以前、カシミアが自分にとって欠かせない要素である。と書きましたが、それに並ぶ存在に 「 デニム 」 が在ります。昨シーズンに御案内させて頂いてからも継続して探し続けてきましたが今シーズンも一先ずまとめる事が出来ました。
当然ながら、自分が生まれた時点で既に当たり前のものであったデニム。それが何故、自分にとって欠かせない要素にまでなったかは分かりません。思春期を主に海の近くで過ごしたからでしょうかね。思い返すとインスタでも空などの蒼をよく登場させていますし。
私は、いわゆるスタイリングをさほど重要視しておりません。
決して投げ出しているわけではなく、一番大切なのは人であり、次いで服であり、最後にスタイリングだと思っているからです。実際、店頭におきましてもスタイリングの御提案はさほど行わず、あくまでその洋服を手にしてくださる方の 『 自己 』 を尊重するよう心掛けています。
自ら手に取る=選ぶ事に意味があり、その意思さえあればスタイリングはさほど重要ではない。あえて言うのであれば最良のスタイリングは “ アイテムを自ら選ぶ意思そのもの ” ではないでしょうか。
その結果生まれるのが本物の 『 スタイル 』 だと、私は思うのです。
ちなみにこれは、旧 LAILA VINTAGE , LAILA VINTAGE OSAKA , LAILA TOKIO , 7X7などの各店でお客様とお逢いした末、自分の中で組まれた “ 現段階の答え ” です。
と申しますのも、各弊店に御来店くださる皆様は、それはもう見事な 『 個 』 をお持ちでいらっしゃり、そんな方々とお逢い出来る機会は今以上に若輩者であった在りし日の私にとって、あまりにも強大で心地良い刺激であり、その時間店内は大いなる学び舎となっていました。
今思うと、時にその方々の自己(アイデンティティー)表現を担っていたのがデニムだったのだと思います。各時代各国のスタイル・キーパーソンを思い返した時、デニムの存在がちらつく方も少なくないのではないでしょうか。
アイデンティティーを表現しながらも当たり前な存在であるところ。あくまで “ 人の個 ” を引き立てる要素であるところが、私にとってデニムを好ましく思う要因なのかもしれません。
今シーズンも、様々なカテゴリーから取り揃いました。相も変わらず少量である事はご了承ください。
様々なポテンシャルで個を引き立ててくれるデニム達は、最終メンテナンスを終えて土曜日にお披露目です。
是非とも何も考えずに手を伸ばし、ただ単純に着て頂ければと思います。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
春にはテーラードを。
フレンチ・メゾンによるそれらは、高いフィット感と柔軟な着用感が同時に味わえると共に
“ カルチャー ” が育んだスタイルをお楽しみ頂けます。
仕立ての良さは語るまでも無く、各要素が集約した結果はエロティック。
春も男性的な色気を惜しみまれませんように。
ニットでのスプリングスタイル。
特に、90年代ドリス氏によるシルク&コットン&リネンのアンサンブルは
それはもう見事な仕上がりでして。
ふっくらとしていながらエアリーで、そこはかとない上質さがもうたまりません。
颯爽と袖を通し、是非手ぶらでお散歩くださいませ。
新入荷から2カテゴリーをご紹介。
引き続き春が待ち遠しいですね。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//
トレンドがつど人々を彩り、社会を潤わせますが
それを超越する要素が “ カルチャー ” ではないでしょうか。
各国色とりどり大小様々なそれらが具象化すればするほど存在意義が大きく大きくなりまして
記憶と記録に残り続けまので、 SURR も何かしらのカルチャーになりたいと思う日々常々。
本日は60-70年代カルチャーから、とある傑作をご紹介させて頂きます。
思想が起因となり、ライフスタイルにまで派生したヒッピーカルチャー。
適格かつ濃密な世界観から生まれたファッションピースは、ご存じの通り圧倒的な存在感を誇りますが
それにおいて欠かす事の出来ないブランド、 「 アントニオ・ジュゼッペ 」 を皆様はご存知でしょうか。
ヴィンテージのデニム生地とレザーを融合させる服作りは
D.I.Y で一括りに出来ないクオリティを秘めており、
当時レザーの世界でトップをひた走っていた East West と並べて
“ デニムのEast West ” と称賛されるほどの支持を得ていました。
本品にも言える事なのですが、部位によって全く異なるデニムの表情と色合いのコントラストと
丁寧に掛け合わされたレザーのパッチワークは、完成度の高いシャープなカッティングと相まって
着衣としての芸術性を獲得。
スタイル以上の充足感を着用者に提供してくれます。
2015年現在はセブンティーズカルチャーとトレンドが見事に合致しておりますね。
デニム生地のコントラスト、ラペルのバランスや佇まいからランウェイをご想像頂ける通り、
アントニオはトレンドを生み出す人々にとって、紛れもなく教科書なのです。
70s Antonio Guiseppe
幾度と申し上げておりますように、背景はあくまで添え物ですが
差し引いてかつ強大な魅力が残る一着です。
何より、意識せずともカルチャーを着るという行為には確かな力が宿りますので
是非心から無邪気にお楽しみ頂きたいところ。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
//