解/ Diary1177
5.12.2023

寒く     なりましたね。

きっとすぐに辟易するのでしょうが長かった残暑のおかげで冷え込みですら喜びの要素性、本日のSURRは日差しが一切入りませんでしたので今期初の一度も汗ばまない日中を過ごすことができました。ニットの旬、メルトン素材の旬、弊店ではほとんど御提案したことありませんがきっとダウンジャケットも旬を迎えていることでしょう。先週末も心無しか皆様楽し気に御見受けさせて頂きました、やはり年の瀬やはり楽しい要素が増えるウィンタープロダクトということで弊店もやはりハイテンション気味であることは否定できません。ということで今週は毎日Diaryにて一つの新作を粒立てて御提案させて頂きます。皆様2023年の買い収めは完了されましたか、私は幸運にも先日買い収めることができましたよ、多分ね。

 

 

 

遡ること丸々2年、2021年最後の新作御披露目にしたこれに私は大変に心震わされました。慣れ親しんだニットプロダクトであり愛するジッパーカーディガンでありながらそれらとは一線を画す着用感に実用性、一体全体ミウッチャさんはどこまでファッションを愛する人々を喜ばせ楽しまてくれるのでしょうか。余談ですがファッションには実用の側面とロマンの側面があり完全な対比ではないものの異なる捉え方でファッションを現してると思うのですが、後者の方々にとってはどこまで琴線に触れられるかは解りません、如何せん今の私は生粋の前者なものですから。研ぎ澄まされたスタイル性にロマンを感じる人もいるのでしょうか、まぁ好みですね。

とにもかくにも震えた一着、前回と色もサイズも異なるので弊店にとってはRe-Stockではありません。その実用性も洗練性も有用性もスタイル性もモードエナジーも2年前から衰えることなく、ましてや一層の存在価値を放っていることはこの2年でいかに様々な事柄が変化したのか,してしまったのかが改めて浮き彫りになります、うーん年の瀬っぽ~い。

 

皆様ニットプロダクトは好きですか、ジッパーカーディガンは好きですか。どちらも弊店にとって私にとって欠かせない存在で在り続けていますが、好きで向き合い続けて見続けてきてうえで驚けること,一本取られること,惚れまくれることって本当に稀有ことだと思います、言い過ぎかもしれませんが奇跡に近い出来事というか。仰々しいロゴもなく大胆なデザイン性もなくアヴァンギャルドなシルエット提案もないにも関わらず     です。

 

 

 

 

 

 

New arrival,1999AW PRADA Uomo padded zipper cardigan.

 

これぞというジッパーカーディガンをかねてから御探しだった貴方、解はこちら     かもしれません。

 

 

SURR 福留

 

フェチズム / Diary1176
1.12.2023

この度御提案させて頂く親愛なるHermes社のバッグクリエイションはいつも以上に私の趣味嗜好(フェチズム)が反映されてしまっていること、先に記させて頂きます。

 

 

 

このプロダクトと出逢った(=フェチズムが発動)したのは今から5年前の2018年3月2日、何故日付まで正確に覚えているかというとその日はパリの美術館Palais Gallieraでマルタン・マルジェラ作品展のプレオープン日で弊社が招待されていたからです。

当時既に絶大な人気を誇っていたマルジェラの過去作品群が単独で展示されるのは初めてでどうやら本人が相当に気合入っているらしいとかなんとかいう噂が流れているくらいでしたから、大変に盛況な中私は粛々と展示品を見ていたのですが、スタッフが遠くにいる女性に声をかけて話している時、このプロダクトが目に入ってきてあまりの格好良さに衝撃を受けました。

まぁ結論から言うとそのもの女性当人が圧倒的に“格好良い”だけっちゃだけなんですけどね、私は彼女を認識しているものの交流したことがなく人柄もそのスタッフから小耳に挟むだけですが、盛況なプレオープンで至る所にフツーに有名ファッションデザインーがいる中で佇む彼女、デザイナーたちは今の時代見られるのも仕事だからでしょう着飾ったアノ人らやソノ人らの姿と比べるとだいぶと自然体だけども充分に美しい彼女、が肩にかけた“それ”はHermesのバッグプロダクトはそのものが記号となりロゴの役割を果たすことが多い中で圧倒的に記号性もロゴ性も低いアノニマス感で、ファッションとしての飾りではなく荷物を持ち運ぶためだけに持っている感満載の彼女のムードとそれに相応しい程好くくたびれたオーラが相まって私の中での“完璧なバッグ像”と成りました。

 

 

 

もう一回言いますけどただ彼女が格好良いだけなんですけどね、未熟で若輩者で御客様からもすぐ影響を受けてしまう私がこう成りたい/こう在りたいと心に留めるには充分過ぎるバッグスタイルでした(正直言って、こっそり写真撮っとかなかったことが悔やまれます)

そのプロダクトは幾つかのバリエーションが存在するので壁一面をデニムで埋め尽くしたり全ラックをヴィンテージブレザーにしたいとかねてから宣う私は大量のそれらで店内を埋め尽す妄想を何度もしましたが、デニムよりもブレザーよりも現実的ではないのでじっくりと集めた4つだけですが先に御披露目させて頂くことにしました。

 

 

 

 

New arrival,1989-1998-2005s Hermes big and small leather bag.

 

御覧の通り猛烈に大きいAとだいぶと小さいBとBよりは大きいけど充分小さめなC及びDという極端な容量差の4点となっております。“ある人にとっては物足りないもしくは持て余すけど、ある人にとっては抜群に丁度良い”をコンセプトの一つにしている(と私が勝手に思っている)Hermes社のバッグクリエイション、全人類のニーズに応えてやるぜと言わんばかりのバリエーションはいつも私を楽しませてくれますが今回のプロダクトは趣味嗜好(フェチズム)MAXです、御了承くださいませ。

ちなみにAとC及びDは私も愛用させてもらっていまして、彼女が私に与えてくれた完璧な像のおかげでHermesバッグは日常の存在かつ過酷に駆使して差し支えないことを身をもって体感できています。ボロボロになっても格好良いボロボロになったらもっともっと格好良いんです本当に、人間もこう在りたいものですねぇ。

ということで私は物凄く過酷にAを日常使いしています、容量が相当ありますが帰り道に食材をある程度買ったりなんだかんだ仕事で荷物ある機会も多いのでガンガン詰められて本当に助かっています。おかげでだいぶとエイジング効いているのですがカラーケアする気はありません、フレッシュな使い始めよりもボロボロな今(↓)の方が圧倒的に格好良いもん。

 

 

SURR 福留

 

Scotland cashmere and more / Diary1174
30.11.2023

いつも御世話になっている御近所さんの花茂で“長めに楽しむならこれですね”と店員さんが選んでくれた一輪の薔薇、漫画かって笑っちゃうくらい綺麗に咲いてくれました。

ありがとう、店員さん。他にも地下のおひつ定食屋やギャラリーや食器店や天然木家具屋などありがたいことにSURRの周りは素敵な御近所さんが点在していて長らく御世話になっているのですが、顔を指しあう間柄は一箇所もありません。私、顔覚えられるのが昔からなぜだかちょいとばかし苦手で、人生で行きつけの飲食店と自認できたのは一箇所だけでそれも当時友人がBarで働いていたから無理なく行けていただけですから、すぐ店員さんと無理なく仲良くなれる友人知人なんかが単純に羨ましいです、きっとプラスはあれどマイナスはほとんどなさそうだし、それこそ行く度に綺麗に咲く花選んでくれたら最高だもんなぁ。そういえば愛煙家時代に唯一近所の煙草屋の御姉様が認識してくれており“今日もエグザイルみたいで格好良いねぇ”と言ってもらうために通っていましたがもう吸ってないもんなぁ。きっかけが無ければ未だに喫煙者でしょうが止めて良かったなぁと心から思うのは“煙草とライター分ポケットが空く”です、この点は本当に御薦め。でも楽しいよね煙草、好きですよ吸わないけど。ちなみに止めた後の一定期間“禁煙じゃなくて吸っていない状態を自ら選んでいるだけだ”と言うことで禁煙しているプレッシャーを少しでも軽減しようとしていましたが我ながらちょっと意味が解りませんね。

 

 

 

ということで私みたいな面倒くさい人が自然にさりげなく顔を若干潜ませることが可能なカシミアマフラーの旬がやってまいりました。これがあるから冬が楽しいんですと言っても過言ではありませんね。今年も親愛なるHermesよりTHEジェンツスカーフな140×40cmサイズのTHE日用品的屈強さを誇るスコットランド産のカシミアによるマフラーを軸に変わり種も幾つかと他メーカーもちょっとだけ御用意しておりますので、前回よりも若干バリエーション多めです。今年もゆっくりとじっくりと一本一本御縁結べますように。

 

 

 

 

 

 

そういえばTHEスペシャルなビッグサイズも一点のみですが出逢えました。

デカいです、デカ過ぎです。180×72cmなんで私の身長よりも長いです布団にできます、この面積のスコットランド産のカシミアで漆黒ってちょっと震えるよなぁ。一度巻くと外したくなくなる一枚です。

 

 

 

 

New arrival,90-early00s Hermes pure Scotland and more scarf selection.

 

これらもまた私にとって一本でおしまいにできる存在であり、明確に贅沢ではあるものの享受して然るべき日常の素敵な存在です。意外(?)にも“そういえば学生時代以降巻いてないなぁマフラー”なんて御言葉を頂く機会が度々あるのですが、そんな時私はテンション上がってしまいます、尻尾振っているワンちゃん状態です。この仕事において御客様の手を引っ張るような御提案は基本的にしてこなかったつもりだし何なら苦手なのですが、これほどまでに実用性においても有用性においても完璧な存在を未所有と言われた時だけは手を思い切り引っ張りたくなります。だって在って良いもの手元に!あと首守るの大事だし!

 

 

SURR 福留

 

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