意外性 / Diary908
3.9.2020

ふと調べものをしていた際に何故か懐かしい漫画を思い出し、夜な夜な読み耽って睡眠不足な日々を送っています。男性ならば誰もが通る週刊少年誌の忍者を題材とした、と言えば私より一世代上のあれか、それになる全 70 巻程の大作。歳を重ねてか、人情や家族を題材としたものを見ると涙腺が脆くなってしまいまして、初めてのおつかいのコマーシャルでも涙腺が熱くなってしまう程の私ですが、小学生の頃もこんな泣いていたっけ?と思い返し、意外と登場人物やちょっとしたストーリーを覚えていないのがはまってしまった一つの要因。書きながら思い出しましたが、福留からお薦めされたタイトルが以上に長く覚えられない漫画も読まなければ。

 

 

メゾンのブランド名と言えば、創設者、デザイナーの名前がそのまま採用されることが自然ですが、今回ご紹介する C.P.Company 、元の名は Chester Perry と言いまして、ファウンダーである Massimo Osti 氏が Stone Island より以前に発表しています。しかし、当時のブランド名の類似した 2 社(一つは Chester が被り、もう一つは Perry が被り、、)から訴訟を起こされた為、改名を余儀なくされたそうです。その改名される前の Chester Perry の由来はある漫画に登場する主人公の働く工場から採用されていまして、ミリタリーやワークスタイルを得意とした強い男性像、素材への探求心に余念の無いブランドからは想像もつかない意外性と言いますか、とても親近感が勝手ながら湧いてしまいました。

 

 

late 90s C.P.Company cotton & linen tailored jacket

 

ワーク・ミリタリー・テーラー、其々の要素が混在した一着。ベースがテーラードジャケットの為、クラシカルな雰囲気を醸し出しつつワークウエアから抽出された襟裏や各所におけるステッチワーク。敢えて白糸を使用する事により、土臭さを払拭したクリーンな佇まい。コットンリネンのマテリアルの軽さとダークトーンの色調や 4 つのポケットデザインから生まれるギミックによって独自のバランスが調和し合い成立しています。テーラードジャケットでもあり、ワークジャケットでもあり、ミリタリージャケットにも感じられる、着こなしによって別の顔を持つ一着は正統的にも関わらず、一癖も二癖もあるスタイルレス、ジャンルレスなジャケットになります。また、まさかの本切羽仕様の拘りも面白い。

ジャケット、又はコートのインナーに忍ばせても、非常に汎用性の高い一着です。

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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TOO HOT AUTUMN / Diary906
28.8.2020

 

 

 

 

 

80s Missoni / 出逢ったあの日の南イタリアも、暑かったなぁ。

 

 

 

 

 


50s Work / Master-piece

 

 

 

 

 

40s Military / 雪山のための一着

 

 

 

 

 

30s French / Daily trousers

 

 

 

 

 


1988s Hermes homme / Magnificent

 

 

秋に想いを馳せつつ酷暑をしのぎつつ、あれ?若干暑さ和らいだ?と想ったら逆戻りな日があったりしつつ、ふとした瞬間の風に極々若干秋の気配を感じつつ、でもまだまだ冷たい食べ物が口恋しいかったとて、決して御身体冷やし過ぎませんよう引き続き御自愛と御自衛のうえ御近くにいらっしゃる機会ございましたら、御気軽にお立ち寄りくださいませ。

 

 

SURR by LAILA 福留

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ギリギリ / Diary907
31.8.2020

今日は何を書くか。

と朝から考えた結果、過去の某デザイナーのコレクション動画をぼーっと眺めていました。スタイリングの参考に、とはいかない程濃い、装飾的な内容でしたが、偶然先ほどいらしたお客さまとそのコレクションについてお話が繋がり、偶然って面白いなっと。耳から鼻に付けるチェーンってどこに売ってるんですかね?
 

 
 

 

さて、話は変わりますが、先日久方ぶりに映画館で観たかった作品をやっと観れまして。以前にもお話しましたが、ホラーやスリラーばかりを観ているのであまり爆笑と言いますが、声を上げて笑うには無縁なのですが、その映画は田舎のミュージシャン3人の内1人が不運な死を遂げるのですが、目撃していた2人がそれを隠しながら生活をするシリアスな内容にも関わらず、随所に笑いを誘うようなシュールな展開が織り込まれていまして、考えれば題名がそのままなのですが、すっかりやられしまいました。流石 A24 (製作会社) 。その劇中の衣装なのですが、素晴らしく”いなたい”。内容の面白さに夢中になってしまいましたが、なんか田舎臭さが妙に格好良く映る場面もあれば、どこにでもいる人の恰好に見える事もあり、その塩梅とはと考えた際に答えが出ませんでした。田舎暮らす、自然の豊かな環境で観る衣類と都会で観る衣類とはでは明らかに見え方が違うのか?とも考えてもみましたが、もっとパーソナル部分な様な気がして。と何度考えても時間が過ぎるので本題に入りたいと思います。前述の映画にも精通する様に感じた4点。ふと垣間見える恰好良さと言いますか、良い意味でギリギリな雰囲気が何か惹き付けられるショートジャケット。私は自転車通勤なのであまり着丈の長いものより今回の様なショートジャケットを日常的に着用していまして、単調になりがちなスタイルに何かバリエーションがあればと思っていましたのでとても丁度良いラインナップ。柄や色、形。どれをとってもバランスの良い4点ですので、気兼ねなく生活を共にするには申し分ないリアルさをご推奨致します。
 

 

50s French spots jacket

U.Sでは無くフランス製。ギャバジャン好きの私の胸を打つ裏無しの一枚仕立て。イタリアンカラーの襟元に、ポケットはフラップ付きの片胸のみの配置。着丈はショートでは無く、腰回りを覆う程の長目の設計にこれまた袖丈の始末も溜まらない一品。グレー、ブルー、グリーンの中間色と中々見つからない構築も洒落てます。

 

 

60s France checked jacket

個人的に秋冬に着たいタータンチェック。大判では無い細かな格子によって、主張性は残しつつもスタイルに落とし込みやすい一着。ややオーヴァーサイズな構築やヘムに絞りの無い直線的なラインもまた現代的に、新鮮に映えます。ギリギリです。

 

 

40s French work coverall jacket

まず、色が良い。グリーンベースのカラーがエイジングされた一着。フレンチカヴァーオールの中でもあまり見ないカラーリングに変化しています。所々に手縫いによる修繕が見られますが、それもまた良いのです。こなれた雰囲気が映画に出て来そうな味のある一着。

 

 

50s French railload workers jacket

フレンチワークウエアらしい茄子色にショートレングスにも関わらず9個のフロントボタンが羅列する独自のバランス。鉄道関係者に向けた強靭なドリル生地にハリの残るモダンな一着。

 

 
 

 

通信販売も承りますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。

 

 

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