
maison という世界の Pret-a-porter という枠の Men’s clothing という区分において商業的参入及び“其の枠”の拡散に一躍を担ったのがピエール・カルダン氏によるPierre Cardinであると私は憶っておりまして、オートクチュールから始まったモードと先駆者達が切り開いたストリームの中心にどっしりとポジションしている事に疑いはまるで御座いません。1950年後期〜1960年代のプレタ参入初頭、自由表現であるはずの其の枠の,其の区分ではクチュールの名残が渦巻く提案は今や賛美に値する詳細と憶いますし、当時女性服が主役であり今現在でも常に主役である / 女性を美しく魅せるため / であるはずの自由表現は謂わずもがな、上述は極めて紳士的でありプレタ参入当初のMen’s clothingであるして有る服飾史の片鱗とも憶いますが、そうでありながら同年代、クチュールの名残や片鱗も魅せず,モダンアプローチと自由表現の取捨選択のみがマテリアル主要要素として注がれた構成事実、当時でこそ前衛的であった其の姿勢、常に未来を視ていたPierre Cardin総指揮ピエール・カルダン氏の証明を差し置いて語る歴史は御座いません。
私が弊社販売業に携わらせて頂いてから vintage という世界の maison vintage という枠の French maison という限定性の Men’s clothing を目にした瞬間から片時も離れずして記憶に中枢部位の深いところに刻み込まれたメモリアルページもまた1960年代ピエール・カルダン氏によるPierre Cardinから送り出された1着のブルゾンである事実も未だ失われていない私の大切な財産です。ただ一向な感動を憶えた御縁は、2年と25日前の事。最初で最後と憶い,目に焼き付けた詳細のひとつと、最初で最後であろう懸念を他所にも,目に焼き付いて離れてくれない其のひとつが、背/全面に施されたアクションプリーツに御座います。生地が潤沢に使用された詳細より先ずアームの可動域やスポーツシステムを心得た構成が純真なブルゾンとしての機能を果たしますが此の巨大なプリーチを設ける意義など美的見地と審美性、フレンチ/モードの最前線でエンジンをかけ続ける同社自由表現の結晶である事実の他に、一体なにがあろうものかと。
Comming soon French maison
60s Pierre Cardin tweed blouson
同年代区分ピエール・カルダン氏によるPierre Cardinとの再会は、個体差異はあれどバックシルエットを視界に捉えてから僅か数秒,然りであろう在り在りとした手応えと、ただただ一向な感動を憶えたに尽きる邂逅で御座います。其の2年と25日前の感動と11月1日19:07ドイル・ブラムホールIIの新譜が流れる今この瞬間まで一切失われていない感動をじっくり綴れた事、vintage という世界の Pret-a-porter という区分の French maison という編集枠に此の1着が在ります事、ただ一向に、嬉しくてなりません。店頭販売至上主義者の私にとっても。御披露目は 11/3 ( 土 ) 12:00 。心より宜しくお願いを申し上げます。
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
[email protected]
弊店では様々な区分の品を御提案致しておりますが、それらも各々の中で細分化が図れます。モードの世界に属しており、かつ歴史的に視て長い存在を Maison vintage と称しておりますが、その中には一般的な認識度の高い看板とそうでない看板がありまして、前者を Popular maison 、後者を Maniac maison と称した時、モードの歴史には数えきれないほどの Maniac maison が存在することを私は旅の時間で随時実感しておりまして、そもそもの文化性を鑑みるとそれは改めて言葉にするのが野暮なほど至極当然であり、沢山の本当に沢山の先人達が熱意と勇気と運と実行力を駆使して文化に属してきた証であるヴィンテージの歴史・モードの歴史の厚みと重み面白みは、元来無才能のちっぽけな私如きが全てを知ることなど到底叶わないことは分かっていながらも、この生業に就いてそれなりの時間を自分になりに真面目に向き合ってきた ( はず ) うえで今なお新しい出逢いや驚きを体感できるという現実と今後もそれが尽きないであろうという確信に近い想像が叶うというのは私にとって心から幸せなことだと想いつつ、ある日の何がしがきっかけとなり Maniac が Popular に替わるという時流の面白さとある種の危うさ・怖さを考えずにはいられません。
追って御披露目させて頂く編集, French maison におけるとある一着はどちらかと言えば前述で言うところの Maniac maison に属されるのだと想いますが、そもそもその認識基準自体が私の独善であり、そもそもそのメゾンは決してマニアックではないモードの文化と歴史に明確な功績を残してきた・残している存在であることをここに明言させてくださいませ。しかしながらモードの世界においてマニアックではない王道の存在看板でありながらも、私はその HOMME コレクションピースを目にしたことがありませんでした。


オートクチュールの時代を経てプレタポルテが本格的に始まった頃を私は現代におけるモードが始動した頃と捉えているのですが、ギ・ラロッシュ氏による Guy Laroche が産声を上げたのもその頃でした。モードの創始者 ( と私は想っています ) クリストバル・バレンシアガ氏やクリスチャン・ディオール氏の作品、さらに当時の社会における女性の存在位置や国外での活動などの様々な刺激を経て氏が打ち出したのは、構築的であり活動的であり何より品位に溢れる女性像でした。余談ですが氏は独立前にディオールのアトリエに在籍しており、同期にサンローラン氏, カルダン氏が居たのですが、世間はその若手3人に当時から大きな期待を寄せていたそう。髙い水準で世界観を表現し続けながら、平行して紳士服の世界にも進出したのが 1966 年のことでしたが、残念ながら当時の作品実物には触れ合う機会が未だありませんでして、そんな中ついに出逢えた一着は氏本人が手掛けた時代であるという求心力以上に、背景を全て差し引いて捉えたとて圧倒的に惹かれる以外の選択肢が無い ただ単純に良い服 だったのです。


さりげなく豪奢なラペル、小さじ少々よりもささやかに主張するステッチワークなど基本構築の中で男性的な強さを軸しながらもモード特有の女性的な美しさ根底に匂わせる紳士像表現は、まさにモードの始動と発展を担ったフレンチメゾン特有の世界であり、“ シャンデリアの下で黒よりも美しい黒に見える ” として社交界で高貴な色とされるミッドナイトブルーの色合いと、それを文字通り輝かせる Ermenegildo Zegna によるカシミアの顔立ちが混ざり合って調和するセットインスリーヴとダブルブレストの不変的なチェスターフィールドコートとなれば、いったいどうすれば否定することが出来るのでしょう。私にはその手段、未だありません。

Comming soon French maison
early80s Guy Laroche cashmere 100% chesterfield coat, fabric by Ermenegildo Zegna
その分野において, 品において “ 終わりに出来る ” という存在にはなかなか出逢えませんし、店頭販売至上主義者の私にとってそれはある意味あってはならない類ではありますが、と同時に一人の漢としてそういった品との出逢い極めて大切に感じておりますので、僅かでも御興味頂けましたら是非にと想います。御披露目は 11/3 ( 土 ) 12:00 。心より宜しくお願いを申し上げます。
SURR by LAILA 福留
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私が当店に携わらせて頂いてから最初の編集点が Maison で御座いました。
時も経過し早2年、揺り起しとなる此のエディットも とある個体 と とある個体 との出逢い / 邂逅がきっかけである事、其の再会を果たした御縁は、まさに2年と23日前、御披露目とさせて頂いたファントムピースで御座いまして、厳密には同個体ではなく、しかしながら70年代以前の個体との御縁は 再会 と呼ばざるを得ない程,願望も実らない日々と,切望も泡と消える日々とで、それ故に、幸運 だとか 強運 だとか 日々の行いが宜しいので神からの粋な計らい だとかそういう種類の俄に信じ難い御縁か、もしくは実のところバタフライ効果なみの迂遠で壮大なプロジェクトが密かに実行された並々成らぬ自然連鎖の着地点か、あるいはライフポイントすれすれまで攻め続けた福留の所業か。なんだっていいのですが。次いで、弊店においては初の御披露目が叶う仏メゾンの表現者。同氏表現においては是程の純然たる紳士服が存在したのか、が、率直でシンプルな感想で御座いました。生産域も量も極,限定的と推測も容易ですので理解はしながらも同氏表現の其の姿を過去4年、いえ、旧LAILA VINTAGE時代から数えても約10年一度も獲得したことがなかったという事で、いよいよどのように御伝えしたら宜しいか頭悩ませながらも行き着くところは常に純粋な洋服である事実のみですので、信条は変えずに参りたいと憶います。順次情報公開とさせて頂きますので、引き続き,宜しくお願い申し上げます。

Comming soon 60-90s French maison
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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