皆様方の中にはこれまでに “ 戻れるとしたらいつに戻りたいか ? ” といった設問のやり取りを友人知人と交わしたことが在るよ という御方も少なからず居られることと想いますが、中学二年生の頃かな, 高校一年生の頃だね, やっぱ大学三年生の頃でしょ などと学生時分を挙げられる方が多いのでしょうか?どうなのでしょうか? 私は以前から過去に戻りたいと想ったことは未だに一度もありません。
 
それにはとりわけ目立つタイプでもなく接客的に盛り上げるタイプでも盛り上がるタイプでもなく、わりかし窓際で本を読んだりヘッドホンで音楽を聴いたりするのをごく自然と好むタイプであり、特段友人が多いわけでもなく少ないわけでもなく交流に困っていたわけでもなくたまにお行儀が少々宜しくないかなという団体とも遊んだりする、優等生でも不良でもなく勉学に勤しんだわけでも運動に励んだわけでもない正真正銘平々凡々の極みである中学高校時代を過ごしていたというのも在りますが、 それ以上に人並みに退屈な日々を過ごす中高生の日々において “ 早く大人に成りたい ”  “ 早く働きたい ” という想いを常に抱いていたことが大きな要因ではないかと想います。中高生の日々は想い出そうとしなければ想い出さないことが多いですが、その想いを抱き続けていたことははっきりと覚えています。
 
そんな、赤頭髪の先輩が居たり臀部をほとんど露出しきったウエストポイントでワイドトラウザーを穿きこなす友人が居たりと個性を尊重する高校で過ごした日々に取り立てて強い想い入れはなく、戻れるとしたらいつに戻りたいか問われたらいつにも戻りたくないと答え続けてきた学生時分に特に良い想い出も悪い想い出もない私ですが、かねてより静かにですが確実にスクールスタイルの装いないしスクールスタイル・ライクな装いが何故だか好きなのです。カーディガンやブレザーや革靴は有用性や歴史が証明する不変性がありますので、出発地点は不明瞭だったとて現在においても好いて然るべき ( にしても好き過ぎるにも程がありますが ) と私は想いますが、何故だか好きな装いであるスクールスタイルにおいて現在においても好くには少々疑問な存在が一つ在ります。

そう、それは以前の Diary でも綴らせて頂きました通り肩掛けの鞄でございます。両の手が空くのは便利ではありますがその代償として左右非対称の荷重が特に身体に大きくかかることは私の性分として好ましくないにも関わらず、ゆえにあまり大き過ぎるサイズは選べないために容量に上限が設けられがちにも関わらず、な肩掛けの鞄, いえ、スクールスタイル・ライクな肩掛けの鞄でございます。
社会に向き合うに際して必要に成る機会が多い鞄という厄介な存在ですので、持たなくても良いにこしたことはないと真に想う御人からしたらそれはもう真剣で深刻な “ 探しもの ” であることと想います。実用性であったり機能性であったり、それこそライフスタイルに関わる様々が判断基準に成られることと想いますが、それを踏まえたうえで更に好みが合致していればそれはもう本当に素晴らしいことと想いますが、私に関しましては一個人的な最適解の一つが装いとして認識できておりますので良い意味で迷わずには済むものの、実際にそれが眼の前に物質として現れると、やはり驚きます。

School-style bag from Hermes.
34 年前に製作された本品は例によって同区分の専門家から譲って頂きましたが、様々を知る彼にしても詳細不明とのことでした。が、近年に発表され数年で廃盤と成ったとあるモデルに酷似しているどころか、数か所を除いて同じくです。いったい、これは?
SURR by LAILA 福留
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「何故だか好きなもの」
と先日の福留の Diary にも綴られていた題材ですがそれを綴るにあたり 鈴木は何が好き? と寒空の下質問をされ あれこの質問数年前にも同じような場面でされたな とデジャヴの感覚に陥りなんだか違和感が。その数年前の感覚に戻り同じ答えになったのか、また今も気持ちが変わらず同じ答えに至ったのかは私も判り兼ねますが即答出来るほど 何故だか好きなもの が 「被りもの ( プルオーヴァー ) 。それは T シャツやスウェットシャツでも無く 被るジャケット でしたり、 被るシャツでしたり、アノラックでしたり。それらは絶対的に日常的にどちらかと申しますと不便に想いますし、着脱の際は非常に面倒。しかし、 面倒=我慢 の中に実用的な構築により生まれた美的感覚を感じ、何故被るのか ? と疑問に思う前提に 何故だかカッコいいじゃん と。それが何時何処で潜在意識の中で培われたのかと考えると難しいのですが、もしかすると幼少期から続けていたサッカーの練習用のナイロン素材の長袖の被り ( 分かる方には理解頂けると ) が当時の私は非常に憧れがあり長袖のそれに短パンを合わせるバランス感もまたスポーツをする上で見た目が 何故だかカッコイイ 。実際にそこからこの想いが派生し今に至るかは謎ですが被る上での実用性でしたり、そこから生まれる保温性はやはり前開きのものより優れていますし、簡素な構築も衣類の始まりの様に想え(後付けですが)、被ると言うひと手間がモダンだなと。ある種被るだけでスタイルが明確化する個体性が私の中では 何故だか好きなもの 。

20s France dairy cotton pullover shirt.
まず同じマテリアルで切替られたイカ胸使用とドレス要素を払拭する素朴なコットン素材の編み目。この相対するコントラスとも堪らない点でありますが、アンティークシャツにおいてもプルオーヴァー型は堪らなく何故だか好きなものです。前開きのシャツでは無く プルオーヴァー・シャツ をタックインするひと手間が私の中では何故だか好み、ましてや出しても一枚でもスタイルの完成する個体性。詳細は追ってOnlineに掲載されて頂きますので御興味頂けたら幸いです。
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皆様、御機嫌いかがでしょうか。変わらずお元気で健やかであることを引き続き陰ながら願っております。
先にインスタグラムにて御報告させて頂きました通り 4/8(水) より店舗を一時休店とさせて頂きますこと、改めてここに記させてください。現時点では社会状況に応じ小売店として様々を臨機応変してまいりますが、御愛顧くださる皆様方・関わってくださる皆様方・共に働く弊社スタッフの健康を最大限に重視し全てを判断してゆく所存です。変わらず Diary ならびに Online の更新は続けさせて頂きますので、引き続き御興味頂けましたら, 現状実物に触れて頂ける環境は基本的にございませんものの御質問頂きました暁には御答えさせて頂けることも多々ございますし、御人によっては品々とどのような御姿になるかなどの相性が想像叶う方も居られることと想いますので、宜しくどうぞお願い申しあげます。
日常の日常たるゆえんが変化する日々を御過ごしなのは皆様方におかれましても同じくで在ることと想いますが、だからこそでしょうか?ふと想ったと申しますか改めて想い返したことに、そういえばと独り興味を抱きましたので折に触れては御客様であったり鈴木であったり他のスタッフであったりに問うてみた設問が、これまた個人的に愉しく興味を抱くものでした。 “ そういえば、何故だか好きなものってない? ”
例えば私はナメコの味噌汁でしたら、幼少期に全裸で姉と取り合う ( 厳密には姉の味噌汁椀に全裸の私が素手を突っ込みナメコを貪る ) 姿が映ったホームムーヴィーを観た記憶がありますので好きである理由であったり要因であったりは認識できます。またはつなぎ, いわゆるジャンプスーツであったら、だいぶ昔に雑誌のスタイリングでリアルモード×ヴィンテージつなぎの装いを観た時からであることを認識しています。このように幾つか想いついたとしてもいつからの好きであったり好きに成る経緯であったりを認識できるのですが、なぜ好きに成ったかが解らない・認識できない “ 何故だか好きなもの ” が在ることに気付いたのです。
そのうちの一つがアクアマリンという石でした。ただいま調べましたところ名称はラテン語の海水を意味する語を由来としているそうですが、確かに私は海の近くで育ちましたものの関係ございません。また、石言葉は “ 勇敢・沈着・聡明 ” だそう。なるほど。また、三月の誕生石とのこと。私は三月産まれですのでこれは喜ばしいですが、好きな理由の何故の解ではありません。
もちろん青色も好きなのですが、色調だけで言えばそもそもにおきまして私は嫌いな色がございませんし、しいて言えば青より若干好みな他の色が想いつきますし、と申しますか青の中でも紺などの濃い色調の方が基本的に好みなのです。
そう、青の中でも濃い色調な好きにも関わらず、アクアマリンのこの薄い青が、薄い青のアクアマリンという名の石が気付いたら何故だか好きでして、それゆえいつもお世話になっているアンティークファインジュエリーコレクターには逢う度にアクアマリンを所有していないか問うのですが、 “ 美しいアクアマリンには滅多に出逢えないの ” と彼女はいつも首を縦に振ってくれないのです。
長らくお世話に成っている聡明さと優しさに満ちた彼女は、アンティークファインジュエリーの区分の中でも石に関して特に明るい方でして、なおかつ私は品の良し悪しに関わる判断基準においてその情報が雑念に成るであろうという理由から積極的に石に特に詳しく成ろうとはしておりませんので、基本的な情報を踏まえたうえで私は “ 彼女がそう言うのであれば、そうなのだろう ” と薄ぼんやり想い続けてきた次第でしたが、“ やっと美しいアクアマリンに出逢えたわ ” と前回の旅で差し出してくれたブレスレットの 14 石は、彼女が首を縦に振らなかった理由と薄ぼんやりの感覚を裏付けるには充分過ぎるほどの、狂っていると想うほどの美しさでした。

30s British 9K pure gold & aquamarine bracelet.
彼女が口にしてきた、そして眼に視えるかたちで示してくれた美しいアクアマリンという概念には純度や色調と共に大きさが並列して挙げられるようでして、本品には なるほど と無意識に独り言ちるサイズの 14 石が妖艶に連続致します。ゆえに、これまで弊店におきまして御提案続けてまいりました “ 男性も是非に金無垢を。宜しければ更に石を ” のメソッドにおいて、誤解を恐れずに申しあげますと特に所有者を選ぶ諸々の強さが在る逸品ですので、ゆえに是非に。追って Online に掲載させて頂きますので、御興味頂けましたらその際に改めて御査収頂けましたら幸いです。
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