先の 28日(土)・29日(日) と弊社各店が臨時休店を頂き、大変に失礼致しました。状況を刻一刻と見守る日々、自身と周囲の人々と取り巻く環境を何よりも優先して守るべき日々が続いており、どなた様におきましても予断を許さないことと想います。皆様いかが御過ごしでしょうか。御機嫌いかがでしょうか?御愛顧くださる皆様方と皆様方の御家族, ご友人, お仕事に関わる方々などがまずは御元気で在られること、“ 良き ” で在られることを陰ながら願っております。
弊店におけるこれら Diary や Online の “ 読む” や “ 視る” それぞれの項目に関しまして、弊店はかねてより 僅かでも御暇つぶしに成りましたら と心から想っており、これまで幾人もの御客様方に直接言葉として告げさせて頂いておりますが、より一層僅かでも、ほんの一匙でも御暇つぶしとして役に立てたらと, 僭越ながら立ちたいと想わずには居られず、かつ恥も外聞も捨てて欲を晒させて頂きますと、ほんの僅かでも愉しいと思って頂けたり, その瞬間が豊かに成って頂きたい と想わずには居られません。
そのような勝手ながらの想いもあって先日ひっそりと Online 先行で御披露目と成りました新作群ですが、御問い合わせくださった皆様に御礼を申しあげますと共に内容によっては返信までに御時間を頂戴してしまった御方に御詫び申しあげます。今後も休店に成ったとて御問い合わせに返信叶うこともございますので、引き続き御気軽にお申し付け頂けたらと想います。
このように、既に御披露目させて頂いております新作のアンティーク・ファインジュエリー。この度の Diary ではそれらに関しまして, 装身具に関しまして綴らせて頂きますので、皆様方の僅かでも御暇つぶしに成れましたら幸いです。
昨年末の雑記でほんの少しだけ撫でました “ スタイルとライフスタイル ” という極めて重大な題目について考えた時、まず頭の中に薄ぼんやりながら高い確率で太い支柱のように想い挙がったのは装身具という存在でした。そもそもライフスタイルによっては不要であるどころか 邪魔だよ と成る存在にも関わらず、いや、人と場合によっては邪魔にすら成るからこそ “ 身に着けることを軸とした装い ” と “ 人生を軸とした装い ” のそれぞれに想いを馳せた時に、装身具が在ったのならば後者の論点においてそれ相応の存在価値を有するのではないか と想いました。
人生の節目で自発的にバンジージャンプをする人も居れば一億円積まれてもバンジーなんてしないという人も居るのはどちらが正しい・正しくないということではございませんが、事実としてバンジージャンプは存在し一回〇〇円のように生業として成立しておりますので、やはり大切なのは飛ぶか・飛ばないかを自身でしっかりと判断するということ、そして飛ぶを選んだ際にはどう飛ぶかを考えるということなのではないかと想うのです。もし装身具を身に着けるとしたら、どのような物質をどのように身に着けるか?
別にワイシャツでもパーカーでもTシャツでも、テーラードジャケットでもスポーツジャケットでもコートでもダウンジャケットでも構わないのです。人それぞれ好みございますので。そのうえで空想の個を思い浮かべて, その人のライフスタイルを経たうえで装身具を身に着けているとしたら、なにをどのように身に着けるのだろうか。 十人が十人等しく身に着ける存在ではないからこそ弊店にとっては大切に感じられまして、ゆえに 2020 という期が始まる際にはしっかりとその想いを御披露目という形で表したい気持ちはあったのですが、間に合わず叶いませんでした。
そして先日御披露目させて頂きました新作の装身具。今期は人生を軸とした装いを論点としたうえで身に着けるか着けないかの御判断を踏まえたうえで、改めてアンティーク・ファインジュエリーという御提案からまずは始めさせて頂きましたが、私にとってこの度のファインジュエリーにもまた、結果的にそろい踏みになったことで芽生えた自覚ですがある種の ( 勝手ながら、な ) “ 気分の流れ ” のようなものを感じます。仮に世の中にファインジュエリーの印象というような一定的な認識が在ったとして、それに則した特有の線の細さなどによる繊細さを備えながらも強烈な個性というか独善性というか “ 点 ” 的な爆発力的要素を備えた面々と申しますか。どっちつかずなようで結果的には非常に我が儘な個性を備えているような気分の流れが私の中に在ったようなのです。
New arrival. Antique fine jewelry collection.
僅かでも琴線に触れるなにかがございましたら、御気軽にお申し付けくださいませ。それでは皆々様、御機嫌よう。
SURR by LAILA 福留
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今回の Diary では色彩に重点を置いた御提案が叶えばと想い綴らせて頂きます。学生時代の色彩の授業を受け必死に学び取り組んでいたのですが、検定日当日に二日酔いの為受験せずなんの資格も持たない私ですが単純に色使いは何を作るにも必要不可欠だと考え、装いも勿論の事、仕事を効率化する、空間を作る、インテリアや小物・花を選ぶ、お弁当を盛り付ける際、ギフトを選ぶにと、生活において無意識に選びそれが好きな色のなのか、差し支えない色なのか、トータル的に見ての選択なのかと日常的においても色使いは生活を豊かにする、それがまた単色になるのか多色使いなのかパターンなのかと細分化されると考えますが。特に今回作ってみて感じた事が何よりコーディネート選択支の広がり方が実に楽しく、一色差すことは安易かもしれませんが、色と色をぶつけてみた際に起こる化学反応の落とし処を探るのも面白いのではと感じまて、今回下記の色使いは同じトーンベースでまとめてみると喧嘩せずまたもう一つの重要な点としてはマテリアルのコントラスト、抑揚の付け方。今回は色と素材に重点をおいて構築してみました。
1997AW Dries Van Noten wool tailored jacket & 25s France jersey polo shirts ,70s Christian Dior plaid trousers dead stock.
純粋に色と色とのぶつけ合いながらトーンベースはまとめて。ウールジャケットの色調の強さを中和するコットンジャージシャツにコットンドレストラウザーズ。素材があってこその重さの軽減。これを着て是非ピッティへと思いましたが、今はやめた方が良さそうです。
70s Yves Saint Laurent double breasted blazer & 70s Gainni Versace silk shirt, 70s German moleskin logger trousers.
Pure new wool と Silkによる美しいマテリアルを使用したメゾンクリエーションに林業の為に作られた労働者トラウザーズ。荒々しいモールスキンと美しいマテリアルの反比例したコントラストとダークカラーに映えるしなやかなイエローベースのシルクシャツ。
90s Best Company work style denim jacket & 20s France Dairy pull over shirt, 80s Levi’s 505.
全てコットンによるマテリアルながら風合いに重点を置いたコントラスト。上下異なるデニムカラーとイカ胸シャツによる「 トーン・オン・トーン 」 。可愛い白人女性がやりがちなスタイル。
60s France ONF uniform jacket & 70s Missoni cardigan , 90s C.P.Company over dyed long sleeve shirt.
激しい色合いには退色した色調が程良く中和。ダック地の色合いとマルチカラーと後染めグレイカラー、こちらもトーンは近しくまとめて素材もコットンベース。抑揚の付け方は生地の織り方と編み方で。 土臭さとアートニッティングも抑揚の一つ。
60s Missoni geometric cardigan & 2003SS Gucci by Tom Ford shirt.
こちらはボタニカルとジオメトリックの柄と柄のぶつけ合い。色調により何故か馴染む違和感の無さとウールと化繊の混紡によるカーディガンとしなやかなコットンによるマテリアルの表情。ボトムスはボロボロデニムで是非にと。
SURR by LAILA 鈴木
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人には教えたくないお店 をふと思い立って考えてみるとまず頭に挙がったのはある街のある一カ所だけでして、その後のんびりと考えてみても他に想いつかないので、もしかしたら現在の私にとってはそのお店しかないのかもしれません。“ 人には教えたくない ” … 情緒と小粋さを感じるなんとも甘美な響きと感情なものの、お店からしますと複雑な心境なのかもしれませんが、特段私が人に教えたくないと想ったとて滞りなく諸々は成立していることと想いますし、そもそも私はふと気になって足を踏み入れた立場であり、通って仲良くなるような社交性もございませんのでそのお店に関してはなにも知らず、他意も作為もなく単純に 人には教えたくないお気に入りのお店 なのです。
そこで先日、知らない写真家 ( 私は写真文化に明るくありませんので知りませんでしたが、後日調べましたところ大変に有名な御方のようでした ) の一冊に何故か引き寄せられ購入したのですが、私はかねてよりそのような “ 何故か引き寄せられる ” “ 何故か好き ” という感覚を不思議に想いつつとても大切にしておりまして、今回のそれによって好みな写真家が増えて嬉しく想いましたし、購入前はパラパラと眺めただけで気付かなかったのですが冒頭に “ はじめに ” から始まる奥さんの一文 ( その本は文章が奥さん、写真が旦那さんの構成 ) が載っていまして、要約すると知人の紹介で以前加入した夫の生命保険が契約満了で払い戻しになった時、“ 命の価値がこれっぽっちの金か ” と想って二人で虚しくなり、なんかもやもやしたのでそのお金を使い切るべく自費でこの作品集を出したというような内容でして、少々シリアスな背景ながら文体がなんとも軽快で、“ 札束を眼の前にして正座する成熟した男女がなんだか半笑いで微妙な顔をしている ” という図が即座に頭に浮かんでしまったためなんだかとても愉快な気持ちになり、幸せを感じました。
それは一般的な雑誌のサイズで、一般的な雑誌よりもかなり少ないページ数でして、前述の通り奥さんの文章 ( プロの写真家を夫とする感想等 ) と旦那さんの写真が交互に登場するのですが、まだ全てに眼を通しておりません。1984 年に限定的に発行されたという一般的な雑誌と同じくらいのサイズで少ないページ数のその本は、時を経て一人の男が何故か魅了し、じっくりとページを噛み締めたいと想えるその男にとって貴重な存在と成りました。次は 庭に椅子を出して桜を眺めながらページを眺めようかしら なんて想っております。
このようにとても良い諸々と成る “ 何故か好き ” も在りますが、たいていのそれは謎のまま何故?のまま日々は過ぎ去ってゆきます。しかしながら経験も知識も理性も関わることなく好きと想える存在, 引き寄せられる存在というのは本当に稀有であるとかねてから想ってきましたし, 引き続き想いますし、今回の一冊のように何かのタイミングやいつかのタイミングにとても良い諸々などに成る可能性があることと想いますので、引き続き大切にしていきたいです。
“ 何故か好き ” 。皆様にもございませんか?
私にとってその一つが、スチューデントライクなエディターライクなカントリーサイドライクな肩掛けの鞄です。総合的な有用性ではハンドルバッグがベストであり、瞬間的な機能性ではバックパックがベストであると想っていながらも何故か惹かれる それが “ 肩掛けの鞄 ” でした。ちなみに私は “ 肩掛けの鞄 ” という言葉から連想する装いならびに世界観は決して気取っておらず、実生活に則し現実に向き合った人間像と成りますので、その根幹に上質な目線と品質意識がひっそりと静かに確かに潜んでいる肩掛け鞄は特に特に素敵に想います。
New arrival. 1986s Hermes.
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