“ Fashion jewerly ” by Anonymous / Diary888
15.7.2020

一度身に着けたら滅多なことがない限り外さない ( 願わくばずっと外さない ) 人間性に寄り添った装身具が “ パーソナル・ジュエリー ” 、気分や季節や装いに応じて着けたり外したりするファッションに寄り添った装身具が “ ファッション・ジュエリー ” 。このように勝手ながら区分けするように成ってどれほど経つでしょうか。
純然たる勝手ながらな区分けですので、弊店のとってのそれら御提案とそこの貴方やそこの貴方との判断基準が異なっていて然るべきですので、引き続きあくまで宜しければな範疇ではありますものの、装身具を異なる二種の方向性で捉えるという判断はいかがかと存じます。

 

 

ここでのパーソナルとファッションは全く異なりながら共に 120% の豊かさを有しておりまして、例えばステーキと寿司がどちらも絶品なように、どちらが上や下, 優位や劣位という天秤は存在致しませんし、これがパーソナル, これがファッションという基準も存在致しませんが、弊店は傾向としてスミスと称されるような細工職人に関わる装身具であったりアーティストピースであったり作家性の高いメーカーピースであったり、それこそデザイナーズであったりに数多くの “ ファッション・ジュエリー ” を感じることが多いです。

 

 

製作背景に個人的な趣味嗜好が注がれ、結果的にそれがそのまま時代の傾向と成ったような細工の概念やデザインの概念。日々の装いを味付けするにあたっての辛味や風味や甘みや苦みといったスパイスと成ってくれるそれらを、個性と捉えるか癖と捉えるか。

弊店は一部におきまして、極めて前向きな意味合いで決定的に後者と捉えております。

 

 

 

 

 


New arrival.
“ Fashion jewerly ” by Anonymous

 

装身具を製作者の中には刻印やメーカー名ではなく純粋に物質で判断してほしいという想いゆえにあえて何も記さない人々が少なからず存在致しました。それら製作者不明なアノニマス・ファッション・ジュエリーは流通を意図せず個人的に製作されたものが多くそれこそ癖の塊ですが、無限に広がるヴィンテージジュエリーの世界で砂漠の中から一粒のダイヤモンドを探すように慎重に眼を凝らし続けますと、極々稀にハイジュエリーを越えるような要素を備えた、癖の塊のようなアノニマス・ファッション・ジュエリーに出逢えるのです。本当に極々稀ですが。

 

 

SURR by LAILA 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 

2003SS / Diary887
10.7.2020

New arrival, 2003SS Gucci by Tom Ford collections.

官能的でミニマルなスタイルを主軸とした Tom Ford 氏のスタイルに加え、ジャポニズムを体現する2003年春夏のコレクション。

紳士服の基礎とも言えるミリタリーウエアは漢を感じさせる土臭さでしたり、部隊や国により異なる構築は様々なデザイナー達により再構築され続けていますが、氏の解釈は 構築はそのままにマテリアルで魅せる 他のデザイナー達と異なる目線のクリエイションは前衛的で静かなに何か訴え掛けくるような一着、一着からエナジーさえ感じられます。

 

 

昨年に引き続きご提案が出来る事を嬉しく想いつつ、いつかは手にしたい欲求を抑えつつ、明日よりお披露目させて頂きます。
ユーティリティシャツに加え、米軍初のフィールドジャケットを参考とした逸品まで。ミリタリースタイルに花を添える、独創的なハンドプリントによる其々の表情を御愉しみ頂けたら幸いです。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

03-5468-5966
[email protected]

 

 

条件 / Diary885
7.7.2020

 

 

”仕立て”に関しまして各国々の癖でしたり特色として捉えられる、縫製や生地の選択に至るまで明確な方向性を持ったものつくりを感じられます。モードの基盤となるフランスの仕立て、硬派で音楽が香る様なイギリスの仕立て。受け継がれる専門家が仕立てることによりその土地の空気感や感性が漂うプロダクトにおきまして、ではイタリアは?と考えますと繊細な縫製と滑らかなマテリアルの選択が上げられます。年々減少傾向にあるサルトリアルの文化は単純計算であと十数年で無くなってしまうとどこかの記事で目にしましたが、1980 年代に自ら仕立て屋を育成する学校を立ち上げた一人のサルトリアリストの存在をご存知でしょうか。

 

 

 

 

Franco Sagripanti 氏はローマの地で仕立て屋として、弱冠 22歳 にして 1964 年に自身のテーラーショップを創業。氏の情熱的で繊細な職人技術に惚れ込んだのは当時ローマからミラノへ拠点を移したハイメゾンである Valentino Garavani 氏。メンズ部門のテーラーリングを担当し、国までもが認めるサルトリアリストとしてのキャリアを積み、仕立て屋の育成を始めとする学校を設立。ヨーロッパオートクチュール協会の副会長を務めるなどの多岐に渡る活躍を見せた職人による ” 仕立て屋の作るスポーツジャケット ” は欠点が上げられない程に ” 美しい ” と言う表現方法しか私には浮かびませんでした。

 

 


 

 

ウールとビスコースによる綾織の透き通る様にライトウエイトでとろみのあるマテリアルの選択から精密な縫製、襟裏や袖裏に施されたスウェード調の化繊使いに色調の渋いオープンチェックを採用したコットンの裏地。大きなフロントポケットはサイドからもアクセス可能な二重構造(本当に便利なポケットデザインです)。現代も尚、メゾンから作り出されているこの様なショートレングスのスポーツスタイルジャケットで勝手ながらここまでの条件を満たしているジャケットにはもう出会え無いと感じています。

 

 

New arrival , 80s Franco Sagripanti Sartorial sport-style jacket.

 

 

SURR by LAILA 鈴木

03-5468-5966
[email protected]

 

 

1 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 448
Copyright © SURR All Rights Reserved