昨日、今後のファッションと流行と言う題材の中でディスカッションする動画を目にしまして。各専門家から流行からファッションと時事問題の結び付の話まで其々の見解を述べていたのですが、正直言いますと楽しいのかな?と。はなたれ小僧の私が言うのも烏滸がましいですが、ここ何年も現代のデザイナーが作るものは目にしますが、触れていないし、着ていない私にはその流行の度合いについていけないと言う事もありますが、各問題についての意見は其々の所属する会社でしたり、守るベースがあっての会話に聞こえてしまいまして。大量生産に危惧を打つセレクトショップと考えると大いに矛盾を感じてしまいますし、新作を云々と勧める人が一つのものと長く付き合るとは思いませんし。只、洋服が好きと言う点では勿論同じ方向を向いて、其々の事情や制約の中で愉しむとなると、人其々ですが単純に楽しめているのか?発信する側が政治的な何かに囚われていて、それを目にした人達が真似る流れはこの社会において永遠に続くと考えますが、じゃあ環境なら環境を、ファッションならファッションを切り離して発言した方が見てる側も気持ちが良いとでは。と考えさせてくれたその動画に対してのリスペクトを綴られて頂きますが、質疑応答では無くもっとパーソナルに触れた方がと面白かったのになっと見ながら感じてしまい、最後は色々あるけどファッションって洋服って楽しいよね!で〆てくれないと只々暗いニュースを見ているのと同じ感覚になってしまうので。




さて、明日からPre Collection 2020AW をお披露目させて頂きますが、流行とはかけ離れたラインナップになっています。ファッションと言う言葉は個人的に生活を意味すると考えていますので、洋服=ファッションと言う響きがあまり得意では無いのですが、世間の流れを敢えて汲まない、また自分が好きなものの塊が一つスタイルだと私は思います。流行に中指立ててと言う意味では無く、街で全く同じ服を着ている人とすれ違うのを想像すると怖くないですか。

ここ一年程私のキーワードは”強さ”、それはデザインも一つですが、感じ取れるものでもあり、それを纏うことで強くなられ感覚と言いますか、それを選ぶ自分の強さに酔いしれるところでもあります。あいつ優しいからと客観的に持たれたイメージのままではつまらないのです。
SURR by LAILA 鈴木
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静かな時が人知れず流れ続けてきた弊店ではお陰様で幾人もの御客様方が様々な品々をお試しくださってきましたが、その際に “ 似合うか? ” と問うて頂いたり、あまつさえ “ 似合わないのでは? ” と問うて頂くことは多々ございまして、弊店の御客様は極めて高い確率で大変に御似合いになる方が多くあまつさえお試し開始から数分経つだけでも印象が変化し一層に御似合いになられますので、傍らで拝見していて愉しさしかございません。 “ 似合い ” は一種の猜疑心も含んでおりますので、それを受け入れるか入れないかは等しく正しいものの、時に静かに時に強く感じる似合いのエナジーを目の当たりにしたうえでそれを一旦保留にされそうになると、生業云々を差し引いて鼻息荒く申しあげたくなってしまいます。そんなに御似合いに成るのに御自身のものにされないなんて勿体ない。ハァハァ。 と。
更に私が面白く想うのは、似合いに身体の縦横比が関わらないという点でして、世の中には衣類を身に着けることを生業とする人々が居られて、その方々は往々にして頭や顔が小さかったり手足が長かったり身長が高かったりとする傾向に在りますものの、私のささやかな経験と致しましてはだからといってバツのグンに似合うかと言えば必ずしもそうではなく、瞬間を切り取る静止画では形に成れど日々を過ごす動画では形に成らず なんてことが往々に起こるだけでなく、あまつさえそのような生業ではない御方がとてもとても御似合いに成られることが多々、いやかなりの頻度で在ります。
物理的に論理的に似合うはずの GOOD プロポーションよりも NORMAL プロポーションの方が似合う。これは本当に面白い現象です ( 余談ですが私のような眼鏡顔理論もこれに含まれることと想います ) 。ボディバランスが良くなくとも, 高身長でなくとも, 筋肉質でなくとも, 手足が長くなくとも、圧巻な “ 似合い ” というものが圧倒的なほどに在るのです。私は長らくその現象を面白いなーと眺めておりましたが、ある時に愉しんでいるか・興味を抱いているか・求めているかなどといった感情のベクトルが強く向いている時にその現象が起きることに気付きました。( 余談ですが弊店の鈴木くんはコンチキショウな GOOD プロポーションかつ純粋に愉しんでいるようで様々がかなり似合います。是非人知れず何かしらの損を被っていてほしいものですね )
となると興味を抱いた瞬間に似合うという、身も蓋もないなんともざっくりとしたことに成りますが、私はまさにその通りだと想っているのです。感情のベクトルが向いた時点で、なんとなし眺めていて目線が留まった時点で既に似合うことはほぼほぼ決定しておりますので、その上で自身に必要であるか否かの判断。似合うか否かとは別の必要であるか有用であるか否かの論点・スタイルとして似合うかライフスタイルとして必要かの論点。
それを今まで以上の大切に捉えることが 2020AW の弊店の主題となります。

着たいか、気になるか、似合うか、便利か、気持ち良いか、満足感を得られるか、今着れるか、一週間後着れるか、一か月後着れるか などなど。様々な好みが在ってスタイルが在るうえで感情のベクトルが向くか否かと、それがライフスタイルに沿うか否か。それを大切にすることそのものが 2020AW 期のメインテーマと申しますか課題で、更に言えば今までの好みやスタイルとは異なり、なんだったらライフスタイルにも沿わないにも関わらず惹かれる何かを一つでも一瞬でも御提案するのが裏テーマです。まぁそれはそもそもの野望と言うか根本的な課題なんですけどね。2020SS 期に突入の頃はうまく頭の中でまとまっていませんでしたが、様々を経て少しずつ形作られてきているように感じます。

Coming soon 2020AW
プロローグを経て新章突入です。どうぞ宜しくお願い致します。
SURR by LAILA 福留
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週に1,2回程映画を鑑賞していまして、最近目にしたのは80年代の呪われた車に憑りつかれる話とハリケーンによって街が水没し、大量の鮫に襲われる話。ホラーやスリラー好きな私としてはどちらもフィルマークスで言うところの3点を付けたくなる、世で言うB級な内容でしたが、それはそれで面白いですし、作者の意図やこうだったら最悪じゃない?怖くない?と愉しく製作されたのであろうと考えると怖いより笑える点に見えてくるのがホラーの醍醐味だと感じています。が、それにしても避けて通ってきたスプラッター映画を一昨日鑑賞したのですが、描写のグロテスクなものは苦手でして。と言うのもタイトルが食人と言う極めて残酷なジャンルでしたので、存在は知りつつも避けていたのですが、タイミングも合ってつい観てしまったのです。しかし、予想を上回るしっかりとした内容に、つい没頭して見れてしまったのが感想ですが、恐らくこの世の何処かで本当にあるのであろうと考えると、怖さより歴史を知りたくなる視点で見入ってしまいどっちつかずになってしまいまして。その映像のリアリティの追求は凄み(一部だいぶ気持ち悪い)と共に頭に血が上る感覚は久しぶりでしたので、当面はジブリでも観ようと思います。
ふと、何故ホラーやスリラーを好み観るようになったのかを考えると、恐らく学生の頃に見た The Mist と言うスティーブンキング原作の映画の影響が大きく、映画を見終わった後の虚無感に嵌ってしまい、そこからスティーブンキングが好きになったのは言うまでも無く、あのどうしようもない感覚を味わいたい欲求に駆られているのですが、中々最近は出会えず。強いて言えば US は軽くやられました。是非、ご覧になられて見てください。何故好きになったか、と言う話の発端は定期的にいらして下さるお客様と先日にお話した際、そのお客様は色使いがいつも素敵でその際も色彩の豊かなものを選択されたので、どこでその感覚を培ったのか、何故鮮やかなものを好まれるのかとご質問した際に「幼少期に赤やピンクしか着てこなかったんです」と、なるほど。潜在的に、習慣から繋がる好きなものを好きになるのには理由があり、それは映画も然り、衣類にも当て嵌まり”何故好きか”を掘り下げてみるのも習慣付いてしまいがちなものに対しての解釈を改めて愉しく、見つめ直すことが出来ました。

New arrival, 1993s Dries Van Noten wool & cotton & rayon knit tailored jacket.
テーラードジャケットであり、襟付きのカーディガンでもある。それに軽いし、色も良い。
さて、何故 Dries Van Noten が好きなのか改めて考えたいと想います。
SURR by LAILA 鈴木
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