Mr.スリーヴレス / Diary1012
14.10.2021

スウェットスーツしかりショーツしかりサンダルしかり、未経験から経験済み(賞味済み)となったファッションにおける存在の中でも、私にとって実は特段に日常的利便性が高く実は特段にスタイルとして好ましいとはっきりとした強い感情で自覚したのが袖のない羽織りというファッションアイテムでした。
今日の“袖のない羽織りダイダイダーイスキ人間”に成るきっかけのアイテムと出逢ったのは2020年2月28日(金)、場所はイタリアの非観光地(私のダイダイダイダイダーイスキな地です)。はっきりと覚えている理由は記録を残しているからで、何故記録を残しているかというと私自身がコレクターの基でセレクトしたヴィンテージピースだからで、まるで自分の描いた裸婦像に興奮しているかのようですが良いと思った品を選びお客様方に御提案するのが私の生業で、言ってしまえば世界中で熱烈な恋をしてその子たちを誰かに嫁がせるという永遠に実らない恋をし続ける“え、前世にどんな業が?”な仕事ゆえに今回のような一連はかなりあるあるなんですが、実際に経験(咀嚼)してみてここまで自分に合うような気付きとなることは、やはり稀です。
 
その2020年2月28日(金)はカラッと晴れており強い陽差しで日中は汗ばむくらいだったのですが、やはり日陰になった瞬間は肌寒く時折吹く地中海の風が身体を冷やしてきたりと体感の緩急が激しく、身体を守るためにやむ負えず30分ほど活用したのが小一時間前に買い付けた袖のない羽織りでして、いざ羽織ってみたらまぁなんということでしょう。汗ばんだら前を開けて身体が冷えたらきっちり閉めて。腰ほどの丈感で活動的ですしなんてったって袖がありませんので動きやすいったらない。正直に申しあげましてそれまでに着た経験がほとんどなくスタイルとしてもプロダクトの印象としてもどちらかと言えば好みではなく遠ざけていたのですが、その瞬間2020年2月28日から袖がない羽織りが急激に気になる存在と成り今となってはダイダイダーイスキ人間。
まず思ったのはあれですね、胴体を守るのって大事なんだろうなぁって。心臓やら臓器やらがある部位だもんなぁって。一人で合点がいっていました。
 
あとファッションーピースとしても抜群に楽しいです。ライトなインナーを想定した設計やヘヴィーウェイトの上からでも羽織れる設計など袖が無い羽織りと言っても様々。やはり一旦気になると視界が良好になるというもので、敬愛するあの人もあの人もやはりしっかりと製作してきている袖のない羽織り。もう首ったけです。
私は表参道近辺エリアにおけるMr.カーディガンの称号を勝手に得たのですが、直近でMr.スリーヴレスも獲得してW受賞を目論んでいます。この点に関してはまだまだ新参者なのですが、積極的に着てアピールしたい所存です。
 

 

 

 

 

 

 

 

この2点は新作。




ライトなインナーを想定した設計ですが、私はある程度ふり幅持たせて良いと思っています。ニットですから。それにしても手編み機のクリエイションって。ヒェー。

 

 




ヘヴィーウェイトの上からでも羽織れる設計。そもそものプロダクトコンセプトが強靭な着用感+広い活動領域ですので、これこそまさに袖の無い羽織りと言えます。

 

 

 

 

 

Mr.スリーヴレスのきっかけとなった2020年2月28日(金)の一着、以前にDiaryでご紹介していないかと調べたのですがありませんでした。また眺めたかったのですが、残念。替わりにその日に撮影した風景写真を載せておきますね。多分このシャッター切った時も羽織っていたかと。この写真は割と気に入ってます。

 

 

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