きたる 7/30 ( 土 ) より “ Pre AW ” の展開を開始させて頂きます。
時節の変わり目や要所の節目など気分を改める折、私がまず頭に浮かぶのは足元の存在です。これまでも SURR の定番として御紹介させて頂いているアイテムですが、今期は一味異なるコンセプトにてご提案させて頂きます。
シューシャインという文化が一層根付いてきた昨今は、レザーの美しさを存分に保ったままお楽しみ頂いている方が増えている印象です。そのプロダクトとしての美しさは言うまでもなく魅力的ですが、その不変的な美意識があるからこそご提案したいのは、愛着を思う存分に反映させたレザーシューズの姿です。
適度な栄養補給など各種アフターケアを前提にしたうえで、履き皺や割れを恐れず歩き、雨の日も果敢に穿きこなし、自身の重心を靴に叩き込む。一見配慮に欠けるようでありながら、その実心から愛することによって訪れる変調は紛れも無い “ 唯一の個性 ” であり、擦れも皺も割れも全てがデザインとなってくれます。これは伝統的な鞣しの技術や受け継がれ続ける製法があってこそ成立することであり、綺麗に磨いたそれとは全く別物な存在として皆様に寄り添ってくれるのではないかと思いますので、是非100年以上続く技術と文化に心と身を委ねられてみてはいかがでしょうか。
以上のコンセプトに則りますと、これまでに御紹介してきたシューズメーカーの捉え方も変わってまいります。特に、タフな履きこなしを提唱するフランスの名門とは愛称が良いのではないかと思います。一見枯れ果てているようでも栄養を与えると即座に輝く革のポテンシャルは本当に驚異的です。
是非皆様の手で始めて頂けたらと思いますので、フルメンテナンスとスタンダードなシューシャインを施した状態でご用意させて頂きました。
このまま磨きをお楽しみ頂くのは勿論ですが、タフ & エレガントな愛し方、心より御推奨致します。この度の新作も様々なバリエーションとスタイルをご用意致しておりますので、新たな時節を迎える一歩にいかがでしょうか。
明日はまた異なる Pre AW を御紹介させて頂きます。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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これまでにモードやオーセンティック, アヴァンギャルドやスタンダード, 美学, 手仕事, そしてヴィンテージそのものに関してなど、シーズンを通してアイテムを通して、それを選び着る人の “ 個 ” を最重視し御紹介してまいりましたが、かねてより頭の片隅にあった一つの思考が、日々御来店くださる個性豊かなお客様方から多種多様な刺激や閃きを頂戴し、ヴィンテージピースという存在を通すことでゆっくりと積み重なり、ようやく一つの考えに繋がりましたので、来期はそれをテーマに編集させて頂きます。
“ 古き良き ” や “ クラシカル ” という括りでは足りない、10年50年では収まらない“ 100年200年と変わらぬもの ” 。この考えに辿り着いてから、私はもっとファッションが楽しくなりました。SURR の設立当初から紳士服においての縦の繋がりを大切にしてまいりましたが、 来期はもっと深い始点に視点を置きたいと考えております。
しかしながら “ 現代的であること ” は私にとって呼吸のように当たり前な基準ですので、引き続き皆様には、ご自身の “ 個 ” を大切にして頂きつつファッションピースとしてリアルクローズとして捉えて頂けたら嬉しく思います。
プレは近日封切りです。
SURR by LAILA 福留
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SURR by LAILAでは、ジーンズセレクションと致しまして、
1980年~1960年代までのLevisをピックアップさせて頂いております。
その中で今回は、わたくしの独断により、
通好みで知られる、とある1本をご紹介させて頂きます。
70s Levis “66model”
1969年~1974年までに製造されていた通称「ロクロク前期」と呼ばれる本品。
70年代に入ってからは、赤タブのLEVISの文字「E」から「e」へ本格的に変更された年代でもあり、
通称スモールeと称される最初期の1本です。
いわずもがな、大変に貴重視されております。
数あるジーンズセレクションの中でこの1本をご紹介させて頂きたかったのは、
その貴重性も然ることながら、何より個体としての魅力がずばを抜いておりまして、
完璧なまでの縦落ちと相まって空気を含んだようなシルエットは、他の追随を一切許さないような仕上がり。
60年代はBIG-Eの延長である格別な生地の織り。
長い年月をかけ、洗いと乾燥を繰り返すことで生まれたアウトシームの捻じれは、
やりすぎない自然かつ絶妙なテーパードを可能にしております。
履くことで、その良さを実感して頂ける、とは文字通りのご提案ですが、
なるほど、わたくしも足を通して頷きました。
ファッションフリーカーの頭を悩ませる程のユーモアさとデザイン性は兼ね備えていないですが、
だからこそ、ワードローブに是非とも加えて頂きたい絶対無比な、「極上の普通」なのです。
追記までに、発見した際は思わず心が踊りましたが、
ファッションフリーカーの頭を楽しませるユーモアさは、兼ね備えておりました。
それでは、良い週末を。
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
[email protected]
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