
“公文書用鞄”と名付けられたHermesバッグプロダクトSac a Depechesはジュエリーのように美しい錠前パーツを象徴として主に男性用バッグとして長らく愛され続け、生誕から一世紀を目前とした現在もハンドルタイプではなく身体に寄り添わせる“Messanger”の呼称のアップデートVer.が人々をキュンキュンさせていますが、遡ること40年ほど前にも同じ感覚チャンネルで製作された名作個体が一時代のみ存在していました。


錠を開くと展開するフラップの内側にはメインポケットの他に二箇所のスリップポケット、そして背面にも配置された一箇所のスリップポケット。オリジナルSac a Depechesを彷彿とさせる実用意識,特に露出した背面のスリットポケットがもたらしてくれる機能性という名の豊かさは想像し尽くすことが叶いませんが、人生の様々なフェイズで常に変化し続ける使いやすさと有用性ながらこれらはいつのフェイズにおいても常に有難い要素性で在り続けてくれることを私は確信しています。ある時は程良く有難い、またある時は猛烈に有難い。ちなみに鍵の開け閉めに加えてフラップの開放に一手間を要すると錠前ですが面倒であれば閉じなくてもしっかりと覆い被さってくれて本体とストラップの重心もずれないので日常的な範疇であれば無理なく活動可能、この点は実際に御体感ください。


ある程度収納力の上限が決まっているのでストラップの結合はこれで充分、ましてやこの点にも美意識を注いでくれる感性が嬉しくてなりません。W19cm×H28cmで特有の造詣システムゆえ身体にすっきりと収まり印象としても体感としてもコンパクトな鞄の範疇なのですが、マチの立体展開がとにかく秀逸なので見た目印象以上の収納力も魅力。ペットボトル一本はある程度膨らむものの無理なく入りました、二本は手持ちになかったので実験していませんがおそらくは収納可能だと思います。これも見事。


New 1992s Hermes Sac a Depeches “SACOCHE”
何よりもプロダクトデザインとして日常を彩る鞄という道具として格好良くて堪らない公用文書鞄のボディバッグVer.であるSACOCHEモデル。約一世紀製作され続ける名作の説得力とそれをアップデートした有り難さ,見事さ,堪らなさは筆舌に尽くし難いです。私は何よりもストラップを半分にしてハンドルにもできる機能性が素晴らし過ぎて仕方ないのでこれを発案したデザイナーに金一封と季節のフルーツおよび銘菓,河川蒸気を贈りたいところですが、まぁ彼ら/彼女ら、そしてHermes社としては“これくらいの気付き”は当たり前のレベルなのでしょう。
SURR 福留
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先々に春夏のトップスとして弊店なりの各種を準備中ですが一先ずはなんだかんだ夏になったら半袖でも暑いし、なんだったら徹底的な冷房環境だったり陽射し避けだったりで逆に着るのよね で御馴染みの長袖シャツセレクションを御披露目です。今期もヨーロッパ各所を巡って文字通り(本当に文字通り)コツコツ集めましたが結果的にはプレーンな装いが多めとなりました、これは偶然かな?必然かな?プレーンとは言えミニマムとは言えデザイナーズヴィンテージ・カルチャー、真面目なようで不真面目=不良なシャツばかりですからスーツのインナーで真面目に着たいという御要望には御応え致しかねる個体ばかりですが御了承くださいませ。まぁ正確に言うと着れないことはないけどやはり“ファッション“に成ってしまうという捉え方が正しいです、弊店としてはそれが最高なのですが。
個人的には今年も不良なデザイナーズヴィンテージのシャツを特に不真面目に、徹底的にラフに気楽に羽織って,そう文字通り羽織るくらいの感覚でボタンも適当に留めてな着こなしを御推奨したい心持ちですが言うまでもなくお任せします、徹底的に不真面目にも徹底的に真面目にもちょうどその中間くらいでも着られるのが良いシャツの証であり未来永劫格好良いシンプルなシャツスタイルの証ですもんね。
今期はこれまでにポツポツと長袖シャツを御披露目してきましたがなんとなく例年以上に早い時期から涼しい着こなしを求める方が多いように感じられました、確か4月のふとしたタイミングでとっても暑い日があったんでしたっけ?ちょうど買い付けの旅順中だったので体感していなくて少し置いてけぼりな気分なんです。例によって早めに夏の装いしたら夏本番で飽きちゃうぜマインドなので着られる限りはジャケットも羽織りたいしセーターも着たいしなもので、昨晩と今朝が冷え込んだこともあって今日なんかはピュアカシミアフランネルシャツを楽しく羽織っています。慣れもあるでしょうが私は平気。なので今回のようなシャツセレクションを着るのもちょっと先の楽しみにしています。

New Designers Vintage Shirt Selection
SURR 福留
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TEEシャツが下手っぴな弊店の今期初ヴィンテージTEEは70年代フランスの中小企業オリジナルプロダクトと相成りました。コンランドリーショップ(向かって左)とレジャー用品メーカー(右)の自社フットボールチーム用のオリジナルユニフォームで文字は全て手刺繍というグッとこずにはいられない個性、同雛型なのでJSCチームのコインランドリー店メンバー用とレジャー用品メーカーメンバー用でしょうか、もしくはJSCという大会用なのでしょうか。サイズ的にティーンというより大人向けなのでこれを着ていた人たちが当時20歳だとしたら今70歳くらい?マジで弊店にとって最高のヴィンテージTEEです。ちなみにシルエットもTHEセブンティーズなのでいわゆる今っぽいヴィンテージTEEのバランス感と全然違いまして、端的に言うと好みを滅茶苦茶に選びます。そこも最高。


これもTEEシャツに続いて弊店にとっては一足も二足も早いサマープロダクト、これ系のニットプロダクトは今年も可能な限りしっかりと御提案したい所存ですがまずはこれが第一歩です。90年代のValentinoによるコットン×ヴィスコース×シルクの蕩けるようなテクスチャーで過去に一着だけセレクションすることができた構築、当時も超欲しかったのでこれも超欲しいです、だって文句無し過ぎるのだもの。ガンガン汗かいてガンガン吸わせてガンガン洗濯機で洗ってゆるりと自然体なエレガンスでどうぞ、シルエットもやはり気が効いてるんだ。


これも一足も二足も早いサマープロダクトかつ弊店において特段に稀有な“普通のトラウザー”的バランスの一本、透けるほど軽いヴァージンウールでチャコールグレーでタック構築でCeline hommeで。大当たり。


上ほどではありませんが十分に軽やかなサマーウールトラウザー、チャコールグレーに対してこちらはランプブラックですから同じく特段に稀有な“普通のトラウザー”的一本。でもこちらはヴェルサーチェのクリエイションなのでエグ味出ちゃうかもですが、それでも弊店だと十分に普通,スタンダードです。


超色褪せ加工のブラックジーンズ、この個性もモードデザイナーによるジーンズの始祖であるヴァレンティノにおいて大変に貴重です。存在価値以上にメンズスタイルとして抜群に格好良いからねヴァレンティノのスタイルバランスにブラック(これはライトグレーだけど)ジーンズって。この格好良さが自分の普通に成る人生って強いと思います。


新潟県産コシヒカリの新米に福岡の辛子明太子に豚汁というわけではありませんが、見ていて心が落ち着く癒されるイタリアンクリエイションにおけるアヴィエイターSTYLE設計、なのでナインティーズのボンバーシルエット哲学にピュアシルクの迫力が加わるとまた良きです。帰り辛子明太子買って帰ろうっと、良い感じの売ってるといいなぁ。


個人的に源流であるニットプロダクトに次いでブランド哲学を的確に現していると思える、そしてきっと当人がフェチズム的に好きなんじゃないかしらと妄想しているブルネロ・クチネリのレザープロダクト。2000年代中期のこちらは良い意味で時代性を反映させた良い意味で今とは異なるスタイルバランスと“らしい”クラッシックで屈強なバイカーデザインが光ります。あと裏地がゼロ、この特に軽量な構築は嬉しいです。ちなみに正確に表現すると海松色(みるいろ)っていうグリーン系統の色名なんですけど写真では全く表現できていないので実物で宜しくお願いします。緑のレザーにキュン。


ピュアリネン、裏地ゼロ、ポケットいっぱい、WORKのバランス、綺麗なシルエット。2004 Hermes hommeの大々々傑作。
以上、色々な新作でした。
SURR 福留
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