先に申し上げておきますが、今回のエントリーに結はございません。場合によっては起承転すら無いかもしれませんが、あしからず。それでは参ります。
弊店に通ってくださる方々はそれはそれはファッションを愛していらっしゃり、度合いの大小はあれど見事なマニアック揃い。そうなってくると気になるのは “ どのような経緯でそう成られたか ” なのですが、行き着く質問の一つに 『 身内に服好きは居るか否か 』 がございます。
これに対しましての YES はおおよそ半数といったところで、ご両親が,兄弟姉妹が,叔父叔母が,など導く者が存在するようです。服飾業に従事しているか否かは関係無く、独自の感性を有したそれらマスターによる、厳しくも優しい修行を経た(であろう)方々は、やはり独自の審美眼とスタイルをお持ちです。また、例え直接的な手ほどきを受けておらずとも親類に感性豊かな人物がお一方でもいらっしゃるというと、やはり遺伝子的要因を感じずにはいられません。
何より素晴らしいのは、師から弟子へ引き継がれる品々。「 父の時計です 」「 祖父の指輪です 」 etc. ヴィンテージの本質的な存在価値の一つであるそれは、いくらお金をかけても手に入れる事が出来ないマスターピースに間違いなく、上記の質問に対して NO と答える私にとって、マスターの存在もマスターピースの存在も羨望以外の何物でもありませんが、願っても叶わないので前を向く事にしています。
マスターの存在がお在りの皆様、黄金の体験と記憶をぜひ大切にしてくださいませ。
平々凡々な人生を過ごしてきた絶賛志半ばの私ですが、それでも本能的に好ましいファッションアイテムはありますので、もし服飾的遺伝子があるのならば自分から創めようじゃありませんか。アナキンだって独自にフォースを育んだのですから。まぁ暗黒面に落ちますけどね。彼は彼、我は我ですから。
やはりオチが御座いませんで失礼致しました。そういえば先日初めてお会いするお客様 『 話にオチがなくて面白くないと言われるのですが、どうしたら良いですか? 』 という御質問を頂きました。どこの馬の骨かも分からない初対面の私にそんな質問を投げ掛けてくださる時点で既に相当興味深いのですが、いかんせん深くて実質的な問いでしたので一旦保留。自分なりの答えが出たらここに書かせて頂くかもしれませんので、その時はどうぞ宜しくお願い致します。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
二輪車部隊 / 通気 / 名作 / 仏軍
無記名 / 無機質 / 濃紺 / 濃密
絹と綿 / 型 / 崩れ / 繊細
正統 / 反抗 / 上品 /大胆
等々。
ご来店お待ちしております。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
自身のスタイルにおいて、アヴァンギャルドを一つの指標にと昨年末ふと思い、実行してきました。
一個人として極稀に脈絡無く現れる “ イメージの閃き ” は既存のアイテムを別の角度から捉えられる貴重な機会であり、例年通り楽しいファッションの躍進を予感させてくれる刺激です。そのような折りに漏れなく立ち返り再熟考するアイテムの一つとして、私にはデニムがあります。
言わずもがなの STANDARD 。スタンダードと称するのもある種おこがましい程の STANDARD 。スタイル問わず年齢問わず幅広く親しまれるアイテムであり、ヴィンテージにおいてもライトからディープまで存在するアイテムであり、その不変性には歴史の裏付けがあります。
メーカーで視るも良し、時代で視るも良し、ディティールで視るも良しと楽しみ方は人それぞれですが、私は全ての要素を踏まえたうえで “ 色気が在るか否か ” を最終的な判断はとしています。長い歴史で積み上げられた多彩なバリエーションは漏れなく興味深く、それに応じて魅力度の上下がありますが、やはり認識や知識と同列、時にそれ以上に感覚器官を重要視したいと何事においても常に思います。
私にとってデニムは感覚的なテクスチャーです。おかげでファッションを認識し始めた頃から多少の上下はありつつも、一貫してデニムと慣れ親しんできました。アメカジ一辺倒は未経験ですが、どのスタイルにもデニムを取り入れていたように思います。
こうなると言わば米や水です。善い悪いではなく在って然るべきで合って当然。やはり紳士も男子も結局なんだかんだでデニム好きだよなぁというのが今回のお話でした。
なお、既にMyアヴァンギャルドの中に自然と入り込んでいます。まぁ閃きが先行している分、ゆくゆくは見た目から判断できない感覚的アヴァンギャルドに陥る事が容易に予想できますが、それはそれで楽しいのでOK。皆様も是非、ご自身のスタイルに御躍進くださいませ。
余談ですが、私はリーバイスとラングラーが贔屓です。特にリーバイスのアーキュレイト・ステッチ(ヒップポケットのあれ)は特別に思っています。 『 アーキュレイト・ステッチを尻の下に敷く意義 』 ここに米的・水的な真理を感じる所存。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//