column003_危険な好奇心 / Diary059
21.10.2014

仕事柄だけでなく個人的な趣味としても様々な音楽に耳を傾けるようにしていますが、ここ数年新たな出会いが無いままどこか物足りなさを感じつつ、時にお客様に相談する日々。『 年間ベストアーティスト 』 を一人勝手に選出している私にとってはなかなか由々しき事態の為、盛んに大好きな某CDショップで物色しても、ピンと来ないのはどうしようもなく、『 ○○好き、必聴!! 』 の文字を見ては “ だったらその○○聴くしな~ ” と思いながら店を後にする日々。

 
もちろん、過去好きになったアーティストも新たなスコアを出していたりでそれを楽しんでいたのですが、やはり新たな刺激を求めてしまうものです。寿司も良いけどステーキパスタも食べたいし、501ストレートチップステンカラーも良いけど、だからこそ新たな出会いを求めてしまうのが人の性ってものではないでしょうか。

 

 

 

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そんな状況での嬉し過ぎる新たな出会い。 このアーティストは昨年頃、映画音楽を手掛けた事で一度耳にしていたのですが、その時の自分は選びませんでした。しかしながらある晩、ふと思い出してCDショップに駆け込み無事再開。 ( その節は店員さん、ありがとうございました。「 確か去年ぐらいに○○って映画のサントラ出してたと思うのですが 」 という締まりに無い問い合わせにも関わらず丁寧に探してくださって、本当助かりました。 )

 
これがまた猛烈に良い。ピアノとバイオリンによる抒情的なサウンドは時に静か過ぎるほど静謐に、重過ぎるほどに重厚ですが、スタートからエンドまでの積み重なりに圧倒されました。決して新鮮味溢れる楽器ではありませんが、その旋律は私にとって充分過ぎるほど新しく、“ 撮りたい写真 ” にまで影響を与えるほどの刺激を得る事が出来ました。きっと SURR という空間が出来たからこそ、そこで響くからこその感覚なのだと思います。

 

 
年を重ねる事で、状況が変わる事で変化する感性の面白さたるや。きっとまだまだ貪欲に、いつまでも満足する事なく求め続ける事でしょうが、引き続き行く末を見守っていきたい所存です。その好奇心は時に危なさも有する事もありますが、 “ 欲しくてたまらない ” “ アレもコレも欲しくてどうしよう ” といった困惑も含めてお楽しみ頂き、可能な限り好奇心を満たして頂ければと切に思います。 

 

 

 

 

 

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永らく続いた音楽不況にもやっと一筋ながら光が差しました。
さて、次は活字です。

 

さぁ皆様、貪欲に参りましょう。

 

 

SURR by LAILA 福留

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