今欲しいシルエットと防寒性/ Diary1360
11.12.2025

 

最近、お客様から “ダウンジャケットを探している”というお声をよくいただくようになりました。 そこで今回は、オススメの一着をご紹介します。実際に手に取って確かめていただきたいので、あえてネームは伏せますが、100年以上前にスイムウェアをスタートとして誕生した、アメリカの老舗メーカーです。

 

肩まわりの立体的なつくり、いわゆる “カップショルダー”と呼ばれる、肩をやわらかく包み込むような丸みのある設計で、不自然に膨らんだり、肩だけ浮いて見えるようなことがなく、着たときのフィット感がとても自然で、動きやすさと綺麗なシルエットを両立してくれます。

 

 

 

実際に着用すると、カップショルダー特有の丸みが自然に馴染んでくれて、肩周りがもたつくことなく身体に沿い、無駄な膨らみが出ないため、ダウン特有の野暮ったさがまったくありませんし、首元までしっかり立ち上がるスタンドカラーは、ファッション性だけじゃ無く、しっかりと防寒性も兼ね備えています。

 

 

 

老舗メーカーの積み重ねた歴史と技術が、ジャケットの中にしっかりと生きているなと感じました。

 

後は、ショート丈で丸みのあるシルエットって最高ですよね、気分な方が多いと思います。

 

 

SURR 古川

年の瀬Antique Vintage Fine Jewelry / Diary1359
5.12.2025

まず初めに年末年始の店舗営業に関しまして。2025年は12月28日(日)まで、2026年は1月4日(日)より店舗営業を開始致しますので御認識のほどお願い申しあげます。年内最終営業日までまだ少々日がございますので引き続き機会ございましたら宜しくお願い致します。

 

 

はてさて、いつからかやたらめったらシャッターを押すことを良しとしない気分になったのでいつからか日常の様々な瞬間にふと“アレはああやって撮ろうかな” “やっぱりこうやって撮ろうかな”と考えるでもなく考える癖みたいなのが身についたこともあって、私がファッションプロダクトを撮る時は基本的に1つの構図を1シャッターや2シャッターで終わることがほとんどなのは良いことなのか悪いことなのか分かりませんが、なぜかアンティークファインジュエリーを撮る時だけそれが通用せずいつ撮ろうか決めた時から当日までどことなくフワフワした気分というかソワソワした気分というか、どことなく心地良い緊張感に包まれるのでとても新鮮な気分を味わえます。それは私のカメラが超近距離に向いていなかったり超高解像度でなかったりでおそらくはジュエリーを撮るのに向いていないというのもあるかもしれませんが、いかんせん気に入っているバディなので買い変える気はないし所詮はカメラ素人なのでたいして変わらないだろうし、そもそもにおいてアンティークファインジュエリーを撮るぞという緊張感は私にとって良いことなので引き続きそうであってほしいなって。撮る時はいつも以上に静謐な気分になるのですが、そういう時は天気が良いSURRの日中の窓際なんかは最適ですね。有難や日光。

 

 

まぁ緊張感に包まれようと包まれまいと静謐な気分になろうとならまいと日光を浴びようと浴びまいと良い写真が撮れるわけではないんですけどね、相変わらず人間の目で捉えるのとカメラで捉えるのでは前者が圧倒的に優位です、シャッターを切り続けているけどその差は一向に縮まらないなぁ。

でもアンティークファインジュエリーの美しさは変わらずそこにあり続けてくれます。自分の気持ちが変わったり世間の気配が変わったりファッションスタイルが移ろいゆこうとも歴史的に間違いなく良いものは変わらずに在り続けてくれる、自分がズレた時に在り方や立ち位置を確認させてくれる座標の軸のような存在、これって本当に重要だし私にとっては幸せなことです。だからこそ余裕で世代を越えてくれて残ってくれてあまつさえ価値を有し続けてくれる金属や宝石や鉱石は世界中で愛され続けて人々を魅了し続けるんでしょうね。

 

 

 

 

 

New 20−1988s Antique Vintage Fine Jewelry

 

ということで年の瀬ファインジュエリー、今年はリング4点,ブレスレット,4点,ピアス2種で引き続きシングルで御提案ですので4点,そしてネックレス3点となります。先頭のリングは7個の宝石がセットされていてとある意図が秘められているのですがそれを知った時はトキメキ死にするところでした。あと希少石タンザナイトとの出逢いも嬉しかった、あとミニマムパールネックレスなんて本当に久しぶりで履歴見返してみたら前回の御提案から3年も経っていました。

そういえばこれらのセレクションの時、親愛なるコレクター女性の孫娘も同席してくれて久しぶりに会えました。前回は高校生で自撮りをネットで知り合った男性に送ったのを怒られていたのに今では海洋生物を愛する大学生で今度沖縄行くんだーだってさ、楽しめたかなぁ。

 

 

SURR 福留

長年着れる洋服 / Diary1358
4.12.2025

 

このタグを目にするだけで、テンションが上がる!そう感じる方は少なくないはずです。現代において、最も”ホット”なデザイナーズブランドの一つと言っても過言ではありません。近年の流行りで言えば、Y2Kファッションが大きなトレンドに。しかしその流れが落ち着き、明確な流行が見えにくい今においても、ヴィンテージのアルマーニは変わらず最前線に存在し続けていると感じます。 私が初めてヴィンテージのアルマーニを手にしたのは、大学1年生の時でした。購入したのは一着のレザージャケットで、“なんかいいんだよね”というシンプルな理由から、今でも大切に着続けています。直感的に「いい」と思える洋服には、不思議と欠点がありません。自分の中の流行が移り変わると、サイズ感の好みや色味の気分など、様々な理由で以前の服を着なくなることは自然に起こり得ます。しかし、大学時代に手に入れたあのアルマーニのジャケットだけは、気分が変わってもつい袖を通してしまうのです。 本日は、そんなふうに流行の変化に左右されず、長く“なんかいい”と思わせてくれるジョルジオアルマーニのコートをご紹介いたします。アイテム自体はすでにInstagramにも掲載しておりますので、今回はその着用感を見ていただきたいです。

 

 

 

サイズ表記は50で、正直、細身の自分からしたら「さすがにオーバーでしょ」と思っていましたが、数字だけ見れば、肩も身幅もけっこう余る感じを想像するじゃないですか。でも実際に着てみたら、そのイメージが一瞬でひっくり返りました。 というのも、このコートはウールギャバジンならではの光沢と伸縮性があって、生地がすっと縦に落ちてくれるんです。ほんの少し伸びる感じもあって、体のラインを拾うというよりは、沿ってくれる感覚に近いです。 本来オーバーに見えるはずのサイズ感なのに、変に膨らんだり広がったりしないで、自然と形がまとまるんですよね、肩に入れた瞬間にストンと下に落ちて、余白はしっかりあるのに、ルーズすぎずのちょうどいいバランスになってくれて、これを着た瞬間、「あ、これ表記は関係ない洋服だな」ってすぐ分かりました。 私にとってオーバーサイズになる、50の表記がネガティブに働かず、むしろ“このくらいの余裕がちょうどいい”と感じさせてくれる。 それぞれの体型に自然と馴染んでしまう洋服、肩幅や身幅の数字だけで判断するのがもったいない一着です。

 

 

 

着てみて初めて分かる良さってまさにこういうことで、アルマーニが長年愛されている理由のひとつが、この「体型が変わっても不思議と合うパターンと生地」にあるんだなと改めて感じました。

 

 

SURR 古川

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