何故だか惹かれるもの / Diary854
17.4.2020

必要最低限のみ外出。自ずと家にいる時間が中心になり なんか気分を変えたいなと部屋のレイアウトを変えてみたり在宅の為仕事用に机を注文したり、如何に快適に過ごせるかと部屋を充実させるよう諸々調べているのですが、家具に関しても気付けば何故だか惹かれるもの、妥協せずに付き合っていけるものを探しているのですが中々出会いは訪れず、サイドボードってこんなに好みの形状が無いのねと挫折。現状机と椅子、先程念願の冷蔵庫が届きこんなに物量入るんだと今まで使用していた一人暮らし用の正方形の小さな箱に別れを告げたのですが徐々にお気に入りが揃い良い気分転換になっています。が、今更になって春用のコートがでしたり、Vネックのニット、長らく探し続けているミリタリー・ウエア欲しいっと 時間がある=考える時間も増える=欲求の選択支が広がる 欲と言うものは尽きませんね。。

 

 

 

 

さて、漢なら と男性なら誰しも心擽られる強靭な素材や土臭いカラーリング、意味のある多様なディテールに大きなポケット(これは私だけかも)。服飾の歴史においても多く咀嚼と申しますが、参考材料にあたる ミリタリーウエア はやはり 何故だか惹かれるもの に感じてしまう私にとっての一つ。国の数だけ、部隊の数だけと様々に存在する特殊な装いは現代の目線では充分な程の機能性を持ち合わせていたり、用途によって特殊なパターン(色・柄)や独自の色彩に階級の違いを表現する、若干のディテールが異なることで意味合いの変わる独自の視点もまた好みな点です。正直なところ私は何故だか好きなのにも関わらずあまりミリタリーウエアは所持していません。何と説明すればいいか難しいのですがデニムジャケットも好きなのにあまり持っていない。とても偏屈な言い回しになってしまいますがこの感覚を理解頂けたら有り難く。単純にまだ これだ ・ これでもうこの穴はは埋まった という出会いが訪れていない、この感覚は何なんだと常に疑問に感じ、好きなのに着れないという一つのプレイじゃないですがここまでいたら妥協したくない、丈や肩や袖も全てにおいてもと考えてしまい、贅沢ですがふとした時に訪れる意図としない素敵な出会いを探し求めているのかもしれません。

 

 

70s British military windproof cadet forces smock jacket for Nato.

前回の Diary から被り物続きになりますが、偶然なのか必然的なのか。まぁ何故だか好きなものですから。
追って詳細はOnlineに掲載させて頂きます。

 

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何故だか好きな装い / Diary853
14.4.2020

皆様方の中にはこれまでに “ 戻れるとしたらいつに戻りたいか ? ” といった設問のやり取りを友人知人と交わしたことが在るよ という御方も少なからず居られることと想いますが、中学二年生の頃かな, 高校一年生の頃だね, やっぱ大学三年生の頃でしょ などと学生時分を挙げられる方が多いのでしょうか?どうなのでしょうか? 私は以前から過去に戻りたいと想ったことは未だに一度もありません。
 

それにはとりわけ目立つタイプでもなく接客的に盛り上げるタイプでも盛り上がるタイプでもなく、わりかし窓際で本を読んだりヘッドホンで音楽を聴いたりするのをごく自然と好むタイプであり、特段友人が多いわけでもなく少ないわけでもなく交流に困っていたわけでもなくたまにお行儀が少々宜しくないかなという団体とも遊んだりする、優等生でも不良でもなく勉学に勤しんだわけでも運動に励んだわけでもない正真正銘平々凡々の極みである中学高校時代を過ごしていたというのも在りますが、 それ以上に人並みに退屈な日々を過ごす中高生の日々において “ 早く大人に成りたい ” “ 早く働きたい ” という想いを常に抱いていたことが大きな要因ではないかと想います。中高生の日々は想い出そうとしなければ想い出さないことが多いですが、その想いを抱き続けていたことははっきりと覚えています。
 

そんな、赤頭髪の先輩が居たり臀部をほとんど露出しきったウエストポイントでワイドトラウザーを穿きこなす友人が居たりと個性を尊重する高校で過ごした日々に取り立てて強い想い入れはなく、戻れるとしたらいつに戻りたいか問われたらいつにも戻りたくないと答え続けてきた学生時分に特に良い想い出も悪い想い出もない私ですが、かねてより静かにですが確実にスクールスタイルの装いないしスクールスタイル・ライクな装いが何故だか好きなのです。カーディガンやブレザーや革靴は有用性や歴史が証明する不変性がありますので、出発地点は不明瞭だったとて現在においても好いて然るべき ( にしても好き過ぎるにも程がありますが ) と私は想いますが、何故だか好きな装いであるスクールスタイルにおいて現在においても好くには少々疑問な存在が一つ在ります。

 

 

 

そう、それは以前の Diary でも綴らせて頂きました通り肩掛けの鞄でございます。両の手が空くのは便利ではありますがその代償として左右非対称の荷重が特に身体に大きくかかることは私の性分として好ましくないにも関わらず、ゆえにあまり大き過ぎるサイズは選べないために容量に上限が設けられがちにも関わらず、な肩掛けの鞄, いえ、スクールスタイル・ライクな肩掛けの鞄でございます。
社会に向き合うに際して必要に成る機会が多い鞄という厄介な存在ですので、持たなくても良いにこしたことはないと真に想う御人からしたらそれはもう真剣で深刻な “ 探しもの ” であることと想います。実用性であったり機能性であったり、それこそライフスタイルに関わる様々が判断基準に成られることと想いますが、それを踏まえたうえで更に好みが合致していればそれはもう本当に素晴らしいことと想いますが、私に関しましては一個人的な最適解の一つが装いとして認識できておりますので良い意味で迷わずには済むものの、実際にそれが眼の前に物質として現れると、やはり驚きます。

 

 

 

 

 

School-style bag from Hermes.

34 年前に製作された本品は例によって同区分の専門家から譲って頂きましたが、様々を知る彼にしても詳細不明とのことでした。が、近年に発表され数年で廃盤と成ったとあるモデルに酷似しているどころか、数か所を除いて同じくです。いったい、これは?

 

 

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何故だか好きな被り / Diary852
12.4.2020

 

「何故だか好きなもの」

 

 

と先日の福留の Diary にも綴られていた題材ですがそれを綴るにあたり 鈴木は何が好き? と寒空の下質問をされ あれこの質問数年前にも同じような場面でされたな とデジャヴの感覚に陥りなんだか違和感が。その数年前の感覚に戻り同じ答えになったのか、また今も気持ちが変わらず同じ答えに至ったのかは私も判り兼ねますが即答出来るほど 何故だか好きなもの が 「被りもの ( プルオーヴァー ) 。それは T シャツやスウェットシャツでも無く 被るジャケット でしたり、 被るシャツでしたり、アノラックでしたり。それらは絶対的に日常的にどちらかと申しますと不便に想いますし、着脱の際は非常に面倒。しかし、 面倒=我慢 の中に実用的な構築により生まれた美的感覚を感じ、何故被るのか ? と疑問に思う前提に 何故だかカッコいいじゃん と。それが何時何処で潜在意識の中で培われたのかと考えると難しいのですが、もしかすると幼少期から続けていたサッカーの練習用のナイロン素材の長袖の被り ( 分かる方には理解頂けると ) が当時の私は非常に憧れがあり長袖のそれに短パンを合わせるバランス感もまたスポーツをする上で見た目が 何故だかカッコイイ 。実際にそこからこの想いが派生し今に至るかは謎ですが被る上での実用性でしたり、そこから生まれる保温性はやはり前開きのものより優れていますし、簡素な構築も衣類の始まりの様に想え(後付けですが)、被ると言うひと手間がモダンだなと。ある種被るだけでスタイルが明確化する個体性が私の中では 何故だか好きなもの 。

 

20s France dairy cotton pullover shirt.

 

まず同じマテリアルで切替られたイカ胸使用とドレス要素を払拭する素朴なコットン素材の編み目。この相対するコントラスとも堪らない点でありますが、アンティークシャツにおいてもプルオーヴァー型は堪らなく何故だか好きなものです。前開きのシャツでは無く プルオーヴァー・シャツ をタックインするひと手間が私の中では何故だか好み、ましてや出しても一枚でもスタイルの完成する個体性。詳細は追ってOnlineに掲載されて頂きますので御興味頂けたら幸いです。

 

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