積極的に活動的で機能的で見た目からも実用性をヒシヒシと感じる、社会的にも認められているであろう多くの人々にとって有益であろう手元にあって然るべきであろう手元にあったらついつい手が伸びるであろうアクティヴなプロダクトバランスのジャケット類、ヴィンテージHermes hommeにおいて困っちゃうくらいなかなかどうして出逢えないことを御存知でしょうか。その理由は主に二つあると弊店は解釈していましてその一つがHermes homme側が意図的に(意識的に絞って)製作していない点、デザインチームメンバーが着ていたりヴェロニク本人がランウェイの最後に挨拶で出てきたと思ったら着ていたりするプロダクトにも関わらず。結構そうやって我々カスタマーを飢えさせる嗜好があるように思いますHermes hommeに限らずHermes社そのものに。そしてももう一つはそもそもにおいて社会的にも認められ多くの人々にとって有益で手元にあって然るべきで手元にあったらついつい手が伸びてしまうので、一度手に入れたら手放す理由がないんですよね。でも実物を見たら納得できます、鳴々これはそういうことだなって。たまにあるんですよね変な形容ですが誰にでも間違いなく提案できるプロダクトって、そして往々にしてあれ?気付いたらかなり着てない?ってなるような心に寄り添うプロダクトって。
弊店においてこれまでにちょこちょこと、と言うか本当にポツポツとだけご提案してきたそれらHermes hommeのアクティヴジャケットをしっかりと御提案したいなぜなら私が好きだから→でも無い出逢えない、求めるから出逢えないメソッドじゃなくて純粋に無い→各地のコレクターに協力を仰いでしっかりと時間をかけて最終六点に着地。弊店にとっては毎度御馴染み“たった”六点ではなく六点“も”な着地です、もっとしっかりと御提案したかったのが本音だけど。


ライダー(バイカー)要素アクティヴ。


パッと見ると超王道のHermes hommeテーラードだけど後ろがほら、タフなノーフォーク設計なんだぜサマーウールなんだぜ…素敵過ぎる


マフポケットが付いたカーコートSTYLEが好き過ぎてHermes hommeにおけるポリエステルモールスキンが好き過ぎるのは私だけ?


写真じゃ分かりにくいかもですが王道のレザージッパーつまみに加えて見頃の裾内側とカフスの内側にレザーを(しかもジッパーつまみと同色という粋さ)配置したミニマムなスポーツジャケット。ちなみに抜群にライトなコットンです。


テーラードジャケットの見え方(しかもノンストレス設計なので着る方は超楽チン)もカジュアルなカバーオールの見え方(アルマーニ先生宜しくな)もする大優勝な1着。


なんでリーバイスSTYLEもっとつくってくれねぇんだよぉって私いっつも思ってます。ちなみにこちらはヴェロニク・ニシャニアン加入以前のHermesハウスクリエイション時代の一品、その方がエグ味が強いってのがこれまた面白い。

New Hermes homme Active Jacket Selection
以上が六点のアクティヴジャケットです。アクティヴジャケットってなにって感じかもしれませんが、とりあえずアクティヴジャケットということで。
SURR 福留
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SNSでふと流れてきた投稿でSIGMAが新しいカメラを発表すると知ったのですが、以前に発売された機体(調べたら2014年でした、そんでもう生産終了でした)の従来の常識を覆す単純明快に奇妙奇天烈な形状に惹かれ、なんだったら持ち歩く派だったので肩から下げてたら格好良いだろうな的な目線もあって、元々カメラは仕事で撮る必要があったから扱ってたけど徐々にカメラという存在そのものが好きになって,と書いていて思いましたが徐々に好きになったのではなく確実にどこかのタイミングで“これからも仕事で扱うんだから好きになった方が得だよな”という打算が働いたはず、自分。とにかくいつからかカメラが仕事として扱う道具ではなく好きな道具となったものの、だからと言って勉強するでもなく研究するでもなく(綺麗に撮りたいとかの向上心はあるけど)ISO値とF値以外はよく分かっていないので実際にSIGMAのそれを使ってみたらまぁ撮りにくいったらありゃしない。厳密には撮れる環境なら撮れるけど撮るための条件があると言うか、一番合わない環境は人口の光量下で室内=SURRのようなブティックなことに割合早めに気付いたものの、御愛顧くださる親愛なる天才カメラエンジニアのM氏から機体に対してお褒めの言葉を頂戴してニヤニヤしたり当時のSIGMA技術者が“やりたいことをやったらこの形にせざるを得なかった”という絶妙にグッとくるコメントを残していたりでなんとか心の均衡を保っていましたが、なんだかんだで条件が整った時にハッする写真が撮れる素敵な機体だったので楽しんでいました。うん、上手くいかないことも含めて撮るという行為を楽しんでいたんだな自分は。
そんでSIGMAが新しい機体を発売するとのことなのですがこれまた超絶変態的でゾクゾクして思い出して昔の機体を久しぶりに触ってみたというわけなのですが出逢いから10年経っても楽しいヤツでして久しぶりにカメラを持ち歩く習慣を復活させてみたりして仕事終わりに夜の街を写しては全然ダメじゃんと一人で笑ったり。

悪くないです。

内モンゴル産の最上質カシミアでライトな仕上げで嬉しいジャケットタイプで嬉し過ぎるポケット付きしかもジッパー付き。ふと思ったのですがこれってADIDASとかのトレーニングジャージと着方とか向き合い方とかプロダクトとしての在り方がほとんど同じじゃない?と。それで内モンゴル産カシミアって、最高じゃないクチネリさん?と。

こちらも同じくイタリーカルチャーよりジッパーのスポーツジャケット。これはトレーニングジャージよりもプロダクトデザイン感強いですが、それでも在り方諸々は良い意味で同じくであると感じます。ボディはコットンモールスキンなのですがリブはシルクカシミアって、ねぇ?

スポーツジャケットと言えばカジュアルジャケットと言えば実用的ジャケットと言えば、このリーヴァイスSTYLEを思い浮かべる方もおられるのではと思います。トラッカージャケットって言うんですか?なんかその呼称未だ馴染めず扱えず。閑話休題とにかく弊店はこのリーヴァイスSTYLE大々々大好物、アルマーニ大先生によるコットンツイルでデザインシルエットのそれなんて、もうね?

アヴィエイターSTYLEでピュアシルクでボンバーシルエットでPaul&Sharkの癖と個性なんて、もうね?

スタッフにふとバーバリーでこう言うジャケットってあるんですね!と言われたので個人的には“在ると言えば在る”と答えたのですが改めて問われるとそういえば出現確率ってコートに比べると格段に低いな(Made in Englandに限ります、弊店のヴィンテージバーバリーはMade in Englandのみと決めているので)と思いましたヴィンテージ・バーバリーのスポーツジャケット。近年のヘリテージラインだと逆に前に出されている印象なのはやはり時代性でしょうか、コートと同じく良い意味で過去も現在も製法やプロダクトフィロソフィーは変わりませんから、ヴィンテージならではの個性のコクもまた良いですよ?

先日の都内数日間シトシト雨は参りましたねぇ寒もしっかり戻ってきてくれっちゃったりして。ということで雨除け帽子、同じコレクターの元でストイックなバブアーとエロティックなアルマーニです。形状的にはハットなもののピシッとキリッとエレガントではなく探検家感MAXの良い意味でハットらしくないハットです。これが傘替わりでも良いよね?

今回も専門的かつ極地的エレガンスで素敵よセラファン。レンズには映りませんでしたが実物は裏葉色,日本古来の伝統色文化における色区分じゃないと表現できないくらい絶妙なグリーントーンの鹿さんです。気に入ったらしくこういうレザージャケットって結構在るんですか?とこれまた素朴な質問をしてくれたスタッフ君、理由と要因は様々在るから端折るけど簡単に言うとほとんど無いよ?

ワークを連想させながらもこのプリミティヴでコンセプティヴなフロント4ポケット素晴らし過ぎるのでベストプロダクトデザイン OF THE YEAR 2025に選出です。ちなみにですが生地感はライトコットンというよりスーパーライトコットンの様相でハーフライニング仕様という軽量化に対する探究心、凄過ぎない?

ズバリ2024年に最もお問い合わせ多かったのは11月初旬にここでお披露目したLoro Pianaのレザーハーフコートで、いまだにたまに問われたりして最良質なプロダクトのシンプルなエネルギーって本当に凄いんだなって。個人的にその再来ですが今回はバッファローレザーだしハーフフライニングの超軽量仕様だし、レザーハーフコートという点はリンクしますが良い意味で異なります。でもやっぱり怪物再来、SURRという空間を可能な限り長く彩ってくれよな?

New Light Sport Jacket
ライトコートに続きましてはライトスポーツジャケット。厳密にはカジュアルジャケットやハーフコートと呼びたい(呼ぶべき)品もありますがいずれにしても気軽に実用的に知的にスポーティーな気分で羽織れるプロダクトなので取り急ぎ総じてスポーツジャケットということで、ね?
SURR 福留
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春日和だなーなんだったら初夏っぽさすら感じるなー、アレアレ街には既にTEEシャツ姿もちらほらじゃないの気持ち良さそうだねー。あっそうだ同じ服着ないという縛りを自らに課して5日間過ごしてみよう とふと思い立ったのが今週の月曜日の夕方なので本日でセルフ縛りDay4。明日でDay5最終日なのですが二日目には既に気付きました、同じ服着ない縛りは自分には向いていないと。最も親愛なるファッションスタイリストさんの影響から様々なスタイルでいるよりも120点と特に胸が張れる自分が大好きなワンスタイルでいたいと思うようになってからある程度経ちその傾向は年々強まっているものの(またどこかでその反動的な気分になる可能性もゼロではないと思っていたりもします)今回のセルフ縛りの四日間で着た品々は言うまでもなく最前線の超絶一軍ばかりなのですが同じ服を着ないというそれこそ縛りによって有意義だけどうん、なんというか 的な。
ちなみに本日までで上半身はミリタリージャケット→スカジャン→リネンとウールのスポーツジャケット→スエードレザーシャツ、下半身は薄いベージュのファイヴポケットパンツ→ナイロンパンツ→ブルージーンズ→謎の色ジーンズ、シューズはブーツ→ドライビングシューズ→スウェードレザーのテニスシューズ→ブーツ。縛りあってこそ上下共に全て異なりますが着ている時の感覚とテンションは全て同じでした。色々やってみて気付くことって大事だなぁと思います。皆さんも意識していることや最近の気付きはありますか?


一見すると特にプレーンでオーセンティックなオーヴァーサイズのラウンドコートですが詰まった首元にサイドスリットと乗馬の要素性を盛り込んだ意欲的なプロダクト。襟のレザー切り替えが堪らない90年代アルマーニのクリエイションです。


こちらもアルマーニのオーヴァーサイズプロダクトなのですが表記44とコンパクトなのであの子やあの子やアノ子にも御提案したい。特に軽量なコットン,純トレンチだけどハーフライニング仕様という抜群の個性,造形的なディティール,綺麗なイエローカラー。素敵。


無双仕立てって要するに洋服2枚分なんでしょと気付いてから一層と好きになりました。超絶王道バーバリーでも全然違う印象になりますもんね。


こちらも無双仕立てでバーバリートレンチの中でも意匠性が高いギミックと迫力に満ち溢れた個体です。1988年の逸品。


ポリエステルモールスキン特有の美しい違和感と存在感、ベージュとイエローの中間的な独特のトーンがより一層に妖艶に上品に。ヴェロニク・ニシャニアンの哲学が満遍なく詰まったど真ん中の設計と構築は見る度にやはり良いなと不変性が有する存在価値を改めて確認させてくれますよ。それこそ着て向き合うことで時間が経っても度々訪れる気付きの機会です。


シルク×ヴィスコースの蕩けるような軽量感に古典に則った上で再解釈構築した異質なデザインシルエットにボタン配置や細かなデュティールに潜む意匠性、本当いつ出逢っても凄いよなージャンニ・ヴェルサーチェの最初期メンズクリエイション。ガンフラップと胸ポケットを直結させるとかどうやって辿り着いた?

New Spring coat
肌寒かったり風を防ぎたかったらフロントを閉じる、そうじゃなくて邪魔じゃなければ開ける みたいな自然体で向き合って頂きたい六着です。もちろんウエストベルトを絞めない時は腰後ろで結ばず左右のポケットにIN、ね?
SURR 福留
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