Newarrivalの中より、本日はとある1点をエントリー。
一挙ご紹介しないあたり大変意地が悪い店長ですが、悪しからずでお願い申し上げます。
本日は“レザーパンツ”というカテゴリーを。
レザーパンツというワードから連想されるビジュアルは、
おそらく、いえ十中八九皆様が脳内で思い描くであろう其れと同様に、わたくしも目に浮かぶシルエットが御座いまして、
その上で申し上げますと、此れもまた十中八九そのビジュアルを瞬く間に消滅させるだけの力が本品には御座います。
消滅という言葉は強い表現ですが、いかんせん今までにも見た事がない種類のプロダクトでして、
ファッションをこよなく愛する皆様であれば安易に連想が可能な“レザーパンツ”というひとつのカテゴリーを覆すには十二分のパワーを秘めていると、先に布石を置かせて頂きます。
ピッグスキンのように柔らかく柔軟で、カウレザーのように弾力があり、
エレファントレザーのようにタフネスなテクスチャーの上、ある種の合成皮革のようなしなやかさ。
マテリアルの断定が“おそらく”の段階にて進捗せぬ最大の事由は、1930年代という時代とその生産国に尽きましょう。
ジョッパーのように股上が深く股下は短く、裾先は細く、裾先が細いというシルエットを可能にしている約8cmのスリットに加え5ホールのベルト仕様。マテリアルの特徴を最大限活かすべくか、将又当時の着用目的若しくは生産背景からか裏地がついておらず打ちっぱなしの仕立てに糸が生地に負けないよう幅感のあるステッチワークとクラフト感溢れる佇まいは、リアルクローズとしての意図が垣間みえましょう。ウエストには8ホールのベルト仕様。各所釦にも同素材による頑丈な処理。
何よりも色合いが大変素晴らしい。
正規カラー表記名「Cork」が最も近しいのですが、
認知されているカラー名で申し上げますと、“グレージュ”と申し上げた方がイメージ頂きやすいでしょう。
グレーとベージュを絶妙な割合で混合させたようなカラーリング。
クラフト感あるポテンシャルながらもモダンな雰囲気すら感じられる約80年前の逸品。
30s Australian leather trousers “Cork”
レザーパンツというカテゴリーにまた新たな境地がアップデートされたその辺りで、本日は終わり。
皆様のご来店をお待ちしております。
SURR by LAILA 小林
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