一昨年くらいかな、初めてパンケーキ屋のBillsに行ったのは。その日も予定して行ったのではなく“何食べよう、そういえば近くにあるね”な思いつきだったためいざ着いたら要予約であることが分かったりと相も変わらずな無計画っぷりでしたが幸いオフピークだったためすぐに案内してもらえ、座席でスマートフォンによるオーダーシステムにオォとなりつつも定番であろうパンケーキにクラフトビールを組み合わせていざ向き合ってみると美味しかったので“やはり思いつきで美味しいと特に嬉しい気分になるな”なんて独り言ちたりしていたのですが、何よりも一番美味しくて思わずもう一皿追加注文してしまったのはサイドメニューのスモークサーモン(単品)で、それにパンケーキとシロップとバターの組み合わせがもう…堪りませんでした。元々甘しょっぱい食事が嫌いではなかったのですが、そのスモークサーモンの肉厚な大ぶりな舌触りと塩味とパンケーキの柔らかさと自然な甘みとシロップとバターが合わさった味わいがもう、もう、もう。正直言って今までパンケーキを食べたいなんて思ったことがないしそれこそ表参道のBillsが火付け役?なブーム襲来時も一切興味が無かったし並ぶとか有り得ないって思っていたけど、ADDスモークサーモンのパンケーキは食べたい、抜群に食べたい。というかスモークサーモンだけでも良いから食べたいってことで思い立ったらスーパーの陳列棚を眺めたりするんですが、意外とないんですよねイメージする肉厚大ぶりスモークサーモン。いつか出逢えないかとキョロキョロするのが地味な楽しみです。
夜は呑むのでいつからか晩御飯を沢山は食べないようになっていて、それこそスモークサーモン1プレートと納豆がけ冷ややっことかちょっとした惣菜みたいなので丁度良いんです。それこそしっかりと暑くなってきたので冷えたスモークサーモンにオリーヴオイルと黒胡椒多めに散らしたのをペロッなんて丁度良いんですよね、THE夏って感じで。あー今晩もこれだな。ファッションの世界も先物買い文化がしっかりと根付いているし私もすることがありますが、もしどちらかだけと言われたら旬をその時その時にオンタイムで向き合って楽しむ方が好み。ほら、枝豆やそら豆やとうもろこしやスイカとかの夏の旬が揃っていく感じってやっぱ心地良いじゃないですか。なので私はまだ仕事中にショーツ穿くの我慢しているんですよ、意識的に。でも先日の旅順では穿きまくっていましたよ、ヨーロッパ各地は既にリゾートムード満載の気持ち良い空気だったので。
と言うことで真夏の御提案、今後も続きますので今回は#1です。
透けるリネン、造形的構築的な設計。まだ一族だけで運営していた黄金時代の強烈に美しいMIDSUMMERクリエイション。これは熱いです。
ムッシュサンローラン氏によるRive Gauche hommeで憧れの地,マラケシュを想い起させるボヘミアン感満載のリネンリゾートシャツ。これもまた先の一着と同じく弊店にとって大事件な一着です。
New arrival,Midsummer selection #1
ある程度長い夏が始まっています。水分補給と休憩を欠かさず旬の食材を楽しみつつ真夏だからこそな装いにて乗り切りましょう。
SURR 福留
03-5468-5966
[email protected]
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SURR、アンティーク・ラグ始めます。
ジャケットは着るもの,シューズは履くもの,アイウェアは視力を矯正するものetc.と、どんなに数が増えようと私の中ではあくまで実用品であり日用品なので、それらに対して“コレクション”という感覚は抱いてきませんでしたし、ライフスタイルグッズに関しても椅子は好きだけど意識的に増やそうとしていませんし,それ以外の家具はさほど興味はないし,食器も必要に感じたら買い足す程度で,心惹かれるアンティークハンガーや工芸品なんてほとんど出逢えないので滅多に増えません。そんな私が唯一“コレクションしている”と意識して向き合い続けてきたのがアンティーク・ラグで、大小様々なそれらを組み合わせたり並び替えたりとまるで部屋の洋服のように季節に応じてコーディネートするのが、私の生活におけるささやかな楽しみであり贅沢なのです。
ゆえにかねてよりSURRのラインナップの一つにしようと目論んでいたアンティーク・ラグ、ついに始めさせて頂きます。今はトルコ、コーカサス、そしてモロッコの3枚しかありませんが旅順の度に可能な限り増やしていき、いつかテーラードジャケットやデザイナーズヴィンテージやフレンチワークやミリタリーウェアやアンティークファインジュエリーなどと同じように“アンティーク・ラグを探しにSURRに行こう”と思って頂けるようになるのが、私のささやかな夢なのです。
New arrival,Antique rug.
本当に素敵な世界ですよアンティーク・ラグ。全くもって飽きないしアレもコレも魅力的過ぎるので私も気付いたら複数枚所有して時に贈り物として友人や家族に送ったりしていますが、まだまだ収集は終わらなさそうだし終わらせるつもりは微塵もありません。だって豊か過ぎるんですものアンティーク・ラグがある生活、そして心地良いんですものアンティーク・ラグ。特に素足の裏が。地球と身体を繋ぐ足の裏、喜ばせるの大事ですよ。
これまでのヴィンテージと同じく出逢いが全て、それではこれからじっくりと御提案させて頂きますので御期待頂けましたら幸いです。
SURR 福留
03-5468-5966
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10年ほど前からでしょうか、その兆しが現れたのは。そして5年ほど前からでしょうか、個人的にかなり想うこと感じることが増えたヴィンテージアイウェア・カルチャー。それに関してここでは触れませんがとにもかくにも嬉しいのはこの度の旅順でしっかりとセレクションが叶ったこと、それに尽きます。色々と想うこと感じることがありますがとにもかくにも私はヴィンテージアイウェアが好きという気持ちに変わりはありませんので、引き続き自分らしく弊店らしく居られる限りは御提案を続けたい、それに尽きるのですが資源として有限であるという大前提とは別問題でどこまでそれが叶うのやらと考えるとちょっと元気が無くなりますが先のことを考えて一喜一憂するのは好きではないし性にも合わないので考えません。変化させることも大切であるのと同じく変わらないことも大切なので色々と匙加減が難しくもありますが、それは世の常ですものね。
でもヴィンテージアイウェア、格好良いですよねぇ。私は中学校から視力低下によって眼鏡をかけるようになりティーンネイジャーの終わりにフレンチフレームと出逢って以降ヴィンテージ以外を買ったことも惹かれたこともありません。選択肢が少ないのは不便っちゃ不便かもしれませんが、80年代に東京メガネ社のテレビCMで流れた“眼鏡は顔の一部です”というメッセージには共感しますので妥協できないししたくないし、可能な限り楽しみたいと思ってヴィンテージアイウェア・カルチャーと一消費者として向き合い続けてきました。
想い返してみると私はここ数年はフレンチフレーム一択になっています。ヴィンテージアイウェアに限らずフレンチカルチャーのなんというかエレガントだけど良い意味で重過ぎないラフと言うか気楽と言うかな空気感かつしっかりとモードとの親和性が高い様々な方向性に自然体に合致するオールマイティー感と個性の明るさが数年前から心身にフィットしているのではないかと自己分析。
from 1950s
まずは代名詞と言って差し支えないのではないでしょうか、肉厚のクラウンパントフレーム。ブラック、ダークブラウン、ブラウンの御用意が叶っています。
from 1950s
この辺の個性はいつもいつでも最高。爽やかなクラウンパント、個人的に特に高い希少性を感じる男性的に楽しめるピュアラウンド、そしてフェティシズム爆発感がたまらないナロースクエア。
from 1940s
今回のセレクションにおける最古年代。アンティークアイウェアで御馴染みのメタルフレームですが、フレンチになるとなんでこうも絶妙な洗練感が漂ってなんでこうも堪らないのだろうか、フォルムとかレンズサイズとか。
from 1960s
この度から新たに御提案させて頂きますフレンチオプティシャン,VITO(ヴィト)クリエイション。これまたフレンチアイウェア・カルチャーを存分に御体感頂けることと存じます。下の三つはモデル名Vol De Nuit(VDN)、デザインモティーフとなったフランスの小説家、飛行家,アントワーヌ•ド•サン=テグジュペリの名著“夜間飛行”から引用されました。うーん素敵。
from 1950s
肉厚でウェリントンフレームなんてあるんですね。一見するとウェイファーラーだけど各所に散りばめられたフレンチカルチャーならではの心遣いと美意識によるMIXカルチャー感とこんなのあるんだ的意外性が、またもや堪らなさ過ぎます。
小売りとして矛盾しますが全てずっと店頭に並べておきたい一本一本ゆっくりじっくりと御伝えしていきたい個性ばかりなものですから、取り急ぎ簡単にですが新作全てに触れさせて頂きました。
SURR 福留
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