2018 SPRING / SUMMER におきましては一つの国に焦点を当て編集させて頂こうと思います。近隣諸国の様々を取り入れ、更に独自性と独創性に富んだ発展を遂げてきた文化的側面、男性におけるモードにおいてのそれはもちろんのこと最もお伝えしたいのは、最もお伝えしたいにも関わらず不定形で恐れ入りますが、その “ 空気 ” です。
最先端を追及する技術面や古き良き上質を伝承する技術面など、男性性特有であり必須な要素であるお堅さ ( =強さ ) はもちろん在りながらも、空気や風のように漂い決して消し去ることの出来ない明るさや楽しさ。それは色合いであったり装飾であったり、時に視認できない背景であったりと様々ですが、真偽不明な古き逸話の一つ 『 とある部隊が敵陣で野営しているにも関わらず、美味しい晩御飯が食べたいがために火を焚いて、その煙で敵部隊に見つかってしまう 』 が現わすような底知れぬ “ 粋さ ” が、ファッションにおいての個のみならず人生そのものの個を上質に楽しむ “ 心意気 ” が私にとって最大の魅力。つきまして 2018 SPRING / SUMMER の題目は イタリアの風 とさせて頂きます。
私はもっと皆様にファッションを楽しんで頂きたい。もちろん既に御存分なことと思いますが、もっともっともっともっと楽しんで頂きたい。この想いを改めて強く自覚した時、そしてとある日に親愛なる妹に会った際 “ そういえばお兄ちゃんは昔、私の同級生からイタリア人って言われていたよね ” という奇妙奇天烈な想い出話を聞いた時に、数年構想を続けてきたイタリアの風を発信させて頂く決心に至りました。
それでは 2018 S/S イタリアの風
2018年2月17日 ( 土 ) より、宜しくお願い申し上げます。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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C.P COMPANYの設立から約8年後、たったひとりの男をメインパーソンとして起動した新レーヴェルは、材質や繊維研究、革新的な素材開発に臨むベクトルを軸に始動されたもので御座いました。
所謂、副次的なセカンドラインに位置するのでしょうが、MissoniといいGiorgio Armaniといい、その国のスポーツレーヴェルは恐ろしく質が高いという客観的事実を備えた “ 特有性 ” と表現しても差し支えない内容と認識致しておりまして、それは本日ご紹介に至る、もうひとつの【New Member】でこそ、証明される内容であると信じております。
シャッターを切りながら、大切に袖を通しながら同時に心に落ちてきた想いは、エポックメイキングなテクスチャー、前衛的だとか、未知の体験だとか、ゆえに感じるはずのファッションとしての愉しさ、それらが脳裏に過ぎるよりも真っ先に実感した、純粋無垢な “ 快適性 ” 。その開発された特殊素材や繊維レヴェルがまっすぐに向けられている単純明快な目的、メインデザイナーの強力な意図、製作チームの総意。
そして無機質かつ無生命な性質に相反する鮮やかなカラーテキスタイル。上質なコットンに乗せられた瑞々しいアズーリブルー。幾重にウォッシュを施されたナイロンには美しいビリジアン。簡潔的なセーターには街によく馴染むシャーベットグリーン。中枢のポジションに君臨したMassimo Osti氏ならではの美しき選定色ですが、其処には純粋な質の高さと同立する、その国ならではの “ 特有性 ” が充満している印象で御座います。検分を続ける過程において明確に浮かび、魅力として枝分かれするいくつもの存在しうる実態のひとつ、「開発力」そして、「色」。無機質な強靭さと、後者が丁寧に表現されることにより迸る、強い生命感。
それはアナーキーかつ混沌とした内容では決してなく、むしろ、完璧なまでの計算式と数列、実験を繰り返し精査され、規則的に統制された種類のものでしょう。
最後に、この機会にエントリーが叶いましたことを心より嬉しく思う次第です。
【Stone Island】
New member for 2018S/S Pre collections 80s〜early00s Stone Island
2018S/S Pre collections
2/10(土)12:00〜 お披露目
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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男性服飾史における、とあるひとつの世界。
例えば “ テーラード ” という区分を軸に検討しましても根幹のひとつとして挙げられる英国とは一線横にあるレールでしょうし、それを “ ファッション ” とまで拡大検討しましても、少なからず独自の解釈論とある種のバイブルを添えて文化的発展を密に遂げてきた唯一無二の国でしょう。2期にわたり「原点回帰」を模索した道中、限りなく広いこの実世界において、少量ながら精査を続けた其のひとつの世界/内容は、1点、また1点と検分するたびに我々の心を掴み離さず、確実に日常を侵食していくある種の手応えに近い感動で御座いました。
意識を傾注させ続けた着地点として浮上した2つの【New Member】
2日間に渡りご紹介できればと思いますが、“ 新たな風 ” として我々の中に吹き続けている其の世界においては、方程式として成り立つ「印象」または想起させる「イメージ」が唯一ではない、という自由度の高さと、あるいは検分を続ける過程において明確に浮かび、魅力として枝分かれするいくつもの存在しうる実態。
その内のひとつ「開発力」が全的に表出した素晴らしき世界観。
生地開発ひとつにしましても、開発する目的として捉えられた圧倒的な “ 強さ ” と “ 習慣性 ”
それらは時にファッションとしての其れ等であり、男性としての其れ等でありますが、いずれにしても革新的技術と、技巧的で効果的な全貌は、強烈なリアリティが表出した素晴らしいお洋服で御座います。
身体にどこまでも追随し、形状を更新していく硬質なリネン。水に対する耐水性と純粋な強度を獲得させるため柔軟なコットンに施された技法/加工。しかしながら引き算の可能性を追求した控えめな選定や、質素で簡潔的な具合。約3万点ものバイブルから揺り起こされ、時にレースドライバーを虜にし、時にアーティストを魅了した其れ等の実態は、恐ろしく実用性に富み、限りなく機能的であり、何より強力な実行力を備えた都会的で現実的な衣類であり、同時に此れは紛れもなく “ 道具 ” であると錯覚する純粋無垢な資質。
時に瑞々しく、
恐ろしく恒久的。
“ 前身 ” として事実目の前に実在するプロトタイプ。
ヴェンタイルの塊。
New member for 2018S/S Pre collections 80s〜early00s C.P COMPANY
2018S/S Pre collections
2/10(土)12:00〜 お披露目
SURR by LAILA 小林
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