのINに潜ませて抜群のコントラストを演出していました。ファッションアイテムとしては単純にシャツとして向き合える特に軽いトップスでもあり羽織りでもありながらカバーオールのバランスでポケットが配置されているという特出してありがたい実用的な存在価値。ちなみにPURE SILKです、フゥー。
7月になりましたので私も仕事時ショーツを解禁しました。今年は4月頃からショーツ姿の男性を街中で見かけたりしていましたが私は旬を旬らしく味わうためにグッと我慢。いやー夏ですねぇ気持ち良いや。サンダルにタウンユースの洒落個体とレジャーユースの機能個体があるようにショーツにもそれらが存在しますが、後者となると基本的にかなりアクティヴなギアなアウトドアなプロダクトになるのでしょうか。私そのカルチャーに全く明るくないまま今に至るので全然知らなくてですね、先日もお客様と“山ほどある⚪︎⚪︎のショーツだけどそもそもにおいてどこのブランド?“という会話になりましたが全然知りませんでしたし触手が向かないので調べることもせず結局今も分かっていません。でもアクティヴもギアもアウトドアも嫌いなわけではなくて、時にデザイナーズカルチャーやラグキュアリーカルチャーで出逢えた時の独特な混合感と言うか個性は逆にとっても好きです。結局デザイナー自身もバカンスやレジャーLOVERなのは言うまでもないですからねぇ、機能性とファッション感性が調和する姿は見てて気持ち良いですよ。これ穿いてグリーン車でビール飲みながら鎌倉行ってそのまま海にズドンでキャラウェイの持ち帰りハヤシライスルーとくるみっこをお土産に、次の休日はこれで決まりっしょ。
これに関してはいついかなる時でも言葉がいらないというか、狂ったほどのラグジュアリー目線によるとあるベクトルにおいての王者のサマープロダクトですから、言い過ぎかもしれませんが世界中で需要があり続けるような存在価値でして探そうと思って探せる物ではありません、出逢った時出逢えた時がその時です。いかがですか、この問答無用の出で立ち。蕩けるようなプルップルのピュアリネンのシアーな空気感,良い意味でファッションデザイナーではなく(ラグジュアリー)メーカーの立ち位置だからこその創意性を廃したスタンダードなシルエットバランスとスタイルの説得力,お淑やかなようで夏の風にくっきりと冴え渡る鮮やかな発色ながら落ち着いたカラーリング。全てにおいて寡黙であると同時に雄弁に語り圧倒的な存在感を発揮する威風堂々たる佇まい。もう一度言います、王者のサマープロダクトです。
さぁ夏を楽しみましょう夏を。
SURR 福留
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社会に属していると往々にして胸を特に張らなきゃいけない時,踏ん張らなきゃいけない時,自分一人の力でなんとかしなきゃいけない時,心もしくは身体もしくはその両方を武装しなくてはいけない時、ありますね。皆々様におきましても毎日本当に御疲れ様でございます。
なのでたまにはこんな一着でどうぞ心身共にリラックスしながらも格好良いという一挙両得にて心身を安らがせてあげてくださいませませ。
オッタヴィオ・ミッソーニさんもロジータ・ミッソーニさんも時に心身の休息を必要としていたのでしょうか。“色の魔術師“と称賛されるほどモードシーンに影響を与えた存在ですもんね、そりゃ並大抵な胸張り踏ん張り武装ではなかったことと存じますし、一族運営と言えど,いや一族運営だからこそ大変だったことも多々あられたことでしょう。
色の魔術師の異名に相応しいかつリラックスを具現化したかのようなこれらのプロダクトを目の前にすると“才覚に満ち溢れたミッソーニ夫妻も人間なんだなぁ“と勝手に一人で心温まってしまいます。オープンカラー,カバーオールスタイル,シャツ構築とファッションにおいてもスタイルにおいても心身においてもポジティヴな要素しかないサマープロダクト、これもまた良い意味で様々な方に御推薦が叶うファッションピースの垣根を越えたライフスタイルピースです。
New arrivl 90s Missoni open collar shirt jacket
ただ袖を通すだけでスタイルが定まりこの時期に嬉しい実用性も兼ね備えたうえで心と身体が満たされる。これを羽織ったサマースタイルはきっと周囲をも楽しい気分にさせてくれるでしょう。
SURR 福留
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様々なラグジュアリーカルチャーがある中でも頭が一つ抜けているというか誤解を恐れずに言うと頭がぶっ飛んでいるほどにラグジュアリーを極めまくったロロ・ピアーナ社、私はこれまた大好きで定期的にオフィシャルONLINEを尋ねてはソートを高い順に変更して眺め英気を養っています。ある時期なんか1000万円越えのサルトリアトラベルコートなんかがあったりしてまぁテンション上がった上がった。佐川急便で来るのかしらヤマト運輸かしら、それともタキシード着たロロ・ピアーナ社のスタッフが直接届けに来るのかしら。やっぱりファッションには“夢“の要素も必要ですよね、キラキラとした存在価値だったりドキドキする存在感であったり。
なのでそんな“1000万円のコートをネットで買う人“を顧客として抱える頭がぶっ飛んでいるほどのラグジュアリー目線を有したロロ・ピアーナ社による夢とは逆のド現実なようでしっかりと夢を内包した超絶プレーンなファイヴポケットジーンズなんかは、逆に逆に猛烈に堪りません。愛も変わらず美しくも儚いこの世の中には王道ほど出逢えないメソッドが存在しますのでこの究極的ラグジュアリーと究極的スタンダードが同居するこのバランス感なんて変な意味合いではなく世界中の誰にでも御提案が叶う=世界中で求められるというもの。探そうとして出逢えるものではないのが私観です。
各所に潜む究極的ラグジュアリー目線による美しい設計と構築と意匠、各所に散りばめられる究極的スタンダードの要素性、トップボタンとヒップの小さなメタルタブだけでしかブランドの看板を主張しないところ、そして太くもなく細くもないナチュラルテーパードのレッグラインにオリジンのアチラさんに対する愛と敬意を感じずにはいられません。そしてこれが約20年ほど時間を経たリアルヴィンテージというのが、何にも変え難い個性であり求心力。
New arrivl early00s Loro Piana plain minimum blue jeans
私、友人が色々と教えてくれたこともあってかなり昔ではあるんですけどジーンズ育てていた一時期がありまして、彼曰く色々と調べた結果ガス式の乾燥機が良いとのことなのでわざわざ近所のコインランドリーでガス式が置いてあるところを探して仕事終わりに100円×6回とかやってたりしたんです、もちろん色落ちをくっきりさせるために最初に洗うまでの期間を長く穿き続けたりなんかして。でもすぐに辞めちゃいました、理由は面倒臭いから。
でもこれだったら久しぶりにやりたいですジーンズ育て。頭がぶっ飛んでいるほどにラグジュアリー目線によるジーンズは一体どんな風に育つのか、ガス式乾燥機探しと100円×6回の複数回の労力と時間は決して無駄にならないはず。
SURR 福留
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