






素材名であり、コートの代名詞と呼ぶに相応しい Burberry’s 。
18 世紀中期小さなブティックから始まり、19 世紀末陸軍高官達によって発注されたものがオリジナルだと言われています。
元を辿れば英国軍将校のオフィシャルコートとして採用され、第一次世界大戦ではコート=バーバリーと最もポピュラーな存在に。
驚くことに第一次大戦中の2年間で50万着もの生産があったらしく、その理由の一つにバーバリーファンが多く、官給品と別にプライベート用に残していた事柄は当時からクオリティーの高さが伺えます。
明日、9/14 (土)から新作として Bal-Collar coat collection by Burberry’s を御披露目致します。
40s~80s に架けて計6点、現代のそれらでも普遍的に美しさを感じる物造りですが、更新されずとも引きを取らない当時の空気に触れて頂きたく願います。私にとって Burberry’s のバルカラーコートはパリに訪れた際に何となしに入ったヴィンテージショップにて、年代は勿論、生産国に拘らずにフィーリングで購入したのが初めてでして、気付けば袖を通す典型的な形状と羽織れば他を選ばず許容のある面持ちに心惹かれる一つの定番。” 雛型 ” ですがそれらから滲み出る個性を表現するには申し分ない今回の ” 例外 ” を御披露目致します。
明日は表参道近郊は混雑が予想されますが、弊店にてごゆっくり眺めて頂ければ幸いで御座います。
SURR by LAILA 鈴木
03-5468-5966
[email protected]
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表面をつくる者を世人は偽善者という。
偽善者でも何でもよい。
表面をつくるという事は内部を改良する一種の方法である。

形から入る事の肯定なのか、自分に自信が無いから振舞う ( 着飾る ) ことで内面も装飾されるという錯覚から現実に帯びてくる整形なのか、自分を騙しより良く暮らせるのならそれも一つと其々の解釈によって答えが様々ある私の好きな言葉です。その上で自分のブランディング ( 装い ) は他者にどう思われたいのか、また自己解釈による怠慢と言う名の個性なのか。含めて私は装う事はとても愉しいですし、他者評価なんてどうでもいい。その中でも共感し合える環境・人と密に接する機会は幸せに感じます。
自分が美味しいものは美味しいですし、好きなことは好きで、嫌いな人は嫌いです。当たり前ですが、言わない限り人の気持ちなんて判らないのですから自分が好きで、それを表現できる一つが装う ( 表面 ) という手段であれば素直に提示したいものです。

Coming soon. 60s Burberrys bal collar coat
詳細は明日更新させて頂きます。
SURR by LAILA 鈴木
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昨日、友人から遅めの誕生日プレゼントだと一冊の本を頂きました。
それは私のリクエストでも無ければ、彼の趣味でも無い、お互いに言葉の詰まる一冊。
内容は 80 年代初頭に出版された ” IVY ” に纏わる著書でして、それもアメリカンカルチャーど真ん中では無く ” British Ivy ” という私としては馴染みの無いカテゴリー、内容は英国の洋服と当時のカルチャーを絡めたライフスタイル誌と言えばわかりやすいでしょうか。
私にとって英国は 14 歳の頃通っていた学校のカリキュラムにより2か月程ホームステイの経験があり、マンチェスター近郊からスコットランドのダーラムまで授業内容によって転々としていました。当時の記憶を辿るとホストファミリーに「 私は疲れた。 」と帰宅する度にそれしか無く話していた事や、コミュニケーションツールはサッカーしかない、取敢えず「 中田 」か「 中村 」と言えば何とかなると、その時から捻くれいたのか、只の馬鹿なのか、今思い返すと寒気がする程とても恥ずかしく身に為ら無い時間を送っていました。
さて、なんとなしにそれを帰宅後読み始めてみまして、当時販売されたばかりであろう英国の洋服と注釈が半数で残りは一つの題目に丸々 1 ページ。バーバリーから自転車、犬、コナン・ドイルの話まで良い意味でなんでもそうと言わんばかりの内容に愉しみながら読み耽って、気付けば朝方と本日は眠気と戦いながらに彼はなぜこの一冊を選んだのか、彼はベンジャミンという名のフランスと日本のハーフだったよな、と只々疑問に考えながら綴らせて頂いております。
この英国に纏わる文脈からバーバリーのバルマカーンコートについての御説明は何故か 癪 ( しゃく ) なのでまた良きタイミングで御提案させて頂ければと。

詳細不明ですが 50 年代英国で恐らくある地域で生産を営んでいた仕事服メーカーの一着。
バスドライバー用に作られたジャケットとなりますが、テーラードであり、ユニフォームであり、ワークウェアである様々な要素が混在した一品で御座います。

コットンツイル生地を用いて仕立てられたとても雰囲気があるマテリアル、そのバス会社は皆上衿が緑色で統一されていたのかと想像が膨らみます。色味もまた巧い。色調もこれまたミリタリーのエッセンスを取り入れたような穏やかなグリーンとベージュの中間色とでも言えば伝わりますでしょうか?先日の Diary 同様、是非実際に目で確かめて頂きたく願います。
着丈の長さは運転時邪魔ならないように短めである配慮と、袖口も当時の持ち主の為に設計された実用的な長さとライトウェイト且つボックスシルエットですので、是非これを着てバスの運転手になんて口が裂けても言いませんが仮に運転の際は理に叶うかと。

50s British work bus driver cotton tailored
余談ですが、彼から頂いた ” British Ivy ” にはバスの運転手やワークウェアに関する記述は一切無いのです。
友人に感謝
SURR by LAILA 鈴木
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