New jewelry, coming soon / Diary684
7.3.2019

 
地球産物として数えられる、例えば天然鉱石を純金無垢物に装飾するファインジュエリーは、1800年前半から1901年以前を中心に捜索と追求を続けておりましたのは古きに渡りブルジョワ紳士の御手の周りや御首元に大いなる熱度を与える試みが常習的に成されていた精神性を学ぶ事に加え、純粋に上質な装飾物を切望しますと高水準な純金もしくは良質な鉱石類という充実したステータスに追随する完全個体性質、砕きまして “唯一物 / 一点物” の古き注文品という事実に検討留保は少しばかりも御座いませんで、末に往く付くハイクオリティジュエリーと今後の追求を止めるつもりも考えを変更するつもりも御座いませんが、此処までの資質を求めますと他に心よりご提案できる同等の資質や紳士精神性が強固なカテゴライズジュエリーがない、なくなる、というデッドエンド理論に到達しまして、精良かつ精美な材料をクラシカル・アプローチで料理されたアンティークファインジュエリーと等しい熱量でご紹介させて頂く機会は然う容易い事では御座いませんが、あるいは匹敵し得るは独自の文化を構築してきたデンマーク・ジュエリー其の濃厚区分と存じながら、ひとつのフィールドを只一向に追求させて頂く一貫性質も大切にさせて頂きながら、貴方様の深き厳しき精査基準を溢れんばかりに満たしていただく事に、選択肢がひとつのフィールドで腰を深く折らせて頂くには努力不十分と謂わざるを得ない現状に閉口しておりました矢先の事で御座います。

 

フランスにてお世話になっている一人のコレクター様がご自身用に誂えたとあるカテゴライズジュエリーの自然本質的な妖艶さと力強さに圧倒され、というより盲点を突かれた刹那にハッと致しました。その最古物はシベリアで発掘されたおよそ3億年前の形成物体によって証明され、発露は技術や文化にまったく触れられていない極自然環境地によって偶発的に具現化される地球産物で御座います英称Amber(アンバー)は、激しい嵐のあと海から打ち上げられた自然宝石としてアラビア語「アンバール=海に漂うもの」を語源とし、ギリシャ神話では人魚の涙とされておりますが、ヨーロッパの起源では古きデンマーク人が護符として大切に身に付けられていた逸話に深く納得致しますし、濃厚でコクのある色艶と陽光によって光彩を放つフレイバーは “異彩” とも謂え、それらが静謐な「海物」と信じられる歴史性に否定も御座いませんが、真実は地上に繁茂していた樹木の樹脂が土砂などに埋もれ、奇が狂いそうになるほど永い歳月をかけて形成化した珍宝が、鉱石や動物性に括られない唯一【植物】に属する形成実態、最も馴染みのある名称で申し上げますと皆様、【琥珀】で御座います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
捕獲致しました数点のヴィンテージ・アンバーに加え、御披露目とさせていただく詳細につき、明日詳述致します。
しばし御待ち頂きますようお願い申し上げます。

 

 

 

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