店舗運営における様々をやらせてもらっている中でも御客様方とフェイストゥフェイスで交流できる“接客“という内容は単純にかなり好きなこともあって接客されることも好きでして、真面目というわけではないのですが常に勉強したいなと思っているし素敵な接客体験があったらすぐに参考にしたいなと思っている(私は意識的に 機会ございましたら と言うようにしているのですが、それは10年以上前に訪れた長崎の料理屋さんのおかみさんが放った帰り際の一言で、キュンときたのでずっと真似しています)ものの、いかんせんこんな面構えなものですからこれまで生きてきて積極的な接客体験をほとんどしてこなかった私。先日ふと“長財布より大きいけどポーチよりも小さくて、とにかく収納口が沢山あるプロダクト”の必要性を感じたので、かねてよりそういった時に懇意にしている某ショップに伺ったところやっぱり流石っすとその目的にかなり沿った一つがあったので手にとってジッパーを開けたり閉めたり収納を確認したりとしていたところ、さすがに店員さんが丁寧にも話しかけてくれて開口一番に“よかったら!”と言われて私はフリーズ。既に手に取っているし着るものでも履くものでもないプロダクトと向き合っている私に“よかったら!”とは!?冷や汗を流しながら数秒停止した私に対して店員さんからの二の矢は“日本語大丈夫ですか?”でした。その時に思ったんです、あぁ私は接客されイップスになっているなぁと。
おかげさまで最近は今まで以上に接客されたい欲が高まっています。と言っても本当に接客されないからなぁーすっかり足が遠のいてしまっているけど久しぶりにあそこのBarでも行こうかなー、でも出来ればファッションカルチャーで接客されたいんだよなー。いっそのことちょっと茶髪とかにしたら少しは印象明るくなるかしら?いやいや依然ちょい変形系ウルヴァリン型髭を蓄えてたら意味ないか。

2年ぶり結構久しぶりなHermes hommeのレザープロダクト、HermesではなくHermes hommeのクリエイションです。あー楽しい。

対してこちらはHermes hommeではなくHermesのレザープロダクト、2001年のお品です。これまた今まで通り抜群にアノニマスなうえに今まで以上の抜け感が漂うのですがもちろん申し分なくもれなく抜群に美しく格好良い。いわゆるバケツバッグ系統に属する系統ですが一線を画します、Hermesのプロダクト感は本当に秀逸。


弊店が得意としないスウェットですがBest Companyは別。発泡プリントのライトウェイトと刺繍のスタンダードウェイトです。

彼女の青春時代と呼応するサイケデリック2002SS!ミウッチャは本当にセブンティーズの世界観好きですねぇ。例えばウッドストックフェスティバルの頃はちょうど二十歳くらいで政治活動やパントマイムに勤しんでいた頃かしら。そこから家業を継ぐまで10年弱の期間は彼女に取ってかけがえない時代だったのでしょうね。

ARNYSの設計美意識&色彩感覚meets英国的なレインコート&ヘヴィーデューティー概念。このベクトルに向けられるとこれまたキュンキュンしちゃいますね。屈強だけどエレガントで機能的だけどファンシー、特に軽めの生地感というのがまた堪らない。

内モンゴル産カシミアの上質で屈強な素材感とアランニットの王道感とやっぱ格好良いじゃんなネイビーカラーが紡ぎ出す貴方の人生を豊かにすることお約束な2000年代初頭ブルネロ・クチネリのニットジャケット。厚過ぎず薄くないインナーにもアウターにもなってくれるバランス感、欲しー。
以上が今週の新作群でした。お披露目は8日土曜日、機会ございましたら宜しくお願い致します。
SURR 福留
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先日から都内はだいぶと暖かくなりましたねぇ。道端の梅もちょこんと白い花を咲かせていたりちょっとした日中のお散歩だったらカシミアセーター1枚でちょうど気持ち良い感じだったりと、やっとこさ春がしっかりと感じられるようになりました。この時期になると個人的に特に楽しみたいのがカシミアセーターに軽い羽織り,なんだったらサマージャケットくらい軽やかな羽織りの組み合わせでして、以前の買付時に道端で見かけたおじいちゃんのカシミアセーター×サマージャケットというなんとも小粋なスタイルに衝撃を受けてしまいまして、そっか暖かみのあるテクスチャーと涼しいテクスチャーをドッキングしても良いんだ と、なんだったらそのコントラストがとてもセクシーじゃあないか と固定概念を覆されてしまったものですから、以降かなり気に入った着方なんですカシミアセーター×サマージャケット。なので小春めいてきた今もまだまだカシミアセーターが旬ですし、早くもサマージャケットが着られるという楽しい楽しい季節。もっと暖かくなったらカシミアセーター1枚でもっともっとサラリですね、ヨシヨシ。
でも来週?からまたしっかり寒くなるという予報に戦々恐々。きっとそれが冬との真の最終決戦だと信じて備えましょうね皆さま。


ということでスプリングPure Scotlandカシミア、ジーロングウール、メリノウールのヴィンテージ・バランタインプロダクト。本当にずっっっっーっとやってるセーター1枚にジーンズおよびファイヴポケットパンツの組み合わせ、今年もたっぷりと楽しみますよ私は。あとヴィンテージ・バランタインはしっかりと常にSURRに用意しておきたい存在です。


今年初の新作シャツはヴィンテージ・シャルべで始めさせて頂きました。これもSURR最初期の定番メンバーだったんですけどねぇ、バランタインと同じくすぐに安定した出逢いが難しくなってしまいました。これもしっかりと御提案したいのに とそれこそこんなにも綺麗な不変的サックスブルーを目の前にすると溜息が止まりません。そういえばだいぶと以前にひっそりとオリジナルのプレーンシャツを作ったのですが、その際に御協力頂いた恩年70代の熟練中の熟練職人にヴィンテージシャルべを見てもらったところこんな風に2mm幅で縫えるミシンは日本に存在しない ってキッパリと言い切られたっけなぁ。


新作シャツ2枚目、このロゴとSURRのロゴの並びは今だに慣れません。でも実はひっそりとかなり不定期ながら御提案させて頂いている王道における非王道のプロダクトシリーズ、一説によるとラルフさん当人も気に入っていなかったとか。そこがまた好き。


サファリ調×デザインシルエット×リネン&ポリエステルのフュチャリスティック感MIXのエレガントテクスチャー。ミウッチャさんのデザイン哲学とクラッシック美意識がちょうど半々で調和したなかなかどうして出逢えないバランスの一着。


極めて稀にトムフォードさんによるGucciのプレーン(特に)テーラードジャケットと出逢えますが異常なまでのクオリティの高さに変な言い方ですが引くレベルで驚かされます。不変を踏襲しながらもシルエットやボタン配列などに注がれる異常なエレガンス,各所において文字通り光る職人技術が結集したハンドステッチ,それこそ引くくらい上質な素材感。簡単に言えないし言っちゃいけない表現ですが、究極のテーラードジャケットです。このムードに関してはマジで現代のそれと肩を並べられる、どころか勝っていると思う。


バルカラーでラグランスリーヴだけどエポレット付きでベルト付きでレインヨーク付きでウールギャバジン素材、わーいヴィンテージ・バーバリーの非王道(弊店が一番好物な)個体だー。


タフなピュアナイロンの表地に繊細なカシミアシルクのライニング、このリアルとロマンのマリアージュもまたロロピアーナの真髄なんだよなぁ。パデッドヴェストは様々ありますがこちらはPRADAやラング(ほとんど同じスタイルバランスのパデッドヴェストがあった、確か2000年代最初頭頃)と言われた方が納得な素晴らしくミニマムなプロダクトバランス、でもPRADAやラングと違ってミニマムモード全開よりもクラッシックに向いてる感じだから絶妙に着こなしやすいし合わせやすいんですよねぇ。あと着てみて思ったんですけどこのソリッドでヘヴィーデューティーな感のベストって一部のカルチャーにおいて流行ってる感じですかね(それこそスウェットと的な?)、個人的にはそれの研ぎ澄ました版というか上品な大人版というかな感じも好き。今っぽさってのも時には良いものですからねぇ。
以上が今週の新作群です。機会ございましたら御縁ございましたら宜しくお願い致します。
SURR 福留
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寒い、分かっていたけど覚悟していたけど寒い、昨日とか強風で風鳴りがずっと凄かったんですよ。というかSURRがあるヴィンテージマンションの特性上(?)と周囲の建物との立地関係性上(?)おそらくは隙間風の影響でピューピュー音が凄まじいんです、もう20年以上。うっかり鍵を閉め忘れようものならもっと轟音になるし鍵をしっかり閉めてもちゃんとうるさい、というか怖い。でも昨日なんかは陽射しバッチリだったから日中は軽装で余裕なくらいでなんだったら暑い。風はピューピューたまに窓ガタガタでも陽射しでアッツいアッツい、これがSURRがあるヴィンテージマンション202号室の特徴です。皆さまいつでも気軽に遊びにいらしてくださいませね。
せっかくのんびり自転車乗りたい気分になってきたのに寒くて全然無理無理、もう一発で風邪を引く自信があります今年は。ということで寒いので啓翁桜をお店に据えました。年始から御陵松を飾ってて自宅に盆栽もあるからずっと飾ってても良いくらい好きだったのですが、流石に元気無くなってきたので桜と交代。エントランスもしくは窓際でどうぞ彩っておくれね。良いですよね桜、気分だけでも春を感じたいものです、ブルリ。


漁夫用プロダクトとして限定的に製作されていたバブアー社においても異端なオーヴァーサイズのプルオーヴァー個体,LONGSHOREMAN、弊店は初の御提案。漁夫ってのがまた流石の存在価値ですね。


あんだけニットLOVERを謳っておいてニットテーラードジャケットはこれがおそらくは初めてとは全くもって恥ずかしい限り。でも冷静に考えたらニット成分だけで構築されたテーラードジャケット型のプロダクトって、全然無くない?という独り言がこの一着を目の前にすることで口から飛び出したのも事実。全然無くない?あとですねこちらはウール×カシミアの混紡なのですが畦編みを思い切り圧縮したかのようなまるでボンディングニットのようなギュッと感になっているので、驚くほどの重量感を有していてちょっと笑っちゃいます。このスンとした品の良いニットテーラードジャケットの顔立ちを生み出すのにこんなにも重量感が必要なんだ って。


バイカーLIKEな創作的イタリーアノニマスプロダクト。袖が取れる2WAY仕様って本当すき。THEなヴィンテージ感もありつついなたさもありつつ、でもそれがあるから良い的なノリの一着。今だとベストにしてウィンターコートの上から羽織る感じも素敵でしょうね。



ということで弊店は今年もひっそりとだが確実に袖がないジャケットを御提案してまいります。ふと鞄代わりになってくれる側面もあったりして素敵です。


あとデニムも欠かせない。2024年は6割7割をジーンズ及び5ポケットパンツで過ごしたので、より一層存在価値の高いマテリアルとなりました、デニム。こちらは80年代Armani Jeansによるハーフコート遠いう絶妙で粋なプロダクト。弊店の愛するカルチャーにおいてデニムと言ったらアルマーニ御大も欠かせません。


英国老舗アチラさんの王道哲学感もありつつオリジナリティに満ち溢れた、これまた御大ヴァレンティのによるミニマムな一着。ライトパデッド構築に後々のデザイナーカルチャーの源流感がヒシヒシと。


あれ?ポール・ハーンデンかな?と思ったら純フレンチウェアでした、しかも1960年代(70年代の可能性がある60年代ではなく50年代の可能性がある60年代)というしっかりと古い時代かつピンピンにフレッシュなコンディション。ハーンデン味を感じた要因はいくつかあれど内部構築と裏地がないアンコンストラクテッド設計であることがかなりの比重を占めています。いやいや60sフレンチでアンコンストラクテッドジャケットって、あったのね。古来には食事の前に談笑しながら一杯呑む文化がありそこで羽織るプロダクトとして着丈が短くされたのも現代のテーラードジャケットにおける設計由来の一つであり、もう一つの特徴として食事前の談笑の場=Bar=絶対に室内ということでフラップが付かない張りポケットという要素性があるのですが、こちらは諸々を鑑みてそれの実物,通称カクテルジャケットではと推測できる一着、だってカーディガンレベルの心地良さだもの。こんなの驚きとまだ出逢えるだなんて、上質なヴィンテージって本当に面白ー。


ジャンニ・ヴェルサーチェが妹のドナテラのために設立し度々手伝ったりもしていたクリエイションライン,VERSUS Versace。こちらのヴェルサーチェの世界観らしさ満載のクリエイティヴィティなボンバーシルエットでアヴィエイターSTYLEの独自設計で上質な素材味溢れるラムレザーのネイビーボンバージャケットという存在価値 Feat.ウォッシュをかけたかのような独特な風合いに辿り着いたヴィンテージの仕上がり(まさか本当に最初からウォッシュ加工じゃないよね、まさかね)という唯一無二感、大々満足。

今週の新作群はヴィンテージ特有の味と香りと気配が強めな編集となりました。まぁ確実に私の気分ですね。機会ございましたら宜しくお願い致します。
SURR 福留
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