70s Hermes chain bracelet.
暴力的な石, そして才能, そしてこちらの ” 餅は餅屋 ” 理論の例外による機能面や利便性を論点としない純真無垢な装飾の在り方。三度続けて綴りましたデコラティヴな装身具の新作群を明日 12 時より一挙に御披露目させて頂きます。御興味頂けましたら幸いです。
なお、通常は月曜日に御休みを頂いておりますが、8/12 は山の日の振り替え休日のため店舗を運営致します。替わりに翌 8/13 ( 火 ) が代休となりますので、御理解御了承のほどお願い申しあげます。
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
[email protected]
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機能面や利便性に論点を置かないどころかそれらを一切考慮せず極めて極めて物質本位な判断だからこそ得られる美的な信号力を、どこまで高めることができるか否か。そもそも機能面や利便性など微塵も考えることなく自分本位な好き好みで品々を判断することができるか。その両者をごく自然に実行できる人々を私は純粋に格好良いと想い続けて今に至っており、きっとそのような人々はこのように頭で考えることなく “ そう ” 成っているのだろうな、とこれも厄介なことに頭で考えてしまうがゆえ、強い憧れと嫉妬心が入り混じった複雑な感情を抱いていたこともありましたが、自分もジョンのような, カートのような, ピートのような求心力豊かな人にいずれ成るであろうという荒唐無稽な夢からは遥か昔に覚めましたので、今は自分の立ち位置からはみ出ることなくやるべきことをやり、適材適所に収まるべく収まってだいぶ経ちますが、この生業で触れ合わせて頂く方々の中において稀に居られます, 人とは異なる判断や行動を平然とやってのけ自分らしく過ごしているだけで周囲を率いることになるような御人にふとお逢いしますと、時に在りし日の私の中に在った憧れと嫉妬心による燃焼機関の残滓のようななにかが私の中でうごめくかの錯覚と覚えるのですが、デコラティヴな装身具かつ暴力的な石を目の前にしますと、同じくな錯覚を覚えます。
宝石そのものを生業としていた人物が自らの手で製作した一つと、ヨーロッパ諸国における伝統的な様式美の一つですが、特に前者の翡翠を目の前にしますと途方もないほどに湧き上がる憧れと嫉妬心を誤魔化すことは到底不可能でして、生活において支障がないわけがないほどの大きさであり重くないわけがない質量のそれは、だからこそ議論の余地すら与えないほどの, 暴力的なまでに美しい信号が発され、まるで翡翠ならびに台座から “ 私を選ぶに至らないということは、まだその程度ということだ ” という挑発的な幻聴が頭に鳴り響いてきそうなほどの、これもまたデコラティヴの一つの完成形と言える “ 本物だからこそ ” の訴求力ですが、このような存在はジュエリーの世界全体を見渡しても前述の幻聴があながち間違っていないのではないかと想えるほどに限られており、皆様も御存知の通り “ かつ紳士的 ” となりますと一層に困難を極めますものの、そもそもにおいて皆様方に向き合って頂けるか否か解りませんが、私はこのような暴力的な石を身に着けている紳士諸君の存在を知ってしまったがために, それら人々の圧倒的な格好良さを忘れられず、そう成りたいと想わずにはいられませんために、この暴力的なまでに美しい石の信号と呼応する貴方との出逢いを陰ながら信じ願いまして御提案させて頂きます。
Coming soon.
60s French jeweler jade ring & 50s European citrin ring.
SURR by LAILA 福留
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まず 2015 年頃に女性向けの区分にて新たな時流が産まれ, 固定され、その後それらが男性向けの区分にも派生したことで装身具の世界が一層の盛世を迎えていますが、その根底にあるのは 60 年代頃に産声を上げた “ Art jewelry ” という世界観であると、新たな時流のそれらとその派生を眼にしていると私は強く感じておりまして、その土台を構築したのが北欧芸術におけるデンマークの幾カ所の工房でして、彼ら / 彼女らは土地の特徴である広大な自然界, 木々の騒めきや大木の流線や流れる水や降り注ぐ太陽など、の有機物から着想を得ることで独創的でありながら自然体であり圧倒的な美しさを有する形状概念を生み出し、さらに驚くほどの創意性による肌への馴染ませ方によって装身具の世界において一つの独立した立ち位置を獲得し、後に Art jewelry という世界観と成って今に至っているのですが、そのうちの一人でありながら、どのように捉えてもどのように切り取ってもどれだけどれだけ思考を凝らしても、どうしようもないほど別ものな異形の才能に五年ほど前に出逢ったのもまた、私にとってデコラティヴな装身具という世界に入門することと成った要因です。
物事の判断や解釈において、例えばそれが装う品であった時 誰が / どこが手掛けたか, その人 / その会社がどういう略歴か などといった社会的な側面を踏まえることは当然であり、社会に属す我々にとってその要素が重要な材料となり基準となりますが、私はこの生業において人々が “ どこの誰か ” も “ どんな会社か ” も解らぬままその物質に秘められた暴力的な才能によって惹きられていくという、おそらくこの世の中において最も尊く美しいであろう瞬間を幾度か目の当たりにしておりまして、氏の作品もまたそのような存在です。
“ デンマーク ” を拠点とした “ ジュエリーアーティスト ” でありながら “ デンマーク・ジュエリー ” の区分ではなく、そもそも “ ジュエリー ” としてではなく “ 芸術品 ” の立場で世界に認められて現在に至るそれら作品群は、Art jewelry ではなく純粋な Art と捉えるべき, 捉えられてしかるべきでありながら、私はどうしてもショーケース越しに眺める存在としてではなく触れて肌に載せる装身具として御提案したい気持ちを止めることができません。言葉でも背景でもなく素材や要素でもなく惹きつける暴力的な才能はきっと、我々の遺伝子の奥底に秘められた原始的な何かと呼応致します。
Coming soon.
60s Jacob Hull jewelry’s
SURR by LAILA 福留
03-5468-5966
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