まず初めに年末年始の店舗営業に関しまして。2025年は12月28日(日)まで、2026年は1月4日(日)より店舗営業を開始致しますので御認識のほどお願い申しあげます。年内最終営業日までまだ少々日がございますので引き続き機会ございましたら宜しくお願い致します。
はてさて、いつからかやたらめったらシャッターを押すことを良しとしない気分になったのでいつからか日常の様々な瞬間にふと“アレはああやって撮ろうかな” “やっぱりこうやって撮ろうかな”と考えるでもなく考える癖みたいなのが身についたこともあって、私がファッションプロダクトを撮る時は基本的に1つの構図を1シャッターや2シャッターで終わることがほとんどなのは良いことなのか悪いことなのか分かりませんが、なぜかアンティークファインジュエリーを撮る時だけそれが通用せずいつ撮ろうか決めた時から当日までどことなくフワフワした気分というかソワソワした気分というか、どことなく心地良い緊張感に包まれるのでとても新鮮な気分を味わえます。それは私のカメラが超近距離に向いていなかったり超高解像度でなかったりでおそらくはジュエリーを撮るのに向いていないというのもあるかもしれませんが、いかんせん気に入っているバディなので買い変える気はないし所詮はカメラ素人なのでたいして変わらないだろうし、そもそもにおいてアンティークファインジュエリーを撮るぞという緊張感は私にとって良いことなので引き続きそうであってほしいなって。撮る時はいつも以上に静謐な気分になるのですが、そういう時は天気が良いSURRの日中の窓際なんかは最適ですね。有難や日光。
まぁ緊張感に包まれようと包まれまいと静謐な気分になろうとならまいと日光を浴びようと浴びまいと良い写真が撮れるわけではないんですけどね、相変わらず人間の目で捉えるのとカメラで捉えるのでは前者が圧倒的に優位です、シャッターを切り続けているけどその差は一向に縮まらないなぁ。
でもアンティークファインジュエリーの美しさは変わらずそこにあり続けてくれます。自分の気持ちが変わったり世間の気配が変わったりファッションスタイルが移ろいゆこうとも歴史的に間違いなく良いものは変わらずに在り続けてくれる、自分がズレた時に在り方や立ち位置を確認させてくれる座標の軸のような存在、これって本当に重要だし私にとっては幸せなことです。だからこそ余裕で世代を越えてくれて残ってくれてあまつさえ価値を有し続けてくれる金属や宝石や鉱石は世界中で愛され続けて人々を魅了し続けるんでしょうね。
New 20−1988s Antique Vintage Fine Jewelry
ということで年の瀬ファインジュエリー、今年はリング4点,ブレスレット,4点,ピアス2種で引き続きシングルで御提案ですので4点,そしてネックレス3点となります。先頭のリングは7個の宝石がセットされていてとある意図が秘められているのですがそれを知った時はトキメキ死にするところでした。あと希少石タンザナイトとの出逢いも嬉しかった、あとミニマムパールネックレスなんて本当に久しぶりで履歴見返してみたら前回の御提案から3年も経っていました。
そういえばこれらのセレクションの時、親愛なるコレクター女性の孫娘も同席してくれて久しぶりに会えました。前回は高校生で自撮りをネットで知り合った男性に送ったのを怒られていたのに今では海洋生物を愛する大学生で今度沖縄行くんだーだってさ、楽しめたかなぁ。
SURR 福留
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このタグを目にするだけで、テンションが上がる!そう感じる方は少なくないはずです。現代において、最も”ホット”なデザイナーズブランドの一つと言っても過言ではありません。近年の流行りで言えば、Y2Kファッションが大きなトレンドに。しかしその流れが落ち着き、明確な流行が見えにくい今においても、ヴィンテージのアルマーニは変わらず最前線に存在し続けていると感じます。 私が初めてヴィンテージのアルマーニを手にしたのは、大学1年生の時でした。購入したのは一着のレザージャケットで、“なんかいいんだよね”というシンプルな理由から、今でも大切に着続けています。直感的に「いい」と思える洋服には、不思議と欠点がありません。自分の中の流行が移り変わると、サイズ感の好みや色味の気分など、様々な理由で以前の服を着なくなることは自然に起こり得ます。しかし、大学時代に手に入れたあのアルマーニのジャケットだけは、気分が変わってもつい袖を通してしまうのです。 本日は、そんなふうに流行の変化に左右されず、長く“なんかいい”と思わせてくれるジョルジオアルマーニのコートをご紹介いたします。アイテム自体はすでにInstagramにも掲載しておりますので、今回はその着用感を見ていただきたいです。


サイズ表記は50で、正直、細身の自分からしたら「さすがにオーバーでしょ」と思っていましたが、数字だけ見れば、肩も身幅もけっこう余る感じを想像するじゃないですか。でも実際に着てみたら、そのイメージが一瞬でひっくり返りました。 というのも、このコートはウールギャバジンならではの光沢と伸縮性があって、生地がすっと縦に落ちてくれるんです。ほんの少し伸びる感じもあって、体のラインを拾うというよりは、沿ってくれる感覚に近いです。 本来オーバーに見えるはずのサイズ感なのに、変に膨らんだり広がったりしないで、自然と形がまとまるんですよね、肩に入れた瞬間にストンと下に落ちて、余白はしっかりあるのに、ルーズすぎずのちょうどいいバランスになってくれて、これを着た瞬間、「あ、これ表記は関係ない洋服だな」ってすぐ分かりました。 私にとってオーバーサイズになる、50の表記がネガティブに働かず、むしろ“このくらいの余裕がちょうどいい”と感じさせてくれる。 それぞれの体型に自然と馴染んでしまう洋服、肩幅や身幅の数字だけで判断するのがもったいない一着です。
着てみて初めて分かる良さってまさにこういうことで、アルマーニが長年愛されている理由のひとつが、この「体型が変わっても不思議と合うパターンと生地」にあるんだなと改めて感じました。
SURR 古川
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先週のバッグに御興味くださった皆様方、誠にありがとうございます。これまでと同じく一点ものゆえ御一人への御案内しか叶わないことは相も変わらず心苦しい限りですが千古不易だからこそヴィンテージはアンティークは心躍るというもの。しかしながらその節は弊店においては身に余るほどの御興味と御注目を承りまして嬉しい限りでしたので、その御礼と言っては偉そうですがその気持ちをささやかながらフロントポケットにこっっそりと忍ばせまして今週もバッグを御披露目することにしました。
皆さまクロスボディバッグはお好きですか。私は好きです、というか人生で初めて特に強い意識と意志を胸に秘めて選択した“ちゃんとした鞄”がクロスボディバッグでした。その選択は自分にとって急ぐべきではないし急げるものではなかったので結果的に数年を費やしたのですが、その期間様々なブランドやメーカーを調査して精査した結果辿り着いたのがHermesのそれでした。せっかく人生初のちゃんとした鞄なのだからレザーが良い→このブランドのこれは格好良いけど本体が重い→そのメーカーのこれはシンプルに好みに届かない→本体が重くないしレザーの風合いも格好良いしシンプルにデザインが好み=Hemresだったわけでして、この経験がSURRで御提案する鞄のほとんどがVintage Hermesである要因なことは言うまでもありません。形状は迷いましたが当時の私は自分が必要とする適切な容量のサイズ感が好みかつ両手が空けられることの優先順位が高かったのでクロスボディバッグを選択したのですが、まぁ余裕がある容量の強みであったり身体にストラップの負荷がかからない良さであったりとクロスボディバッグと日々を過ごすことで感じることも思うことも様々。とはいえ人生のフェイズにおいて変化する必要条件ながら今でも愛用していうことはこれまた根幹にある性と合うのでしょう。
今回御提案するクロスボディバッグは共に同一のモデルで色違いなのですが、これは本当に良いプロダクトです。男性的な要素性が強いクロスボディバッグが著しく少ない歴代Hermesバッグモデルですが、こちらは申し分なくメンズスタイルにフィットするサイジングとデザイン性とストラップの長さ。それこそ某ファッションデザイナーのメンズクリエイションの初代レベル?で最初期に製作され今なお探している人が多いであろう象徴的な鞄はこちらのプロダクトが元になっているほどですから、シンプルにストレートに男性のチャンネルに合わせていただけると思います。あと容量がとってもとっても良い感じ、結構入りますが構造がシンプルな箱型ですのですっきりと御利用頂けるかと。外側のスリットポケットが間違いなく猛烈に便利なんですよねぇ。

New 1998−1999s Hermes Taurillon Clemence cross body bag
Hermesレッドカラーが1999年のクリエイションでブラック×キャラメルフラペチーノカラーが1985年のクリエイション、バックルの配置やジッパーなど細かな違いがありますが同一の個体です。ちなみにキャラメルフラペチーノカラーなんて色名はありません、ただ私が気分で名付けました。ちなみにHermesレッドという色名はあります、素敵やん。
SURR 福留

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