丁度いい / Diary860
4.5.2020

 

 

 

 

 

 

初めて 食器 に興味を覚えたり、家に 花 が常にある環境を作ったりとこの環境化でだいぶ家らしくなってきました。以前は必要なものしか置かず寝床とテレビさえあれば充分でしたが家にいる生活が続くとこんなにも今までに無い選択支が増えるのかと自分でも驚いています。しかし、食器や花が必ずしも部屋に必要なのか?とふと考えると食器は必要最低限で充分ですし、花は無くても何かに影響する訳でも無い、どちらも装飾品だと。長らくどちらも無い環境で生活してきた訳でして極論無いからどうって事でも無い。ですがいつからか 無いと落ち着かない必需品への心境の変化 それは昨年末から続いている料理の影響や SURR では常に生花がある環境であった、いずれも何か物足りないと自然と感じたのかもしれませんが、綴りながら 日常的に色が欲しかった と一つの答えに辿り着きました。華美でも無ければ強さの無い 丁度いい 、日常的に目に入る自然な色合いに癒しを求めているのかもしれません。それは普段の装いにも関係しているように思え、気温の上昇も関わりますが最近はナチュラルカラーを着る機会が増えたように思えます。元々強いデザイン性のものは所持していませんが、この非日常的な環境により自然な色彩を手にすることが多くなり関連性が少なからずあるように感じる今日この頃です。

 

 

 

 

秀逸な色彩感覚と芸術的なニッティングが印象的な Missoni 。独自の織りから生まれるパターンは一目で特定出来る程オリジナリティーに溢れていますが、男性へ向けた Missoni Uomo から 70 年代に製作された今回もコットンシャツは何かと全てにおいて 丁度いい 。イタリアならではの色彩感覚とライト・トーンの爽やかで鮮やかなカラーリングで交差する格子柄と前身頃のみ施されたウエスタンヨークによるカジュアルな要素と小襟で比翼仕立て、 70s らしからぬシャープなカッティングのドレス要素は日常的に非常に 丁度いい 、華美でも無ければデイリー過ぎない絶妙なパーツ使いは有りそうで無い。スクエアテイルの裾線の直線的なカットラインもまた シャツジャケットの感覚で羽織る事の愉しめる面白い要素、インナーとしてアクティブなウエアからテーラードジャケットまで幅広く相互する汎用性の高さは複合的な要素と色彩により 気付けば着ている 様な必需品として御愉しみ頂けると想います。前々からデニムに合わせたいと考えていましたが予想を上回るほどの相性の良さ、御持ちの上下関わらずデニムと是非に。

 

 

70s Missoni Uomo western style cotton shirt.

追ってOnlineに更新させて頂きます。

 

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鶏と卵 / Diary859
1.5.2020

王室のとある女性が庭での活動のために設計を依頼したブーツのように日々の様々な瞬間に則した・属した装いや装いに関わる存在。庭仕事が先かその意思が先かは鶏と卵ですが、私たちのこれまでにおいても今においても同じような判断は多々ございまして、トレッキングブーツが好きだから登山が好きに成ったのか山に登るからトレッキングブーツを好きに成ったのか、ニットが着たいからリラックスするのかリラックスするからニットを着るのか etc. 十人十色があるがゆえに産まれるのは十人十色のスタンダードで、私はそれらが時に交わらないことが、“ 理解しあえない・しあわない ” ことが何よりも面白いなぁと極めて強い興味を抱きます。全員方向性が異なり、全員が等しく正しい。

やたらカーディガンが好きであったりやたらスクールライク・スタイルが好きなように、これまでに様々な創造を繰り返してきた数多のデザイナーや今現在に創造している幾人かのデザイナー、そして ( きっと ) これからを創造するデザイナーにもきっとやたら好きな存在やそれこそ何故だか好きなスタイルがきっと在り、それは時に代表的な作品 / 作風として・時に人知れず存在として製作されてきたのでしょうが、いずれにせよそれを愛している A さんの心には・ A さんの話を聴いて新たに魅了された B さんの心には・ B さんの話を聴いて新たに魅了された C さんの心には… きっといつまでも在り続けるのです。それによって産まれるのは新たな “ やたら好きを胸に秘めた人々 ” であって、それが時には偏愛に成りますものの基本的にはそれらの人々にとってその “ やたら好き ” な品や装いはいつまでもスタンダードで在り続けるのです。私はこのプロセスを美しいと心から想います。

 

 

皆様にもやたら好きな存在がございますでしょうか。それが時にデザイナーなど明らかな人物がきっかけと成っておりますでしょうか。白シャツ、ジーンズ、レザージャケット、ロングコート、レザーグッズ etc. ミリタリースタイル、ワークスタイル、スクールスタイル etc. リサイクルカルチャー、クチュールカルチャー、ユースカルチャー etc. やたら好きにも沢山の種別がございまして、時にスタンダードで在ったりいまだ個性的であったりと致しますが、ウエスタンスタイルを “ やたら好き ” にしていた正統派モードのデザイナーはほとんど想い浮かびませんし、注がれるデザインの要素・装いの要素を段階的に捉えた時にここまで要素性が高いハイエンドでハイクラスな仕上がりを私は知りませんので、出逢ったその瞬間に抱いた感情ははっきりと申しあげまして色々な意味で “ やばい ” でした。これは偏愛以外のなにものでもないぞ と。

 

 

 

 

 

70s Gianni Versace western-style leather jacket.

これまた面白いことにモードの世界に良い意味で様々な可能性が在った時代であり、近年とは全く異なる価値観に高い優位性があった時代ですので、時代があったからこそヴェルサーチ氏の偏愛が養われたのか、偏愛が在ってこそのヴェルサーチ氏であったのか。この鶏と卵に関しては、卵が先であると弊店は考えます。

 

 

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個性 / Diary858
27.4.2020

 

 

 

昨晩何の気なしに眺めていたテレビ番組でふと心に刺さった「個性を鍛える」 と言う言葉。その言葉に対しての追及はありませんでしたが鍛え方、どう鍛えるのかを自分の無い頭で考えてみましたが納得のゆく答えは出ず、既に一人一人の存在が 個性 なのではと諦め半分に一つ答えに辿り着いた訳です。個性とはと考えた際に浮かび上がった 見た目 と 中身 。個性派と言葉通りの人と違う雰囲気、空気感でしたり、あの人変わっているよね と良くも悪くもの性格=中身、もしくは変わって魅せる工夫や装飾した自己表現。性格を鍛えるというのは堕落している私の中ではとても苦行、ある種一番大切な鍛錬だとは思いますが他者へ判り易く 私はこういったに人間なのですよ と伝えるとなると見た目を鍛えること、一般的に個性と感じやすい髭を蓄えることや髪形、眼鏡を掛ける。しかし生涯髭の生えない方もいれば、仕事の都合上制約のある方、視力に不自由無い方、眼鏡は視力に関わらずの選択支はありますが、自分を表現するならやはり 装い に繋がる。洋服中心の思考回路ですので皆様の捉える 個性を鍛える には当て嵌まらないかもしれませんが新しい個性を鍛える、鍛える手段として装いに可能性を感じていますので今一度に御自身のクローゼットを見直すのも結果自分を変える=鍛える時間はとても有意義だと想います。

 

 

 

新たな 個性 はフランスで生まれた匿名な一着から。

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