4Saison での実験的な企みによって生まれたある種の偶発的な副産物でありながら、今の Karim Hadjab を表現するにおいて欠かすことの出来ないクリエイションラインである “ Hand finish ” は、チームに所属するたった一人の職人の手で一縫い一縫い、ミシンの一踏み一踏みが行われています。
彼女はいつなんどきアトリエに足を運んでも、常に黙々と洋服に向き合っておりまして。多ベクトルに渡る Karim Hadjab には、手仕事を加える必要のあるピースが数多く存在し、中には Hand finish がメインとなる、一着に対しての手仕事量が尋常ではないピースもございますので、彼女の集中力とマルチな状況に対応する技術力と独創性溢れる表現力と、何より純粋に手仕事を愛して楽しむ姿に、心から感動致します。
この度 2nd collection からご紹介するのは、彼女とカリームの感性と技術力無くして成立しない一着です。



4Saison の工程において、本体から別離させる必要があったライナー。それを “ 一着の洋服 ” として成立させるため、手仕事という彼女の長い旅が始まりました。
機能的、現実的に成立させるため、手縫い仕上げを各所で行い、必要に応じて別の生地を加えて完成された本品は言うなれば、彼女の人間力をそのまま表す洋服。身頃とアームが明確に異なる仕様も、特有のミニマムなスタイルもまさしくライナーならではの個性ですが、そこに完全手仕事の心意気と心配りが加わると、理屈ではない求心力を発揮してくれます。


純粋に存在感があり、繊細なモード力があり、何より手仕事ならではの心地良い際どさがありますが、これを完成させるに注がれた長い時間と仕事量を想うと、一層に響きます。また、各所に施された表情と色調豊かなステッチワークは完成品を目の前にすれば成り立ちも大いに納得ですが、ゼロから構築する, 創造することを考えると途方に暮れてしまう心持ちでして、私は洋服をゼロから生み出す知識も経験も、構築する技術も持ち合わせておりませんので、それを自らの頭と手で行う方々は本当に心から尊敬致します。そのクリエイションにハートとポリシーがあれば、なおさら。

Karim Hadjab , 4saison / Hand finish , base : 60s European tailored’s lining
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]

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” 着飾るためのファッション ” ではなく、機能性や目的性を純粋に追及する世界観ゆえ。また、だからこそ着用者の 『 個 』 に寄り添ってくれるがゆえに、カリームのクリエイションで用いられるアイテムのほとんどがフレンチワークのヴィンテージ・ピースです。しかしながら極稀にフレンチワーク以外のアイテムを用いることがありまして、その不規則かつ不均一なイレギュラーが幾つか点在するからこそ、Karim Hadjab の全体像が一層魅力的で、良い意味で捉えきれない奥深さを獲得してくれます。
2nd collection におきましてもまたもや、困るほどに体温が上がるイレギュラーピースを仕上げてくれました。



” フランスを代表する老舗スポーツブランドの 90s 鹿の子ロングスリーブ・ポロシャツ ” という、ポピュラー過ぎるがゆえに逆説的な鋭さをひしひしと感じるアイテムという、にくいほどに絶妙に心地良いセレクト。それに 4Saison が合わさる事で、これまた類似のないアヴァンギャルドに仕上がってくれました。



これまたサイズ感がにくいほどに絶妙なsオーバーサイズでして、そのフォルムと約1年間という自然環境を経ることで獲得したテクスチャーと、何より鋭いコントラストが混じり合うことで、従来のイメージから遠くかけ離れたスタイルを発信してくれる一着。ポピュラーであるはずのロングスリーブ・ポロシャツが純粋に大胆で、そして大胆でありながらもエレガントというカリームのフィルターを通す事で生まれる変換が楽しくて仕方ありません。

Karim Hadjab , 4saison , base : 90s French sports shirt
これまた老若男女問わず十人十色なスタイルを表現してくれる、お薦めな一着でございます。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
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日光や雨や風や雪、時に地上で時に地中で時に水中で、さらに動植物や微生物の力など、様々な自然環境に洋服を置くことで “ 自然 ” にしか表現できない変調を洋服に与える Karim Hadjab のメインクリエイション, 4Saison 。初代でありメインであり、ゆえに彼のライフワーク的な意味合いも含むクリエイションでして、基本スタンスは既に成熟していますが、 1st から 2nd に辿り着く過程で、その世界観は更なる発展を魅せてくれました。
自然界に投入する段階で、ある程度意思をもった “ 置き方 ” をすることもあるのですが、それはあくまできっかけでしかなく、その後は自然環境が全てを担いますので、最終的な仕上がりは一つ一つが異なる 1 点物になります。2nd では特徴的なコントラストの強弱や現れ方、全体的なバランスが一層力強く大胆で、 何よりドラマティックに仕上がっていたのです。
上段からカバーオール、コート、ジャケット。全てベースはフレンチワークのヴィンテージピースで、更に全てがコットンなのですが、同一の Black でもそれぞれに個性的なニュアンスが見え隠れ致します。



御人によっては刺激的な印象を抱かれるかもしれませんが、大胆ながらも仰仰しさはなく、また実際に身体を包むと不思議な馴染みを感じて頂けるのが特徴でして、やはり 4Saison で発生するいわゆる “ デザイン ” が、作為的でなく偶発的だからこその成り立ちなのだと強く感じます。
何より着用時の存在感は言葉で表現しきれず、偶発的だからこそ縦横無尽で、枠に捉える事のできないコントラスト・バランスは純粋に刺激的で、様々な角度から感性を揺さぶってくれるのです。








洋服において最もベーシックと言って過言でない Black 。だからこそ私にとっては刺激的な際立ちを感じました。もちろんこれに限らず様々な色調とスタイルと仕上がりがございますので、自分ならではの表現を探しにいらして頂けましたら幸いです。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
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