early70s-late70s-2003AW / Diary1107
17.2.2023

一族時代、トム・フォード時代、フリーダ・ジャンニーニ時代、アレッサンドロ・ミケーレ時代、そして今。脈々と受け継がれるGucciヒストリーは混迷した一時があれど常に上質でハイセンスで、その時その時の旬を人々に提供してくれましたね。はてさて一体全体これからのGucciはどうなってゆくのでしょうか。是非とも1921年設立今年で102年目という歴史に相応しい、ビッグメゾンという存在価値に相応しい、どっしりと骨太なラグジュエリーと遊び心を両立させた説得力に満ち溢れかつ楽しい世界観を味わわせて頂きたいものです。

 

 



それに比べると弊社はGucciの1/5しか経っていませんし、SURRに関してはGucciの1/10にも満たない運営年数ですが、常にひっそりと御提案し続けてきた一つがGucciの歴史でした。今回のように70年代初頭のセーターと70年代後期のコートと2003AWのジャケットが一堂に会するというのはやはりヴィンテージショップならではの興味深さと単純に楽しさが同居する行いであるように思い、ひっそりと得した気分を味わうのです。一族時代のクリエイションを目の前にするといつも思います あぁトムさんはGucciの歴史に敬意を払っていたんだなぁ。それなのに招集された時現地の保守派に否定されて悲しかっただろうな。でも退任直前にランウェイで飲んだウイスキーとタバコは旨かっただろうなぁ と。そしてトム・フォード時代のクリエイションを目の前にするといつも思います 今のGucciの根幹が全て詰まっているなぁ と。それらの感情は常にファッションの世界における美しい側面の証として、そしてなかなかどうして心躍らなくなってしまった昨今のファッションシーンなどなどを含むこの世知辛い世の中とにおける間違いない熱い想いそのものとして、私の心をほんのりかつ確かに暖めてくれ、やっぱりファッションって楽しいなという想いにさせてくれるのです。

 

 



かなり大事なんです私にとって“やっぱり”ファッションって楽しいなって思い返せること。御客様方と触れ合っているときはよく思い返せるんですけどね。そうじゃない時、一人のふとした時とかに思い返せるのってなかなかありませんのよ。

 

 

 

 

 

New arrival Gucci history,early70s-late70s-2003AW.

ということでこの度のGucciヒストリーは70年代初頭のボンバーセーターと70年代後期のミニマムなコートと2003AWのランウェイジャケットとなります。どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

SURR 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 

様々なNew arrival / Diary1106
16.2.2023


これは惚れた。一目惚れた。80年代 Giorgio Armani の特出してミニマムながらシルエットにデザイン要素が満ち溢れた創意的な一着。これは良い、素晴らしいです。ジョルジオ氏が着てそう。

 

 

 


アヴィエイターSTYLEのレザージャケットってなんでこんなにも惹かれるんだろう。。。デザイナーズピースならでは意匠性やデザインシルエットバランスはもちろん、さりげない軽量化が有難くて仕方ない。

 

 

 


A1と呼ぶべきかヴァルスタリーノと呼ぶべきか。いずれにせよ構築的なポケットの利便性と機能的なシルエットバランスの豊かな着用感に変わりはありません。こちらはイタリアのクラフツマンシップに満ち溢れた老舗メーカーによる一着。ヴィヴィットイエローのレザー、最高でしょ。

 

 

 


ナイロンとニットのダブルフェイス。親愛なるミッソーニ夫妻による素晴らしいクリエイションです。こちらはボンバーではなくフラットなハーフコートスタイルで非常にエレガントな存在感をお楽しみ頂けます。

 

 

 

新ディレクターなど、これからどうなるんでしょうね。弊店はこれからもひっそりとじっくりとGucciヒストリーを紡いでいきたいです。

 

 

 

 

 

様々なNew arrival

どうぞ宜しくお願い致します。

 

 

SURR 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 

気になる二本 / Diary1105
10.2.2023

一本目。
 
ラルフ・ローレンにてデザイナーとしての活動を始めた後、メゾンヒストリーへの敬意として2000年にパリで発表されたデビューコレクションが“パンツのみ”であった生粋のパンツ好き,マイケル・タピア氏。彼が一時期のみフランスのパンツ専門メーカーBernard Zinsにてディレクションを手掛けていたという心躍りまくるクリエイションの特徴は“ノータック&テーパード”という見事に研ぎ澄まされたミニマムな構築で、タピア氏がかねてから好みと公言する名優スティーブ・マックイーンや天才マイルス・デイビスのスタイルをより強く連想させる世界観でした。


ちょっと格好良過ぎ良過ぎ。こんなん格好良過ぎて警察に捕まっちゃうよダメダメ。

 


クラッシック感際立つネップはウールに5%のカシミアをブレンドしたもの。タピア氏が関わる以前もミニマムなテーパードトラウザーは在りましたが、ノータックによるここまで研ぎ澄ましたモデルは見かけませんでした。様々なトラウザースタイルで楽しませてくれるBernard Zinsですが、現代の代表的なスタイルであるテーパードトラウザーの産みの親はやはりタピア氏ではないでしょうか。確かにコンパクトな設計ではあるものの稼働域はしっかりと確保されており、すっきりとしていながら不思議なほど心地良い着用感という理想的かつ究極的なバランスに。パンツ専門メーカーだからこそ培えたBernard Zinsの技術力及び構築力とパンツ好きなタピア氏のスタイル提案及び設計力が融合したからこそでしょうか。こういう“豊かな意義が在る共作”って本当に良いですよね。

 

 

 

mid00s Bernard Zins wool&cashmere trousers by Michael Tapia.

サイズ表記は40で実寸値は31.5インチ×29インチ。こちらはナチュラルウエストが御薦めです。

 

 

 

 

 

二本目。
 

アウトサイドシームが在る、

 

シームが在る、

 

シームが在る、

 

シームが無い?

 

あ!シームが無い!!!

 

こんなん見たことねぇよ、、、いやー本当に吃驚。byジャン兄(にい)でございます。またもヤラレました。
とはいえ発想論点がヤバい、ヤバ過ぎます。ポケット横だけシームレスにしようなんて、一体全体どうやって思いつくのやら。しかしながら履くと独特な曲線美と構築個性が確かに生まれて、見た人がその瞬間は気付かないけども寝る直前までなんか変だったなとそこはかとなくモヤモヤするような違和感を抱かせてくれる超絶変態技巧。しかもポイントシームレスにするために後ろの生地の方が多く取られているため、両サイドから前に向かって巻き込まれているような立体裁断になっており(これで伝わるだろうか、、、背面の方が生地面積が広く、その分サイドシームが真横ではなく内側に寄っている設計です。それこそポケットの始点が4つめのタックのような位置に寄せられています)、着用の姿そのものがなんか変。とろりとしたヴァージンウールのテクスチャーやトリプルタックの迫力、ジャンニ・トラウザーらしいMENSエレガンスに目が向きがちかもしれませんがその内側に捻じれた設計、変です。最高。

 

 

 

 

 


80s Gianni Versace pure virgin wool point seamless trousers.

マジでどうやって思いついたんだろうポケットだけシームレスにしようなんて、、、。今年もジャン兄に振り回される一年になりそうだぜ。ワクワクしてきたな。とりあえず引き続きリスペクトジャン兄ということで髭は伸ばしてみよう。でもあんなにみっちり生えないんだよな。
こちらはサイズ表記48で実寸値32インチ×27.5インチ。もちろんぎゅんぎゅんにハイウエストでお願い致します。

 

 

SURR 福留

03-5468-5966
[email protected]

 

 
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> 以上、気になる二本でした <
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