子供の頃、親の本棚にあった 「 さるのこしかけ 」 を手に取って以降、ひと夏かけて児童図書館に揃った 「 三毛猫ホームズ・シリーズ 」 を読み漁って以降、いわゆる “ 読書 ” を楽しむようになりましたが、ふと気付くとすっかり読まなくなっていました。今となって思い返してみると店舗専属から離れると同時に読書からも離れていたのですが、 SURR が始まって定期的に書くようになると同時に、不思議と読書習慣が再開しました。
これは音楽にも言える事なのですが、私はノージャンルなセレクトを好みます。本を選ぶときは書店で目立つ位置にあるお薦めを手に取る事もあれば、過去好きだった作者の新刊もあれば、知人やお客様のお薦めもあればジャケ買いもあります。
要するに気分屋ですね。
最近は本屋大賞2015の受賞作を読みました。以前も読んだ事のある著者だったので相変わらず良かったです。哲学研究科の小説も大変勉強になりました。今は北海道が舞台の切なげな小説を読んでおり、良い読書時間を過ごしている次第です。
2005年から2009年にかけて雑誌 SPUR で連載され、後に書籍化された 「 抱擁、あるいはライスには塩を 」 という小説があります。私は連載時も折りに触れては目を通し、発売されてすぐに完読していましたが、先日思い立って再び手に取りました。
3世代に及ぶ “ とある一族 ” の話で、作中にて一人の女性 ( 小説家 ) が物思いにふける際に 『 今まで積み重ねられた歴史や知識と、私がこれから得る知識や経験を織り交ぜて世の中に示していく 』 という一節が出てくるのですが、これは今の自分にとって心に響く言葉でした。初見当時は同じ感情になっていなかったように思います。
どんなジャンルでもストーリーでも、何かしら自らの環境や状況に置き換える事ができ、勉強や刺激を得られるところが読書を好ましく思う最大のポイントです。
引き続き、心に良質な栄養素となる様々に出会っていきたい所存。皆様も宜しければ。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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花、好きです。
少し前にお世話になっている花屋さんが無くなってしまい意気消沈気味でしたが
南青山に移転しただけだったようで、一安心。
また気の向くままに彩ってみようと思います。
明日は新入荷アイテムが数点並ぶのですが、その中に絶対に御紹介したい一点がございましたので先に。
『 福留よ、何か一足選べ。一生それしか履けない代わりに356足与えよう。 』
もし神に問われたら私はこれを選び、色違い素材違いで1年分を手に入れるつもりです。
刑而上ながら、明白なアイコニックシューズとして世界中で愛されるマスターピースは
誕生から現代に至るまで様々なバリエーションが作られてきました。
不変性ゆえ、ベーシックなレザータイプですらご紹介出来る機会が滅多に無い現状で
まさかのマテリアルに出会えたのです。
相当な実力者,権力者がオーダーしたであろう、驚異のハラコレザー。
あっ晴れ。
90s Gucci, horsebit Loafer, unborn calf
SURR by LAILA 福留
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こちら 4/12
そしてこちらが本日 4/16
僅か4日でこの変化。
今年もお向かいさんのお蔭で移ろう季節を目で感じる事が出来ています。
気温の上昇と共に必要になってくる衣類の足し引き算。
軽やかになると共に洋服以外の要素を求めるのは人の常ではないでしょうか。
多彩に身に着けられる方にせよ厳選される方にせよ、
心の底から御満足頂ける品々に巡り合って頂きたいものです。
前季から展開させて頂いておりますデンマーク・アーティスト・ジュエリー。
今季もお蔭様で芳醇な面々が揃いました。
豊かな風土と芳醇な芸術性によって培われたジュエリーデザイン。
多彩な直線・曲線・鋭角・鈍角が醸し出す世界観は、すぐそこに累々と散らばる
植物などの有機物を原点としているのですが、それらが世間一般に与えた印象は
“ 純粋な芸術性 ” でした。
決して一般的とは言えず、定番性より特異性が際立ちますが、
突飛な曲線や抽象的な装飾は全て
無作為に生じた自然界の恩恵をインスピレーションにしておりますので
特出しているにも関わらず、すんなりと肌に馴染みます。
また、素材も重要なファクター。
いわゆるシルバー925とは素養の異なる “ デンマーク・シルバー ” と呼ばれるマテリアルは
通常の銀よりも資産価値が高いとされていますが、それ以上に
輝きの奥深さが根本的に異なります。
デンマークを代表する一人の銀細工職人が 『 月光の輝き 』 と称する意図も
感覚的にご納得頂けるのではないでしょうか。
ジョージ・ジェンセン、ハンス・ハンセン、
デヴィッド・アンデルセン、ジェイコブ・ヒル。
今から半世紀以上前のインスピレーションにも関わらず、
そのスタイルは極地的なモダニズム。
古さを微塵も感じさせないデザインの数々は
なかなか気に入るジュエリーに出会えない方々にもきっと
ご満足頂けるのではないかと。
個人的な見解を述べさせて頂くと、ジュエリーは多数より少数が好きです。
だからこそセレクトが非常に難しく、選ぶ機会がほとんど無いのですが
デンマークのジュエリーデザインとクオリティは完璧でした。
心に寄り添う逸品に出会って頂ければ幸いです。
60s Denmark artist jewelry collection
SURR by LAILA 福留
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