Leather Wearにドハマり中 / Diary1190
24.1.2024

私は今レザーウェアにハマっています。いやドハマり、ドドドハマりしています。数年前から毎年定期的にLeahterって格好良いですよねぇ やらLeatherって良いですよねぇ と(もちろん本心で)独り言ちていますが、今のこれは最大級のウェーヴのようでとにかくレザーを着ている人が格好良くて堪らないレザーウェアに惹かれるったらない。

 

その理由は自分の中ではっきりしていて、ここ1年間特に素敵に感じられるレザーウェアとの出逢いが多かったこと、時に誠に素敵なレザーウェアSTYLEの御客様が来られたこと、そして御客様とヴィンテージレザーウェアに関して話し合う機会が多かったこと。この3点です。ジャン兄クリエイション,イタリーLevis,幻のフレンチレザーメーカー,コルビュジェ先生愛用個体とそのシリーズ達,Hermesを唸らせるクオリティの専門メーカーさん,まさかのマルクボアン・クリエイション。去来とはまさにこのことでここ1年間の出逢いでも様々な最高のソウルメイトたちが改めて頭に浮かんでは消えます。それらを御認めくださった皆様方の姿がまた痺れるほどに格好良くて、それを目の前にするのは本当に本当に刺激的な時間なのでなんであんなに様々な姿と形と空気感で御似合いになるんでしょうねぇと不思議に思いつつ、なんたら同士は引かれ合うとかなんとか言った人がいるとかいないとか、それはもう今の第九部で完全終了するとかしないとか言ったとか言ってないとかなことを思い出しつつ、スピリチュアルな何がしに興味がない私ですがこの生業において早めのタイミングで物と人の見えない繋がりや人の気持ちが物に移るのは否が応でも信じざる得なかったことは純然たる事実なことを改めて思い出せるからこそ、ファッションの楽しさを再確認できると同時にトレンドという要素性の立ち位置がすっかり変化し選択肢と可能性が格段に増え必然的に御洒落とは何かを自問する人が増え様々な自由度が高まり続ける“今の時代”だからこそヴィンテージレザーウェアの存在感と存在価値は、端的に言ってヤバいな と。

あと改めて切に感じてちょっと震えました、ヴィンテージレザーって本当に残酷だな と。

 

 

 

 

 

New arrival,Vintage Leather Wear Selection

 

上はセレクションのうちの一つ、1996AWのGiorgio Armani。ね?残酷でしょ?

 

 

SURR 福留

様々(カオスめ) / Diary1189
19.1.2024

ツイードテーラードジャケットところによりトレンチコート。古き良き一族時代のクリエイションでありながら近年の同社をしとどに彷彿とさせる混合デザイン性、これだけで当時のGucciがいかに栄華を極めていたかが伺えます。フラップ付きのポケットもまたトレンチらしいタフさを醸し出していて、良いね。

 

 

80年代のValentino Jeans。本当にこの時代のクリエイション(特にアウター系統)はハイセンスかつハイクオリティかつ独善的で最高に痺れます。アメリカンカルチャー特有のタフギア設計の濃い部分を丁寧に再構築したモードらしいベクトルなうえで、44サイズ表記にも関わらずXLは余裕であるという特に大胆なオーヴァーサイズのデザインシルエットを取り入れた特に意欲的な個体。ダック生地の中でも軽めなアーミーダックの採用と襟だけピッグスキン、そして洒落たライニング。もう一度言いますが、最高に痺れます。

 

 

こちらも表面はさっぱりかつタフなコットンですがフェイクファーライニングによりしっかりと防寒性を獲得した猛烈MyブームのダッフルコートSTYLEな一着。ドルチェさんとガッバーナさんによる40sマフィアの世界観を軸としたよりクラッシックかつハイクオリティな90sクリエイションです。

 

 

弊店がこれまでにほとんど御提案してこなかったし私自身も経験値ゼロなフリース、まさか総柄でヴェロアドッキングでファイヤーマンフックに惚れるとは思いませんでした。80年代イタリアのアノニマスクリエイション、感性ビンビン尖り過ぎ鋭過ぎです。素晴らしい。

 

 

テーラードジャケットの設計と構築なのですが私はこれをニットプロダクトと捉えています。一応組成としてはツイードなのでしょうか、しかしながら流石の抜群に柔らかく軽い織りによって綺麗なドレープと落ち感が楽しめ、テーラードジャケット特有の(それが魅力でもあります)かっちりとしたドレス感は良い意味で皆無。ミッソーニ夫妻だからこそ産み出せる芸術的なカラーリングも相まって文句無しに粋な“ファッションジャケット”に仕上がっています。秀逸なバランスと成り立ち、本当に見事です。

 

 

ラベルに刻まれたSAHARA SUNSET、DURHAM(アメリカの地名)、PARIS 1900(パリで万国博覧会が開かれた年号)、CHICAGO 1893(シカゴで万国博覧会が開かれた年号)の文字たち。何、これ?南イタリアの僻地で出逢った大々々好きなLevis-styleかつレザージャケットという個人的なツボ(フェチズム)に刺さりまくる一着は、謎が謎を呼ぶアノニマスクリエイションでした。調べたらDURHAMにChesterfieldというラボがあるのですが、ここに記されたChesterfieldはイギリスではなくそこを指すのでしょうか。何、それ?胸元とヨークに正々堂々刺繍されたChesterfield Legendは通常であればブランドロゴドンなのですが謎が謎を呼び過ぎて逆にアイキャッチにならないのもまた良いし、イエローのスエードレザーなんて堪らないしレザーの質も良いしシルエットバランスも綺麗だし。滅茶苦茶良いですこれ。

 

 

 

 

New arrival,様々

 

 

個人的にカオスな様々新作になってくれて嬉しいです。

 

 

SURR 福留

ニットジャケット / Diary1188
12.1.2024

ウール×シルク×カシミア混紡のニットとヌバックレザーをドッキングというカーディガンという存在枠組みを軽々と越えたプロダクト。実用性と美意識を両立させモード概念と職人技術を融合させるHermes hommeですが、ここまで贅を尽くすとさらに“ロマン”が乗っかってくれますねぇ。設計的にもカラーレスのスクエアジャケット的に捉えることができるユニークな一着です。

 

 

 

皆様、ブルネロ・クチネリは御存知ですか御好きですか?私は大々々好きです。店に行ったら何故か帰り際にチョコくれるところとか〇〇万円のクッションを作るところとか、愛する妻(当時は彼女)の地元が好きになってそこを復興させるために古城を買い取って会社を作るところとか、さらに学校を作って地元の人々に通わせるばかりか給与を支払って学ばせて卒業後には自社に残っても良いし他社に就職しても良いところとか、災害などが起きたら自社にある製品を無償で贈るところとか、初期のクリエイションテーマが“貴族の私服”なところとか。

そんなクチネリさんによるヴィンテージクリエイションは畔編み特有の無機質さインダストリアル感と時代性を感じさせるスポーティーなバランスとクチネリさんらしいラグジュアリーが調和する特に現実的なウールボンバージャケット。様々な着こなしとシーンとスタイルを想像させる間違いない一着です。ポケット付きもうーれしー。

 

 

 

こちらは内モンゴル産のカシミア100%のニットジャケット、私にとってマジで至高で至福で至宝の一着です。時代が00年代初頭のためその時代性を反映させたミニマムでシャープなフィッティングがまた痺れるのですが、なんと言っても色味が独特でして、グレージュ系統の表に対して裏がグリーンという、どうなってんの?な構築ですので着用時もそこはかとなくグリーンを感じるグレージュ系統のカラーリングというなんだそりゃな色調もまた貴族の私服ゆえか。ちなみにこちらはポケット無し、前述のフィッティングコンセプトゆえ我慢してくださいまし。

 

 

 

以上、今週の新作でした。たった三着ですが私にとって三着もまとめて御提案できた至極のニットジャケットたちです。

 

 

SURR 福留

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