1995-early00s PRADA Uomo / Diary1334
12.9.2025

個人インスタで自分なりに一応は積極的に私的な内容を書いているつもりなのですが、これはどうにもこうにもそこに書く気分になれない話。ずばり皆様は好きなブランドはありますか?

厳密に言うと好きな今のブランド,今のメーカー,今のクリエイション。ランウェイなのかプレゼンテーションなのかルックブックなのかで新作が発表されたらワクワクして、今期は何買おうかなアレ買おうかなと背中を追いかけられるような今のものってなにかありますでしょうか?そういう存在があるってなんというか心が励まされるというか暖められるというか、良いと思うんですよねシンプルにワクワクできますし。自分の軸として頼りになるし、極論ではありますがそれだけ買っていれば自分の中でちゃんと着地できるというある種の最後の手段が在るっていうのも有意義だと思う。だからとっても良いと思うんです、今の好きなブランドがあるって。解釈を広げるとしたら“この人が着ている服が欲しい”と思わせてくれるような好きな人だったり“この店で買いたい”と思わせてくれるような好きな店も含まれますね。

私は長らく背中を追い続けてきたファッションブランドがありましたが2021年に目の前から煙のように消えてしまい、ふと現れたと思ったら名前が同じ違うブランドになっていました。それ以来ランウェイを楽しみにしたり今期は何買おうかなアレ買おうかなと思えるような好きな今のブランドは私にはありません、まぁ元々ヴィンテージ贔屓だったので今のブランドに本腰を入れるタイプでは無かったのですが。でも楽しかった、今のブティックで今の洋服を買うという行為は。もしかしたらヴィンテージ贔屓だからこそ良い濃くて恋コントラストだったのかもしれません。でも今は無い、そのブティックはSURRから歩いて10分の距離に二箇所あるけど私にとっては違う。私はPRADA Uomoが好きのではなくミウッチャ・プラダのPRADA Uomoが好きなのだ。

 

 

ということで今期も粛々とミウッチャ・プラダによるVintage PRADA Uomoを御提案致です。区切りがはっきりしているし今のブランドとして数年前から特に勢いがあるmui muiやデザイン目線でキャッチーなPRADA Sportは今年もセレクションしていません、弊店は2025AWも見た目の要素性が少ない傾向(平たく言えば地味)ながらミウッチャ・プラダの震えるようなモード哲学のエナジーとシナジーの力強さが色濃く注がれたVintage PRADA Uomoの“ファーストライン”のみとなりますが御了承ください。

 

 

 

 

 

New 1995-early00s PRADA Uomo Selection

 

これは純粋な幸運なのですが1995年から1997年の最初期クリエイションが今回は多めと相成りました。成熟した完結された世界観だからこそ“いつのクリエイションか”よりもプロダクトとしての求心力と着る人の相性が重要ですが、御提案する弊店にとってはランウェイショーも行わずプレゼンテーションのみで発表され展開も世界3店舗という限られた規模であり、最初の数回のコレクションで後々のほとんど全ての雛形が存在したと言っても過言ではない最初期クリエイションはやはり特別。今回も凄いですよ、同ピリオドにも関わらず良い意味で方向性バラバラですもん。天才ミウッチャの感性はヴィンテージという存在でこれからも圧倒的に輝き続けます。

 

 

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