好き嫌いが分かれるかもしれませんが語っておきたいアイテムというはあるもので。と書いていて思ったのは、弊店は好き嫌いが明確に分かれるアイテムを数多く有しているという事。
なんだそれは、ですが特徴の一つという事でご容赦ください。いずれにせよ良質は良質ですし、ファッションは好き嫌いのアンチテーゼあってこそ発展するものですので。
と言うことでリブパンツ。スポーティーでありへヴィーデューティーなリブパンツ。これまた危なさ漂うリブパンツ。
しかしながら、その機能美がそこはかとなくモードに置換される事もしばしばで、これまたハイファッションに欠かす事の出来ないディティールデザインなリブパンツ。
貴方だったらどう解釈されますでしょうか?
アメリカ軍のエアフォース・トラウザーズを背景にもつこちらは、80年代イタリアのプレタブランド 「 BOGY’S 」 のものですが、何を隠そうデザイナーはジャンポールゴルチェその人。言われてみれば “らしく” もありますが、彼の経歴がまとめられている紹介文などにも挙がらない ジ・アンダーグラウンド・クリエーションな希少種です。
前述の通りミリタリーをデザインソースにしているため、全てのディティールが忠実に機能的 。しかしながら一つ明確な主張が有り、それによって獲得したエレガンスが尋常じゃありません。
生地です。
「こいつ、また生地の話か」と思われるかもしれませんが、モードは生地の芸術ですのでご了承を。これからも存分に取り上げる要素ですのであしからず。
コットン100%のこちらは、まるでシルクのような柔らかさと柔和な表情,色調で、構築的なウエストからテーパードへ発展し、リブで明確に終結するシルエットワークがそれはもう Fantastic 。絶妙に危ない機能美は完全なるミニマム・モードであり、リソースを活かしつつ全く異なる一着に生まれ変わらせる “ ファッションデザインのお手本 ” な仕上がりです。
ealry 80s Bogy’s by Jean Paul Gaultier
お見事。
SURR by LAILA 福留
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