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桜 / Diary761
3.9.2019

 

 

 

2003SS Gucci by Tom Ford shirt jacket.

 

雛型の中でも特に王道的な区分で、その区分の中でも特に王道的な様式を忠実に, 本当に忠実に再現すると同時に要される全ての職人技術を極限まで練り上げたうえで描かれた徐々に徐々に消えゆく桜。服飾史からお手本を見出しそれらに敬意を払いつつ、全く別の輝きと価値を獲得した、これこそモードという文言に値する存在。以前のそれとは異なる紋様の同じくな熱量の御提案が叶い、至極光栄です。

 

 

SURR by LAILA 福留

03-5468-5966
info@surr.co.jp

 

 

梨 / Diary760
2.9.2019

先日の鈴木の綴りで言えば私もポケットがあった方が有難く想っておりますものの、装いとしてを論点としますと “ 在る ” “ 無い ” がどちらも成立する物質であれば無いことによる美しさにややばかり軍配を上げがちですが、とはいえ在った際には必要に応じて, それこそ鞄を排することが叶えばそれにこしたことはない派ですので、ポケットから “ おいおい、俺はここに居るけど何も入れない方が美しいんだぜ ? 仕付け糸あったろ ? そこまで入れるかね。あーあー ” というぼやきが聴こえてくるほど野暮に活用してしまうことも度々ですので、最も好ましいのはポケットが在ってこそ美しく、かつ活用すべき在り方という意図・意思・経緯で成立した衣類です。梨が入るほどの容量を、とまではもちろん言いませんが。

 

この度御提案させて頂きます一着は、それを成立させているのに加えそれ以上に極めて極めて厄介な求心力を私は一目見た瞬間に抱いてしまい大変に大変に困っておりまして、それは以前よりジレの類が好みで、その派生として “ 仕立て概念による袖が無いジャケット ” という服飾史においてどれほど創られてきたのかを想像すると極めて少ないのではないかというもはや偶像的雛型, 雛型として明らかなる稀有な存在価値を有しながらあまり引き継がれることのない存在を求めているという、それこそ厄介なほど強い強い願望を抱いているからでして、これまで出逢えたとて仕立て概念ではなかったり、仕事目的的な間 ( あいだ ) があまりにも強過ぎているがため私にとって美しさがもう一匙足りなかったりとで叶うことのなかった願望が、ある日のパリのある場所で実を結んでしまいました。しまった、生業において出逢ってしまった。君への溢れる恋心は実ることは、ない。と独り言ちたことはいうまでもありません。

 

1900 年代初頭のフランスにて個人発注によって製作された一着は、その道三十年のスペシャリスト・コレクターにとっても初めての存在であり、文化面にまで縦横無尽に波及して服の魅力を伝え続けてきた彼でさえ明確な背景が掴み切れない本当に厄介な存在です。仕立て概念のみで構築されていながら推測する限り日常的な利便性ないし様々な活動目的を集約させた間 ( あいだ ) によって雄弁な機能と美が溢れるポケットが前面に配置されていることで梨は入りませんが多岐に渡っての解釈が叶うだけでなく、一種類の生地のみでぐるりと身体を包み込む構築によって便宜上ジレと記させて頂くものの、弊店にとって本品は意思に則って袖を無くし着丈と襟を削ぎ落した美しい美しいビスポークのアクティヴ・テーラードという解釈となります。

 

 

 

 

 

early1900s France bespoke gillet for gillet.

この一着は私の中で数年前に発表されたとあるコレクションの記憶と結びつきます。未だに私にとっての歴代最高であるそれは、男性が装うという行為を “ 虚しい ” ものとして捉え、空虚な心を埋めるべく美しく彩り、美しく彩られたことで一層空虚さが際立つの男性像, いや、それこそ紳士像を表現したものでした。当時の職人が真心を胸に設計し, 構築し、百年以上の時を吸収したこちらであれば、もしかしたら虚しさも僅かばかり和らぐかもしれません。心の隙間は様々な方法で埋めていきたいものです。酒であったり食であったり、友であったり恋人であったり、バーカウンターで並んだ見ず知らずの人と共に食べる梨であったり。
 

 

SURR by LAILA 福留

03-5468-5966
info@surr.co.jp

 

 

間 / Diary759
1.9.2019

とあるデザイナーさんと物の価値ついてお話する機会がありまして、彼は現代のものづくりに対し「間(あいだ)」がないものが増えていると。

 

本来はクリエイションの過程に意図・意思・経緯としての間があったにも関わらず、皆が声を揃え同じ方向を見るようになってしまったことで間が無くなり、結果酷似したものが流通するようになってしまうのかもしれないと、私は彼の言葉を聞いて思いました。

 

勿論、服や文化を愉しむ一個人として敬意のある方のクリエーションは無条件に好み、触れたいですし。それも捉え方によっては一つの「間(あいだ)」だと。

現代のものづくりに対して強い関心を暫く持合せて無いのと、物事を斜めから見てしまう私の物の見方としての一意見となりますが。


 

さて本題にはいりますが、 19 世紀から 20 世紀初頭のフランスの馬商、家畜の仲買人がきていた作業着の一種。

 

本来ハサミやブラシを収める大小異なる前後についた胸ポケットは装飾性の高く、先日の Diary にて綴ったように
私にとっては贅沢な逸品です。

ショルダーの仕様もスプリットスリーブ(前身頃がセットインスリーブ、後身頃がラグラン)とアクティブな可動域の広さ、
現行のものづくりにも通じるたっぷりとした身幅による包まれるようなフィッテング、
一見リップストックのようなコットンベースで化繊が織り交ざったしっとりとしつつもシャリ感を持合せた生地。

 

これら古くからその原型に変化の無い点からこの一着は、もはや更新する必要性の無い一つの典型であり、それこそ「間(あいだ)」そのものだと私は感じています。

 

 

うん、良いっす。

何と合わせても成立する許容の詰まった一着ですので、適当に扱って頂ければ幸いです。

 

 

 

50s French work coachman coat

 

 

SURR by LAILA 鈴木

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