1920年代にHermesが考案した初のジッパー付きレザーバッグであり全HermesバッグプロダクトにおいてTOP3に君臨する名作(私感ではありますが的外れでは無いかと存じます)モデル,BOLIDE、正直言ってご提案できる日が来るとは思っていませんでした。
ジッパーを取り付けるに至った理由はもちろん中身が出ないようにという機能性のみに配慮した理由ゆえの実用性特化型のデザインながら現代においてはボリード(風)デザインという言葉が通じるほどアイコニックな存在となった特有の曲線美とコンパクトな使用感ながら確か過ぎる容量。1985年というこれまた稀有な時代に製作されたマスターピースを現代の実用品として御提案させて頂きます。
New,1985s Hermes BOLIDE
SURR 福留
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意匠性はクラッシック、カラーコントラストもさりげなくクラッシック。機能性は涙が出るほど有難い不変性の塊、素材も不変的に最上質。
しかしながらなんといってもバッグスタイルが最高にモダンと言うか2020年代的と言うか、コンパクトに身体にフィットするメッセンジャーのバランスは近年のHermesにて製作されているプロダクトバランスそのものだからこそ各所に散りばめられたクラッシックのスパイスが良い意味で現代のそれらと一線を画してくれます。
だってこれ1979年のプロダクトですから。冷静に考えてください、単純計算で45年前のフレッシュなコンディションで現代的なバッグスタイルのHermesプロダクトって、これが“当たり前“だなんてこれまでも,そしてこれからどんな時代になろうとも言えるわけがありません。奇跡だと言い過ぎ感がありますそれくらいの心持ちです。
New,1979s Hermes messenger bag
あと5年愛用したら50年モノ、間違いなく余裕ですね。
SURR 福留
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一見“らしくない“特にタフでマッチョなスタイル性とエイジングのムードながらその実着る身体を選ぶほどに厳格かつ圧倒的な美意識のドレスメイクによって“らしさ“を欲しいがままにするコットンリネンのハーフライニング・ミリタリージャケットと、“らしさ“溢れる特有のふんわり感とカラーコントラストとターンナップカフスとの調和ながら滅多に出逢えない46サイズ表記という“らしくなさ“が最強に魅力的なシルクリネン(と推測)のハーフライニング・デザインハーフコート。
様々な価値基準が混在し様々な情報が(主に金属の板から)簡単に入手できるからこそ何が良いのか何が正解なのかそもそもにおいて何に惹かれているのか時に迷子になってしまう最近、“らしくなさ“も“らしさ“も結局のところ本質であり人生を時にささやかに時に劇的に豊かにしてくれ、捉えどころが有るようで無いようで有るようで無い陽炎のように蠱惑的なファッションの根幹にある楽しさを存分に再確認させてくれ、自分“らしさ“ってこうだったと立ち帰らせてくれるARNYSという存在は本当に稀有です。
New,00s ARNYS
これがあるから夏を快適に乗り切れる、これがあるから春も秋ももっと楽しい。そんなARNYSの羽織りです。
SURR 福留
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