5/100ないし1/100 / Diary457
18.10.2017

仮に 100 人と相対したとして、そのうちの 50 人が褒めてくれる服と 5 人が褒めてくれる服があるとした時に、私は後者を好ましく思う傾向があります。厳密には傾向と言うよりも紆余曲折を経て後者のタイプを選ぶようになったのですが、元来周りから着ている服などを褒めて頂く機会がほぼ皆無なのでそもそもの論点として当てはまっておらず、極々稀に褒めて頂く機会があったとて “ えぇ、はぁ ” と誰も幸せにしない薄ら笑いを張り付けた全くもって気が利かない、褒めてくださった方に申し訳が立たない愚鈍な受け答えしかできない有り様ですが、しかしながら惚れ込んだ一着 ( 一点 ) があまり褒められない、もっと言ってしまえば “ それはちょっと ” とまで言われたとしたら私は逆に嬉しくも思います。なぜなら他者に認められない自分の感覚は ( 場合によっては最も ) 大切にしたいと思うからです。

そもそもの人間的素養が主たる理由ですが、私は “ 総柄もの ” を着ると評判が悪い傾向にありまして、しかしながら総柄は大好きな一つですので、やれ職務質問だ、やれセカンドバッグが合いそうだ、やれ電車で隣に座りたくないだ言われたとて決して心は折れず、5/100 ないし 1/100 のお褒めをささやかな心の励みにしながら、今後もカジュアルであったニットをラグジュアリーな存在に昇華させたミッソーニは私にとって重要なワードローブの一つであり続けることと、わざわざ我々が御紹介するまでもなく現代においても認められた存在ではありますが、ヴィンテージにおける良い意味でミッソーニ “ らしくない ” 存在価値と、上質で情熱的なアート・ニッティングワークの求心力を引き続き SURR にて御提案し続けますことを、僭越ながらここに誓います。

 

 

 

 

 

SDIM1907

80s Missoni

ちなみにこちらは素肌での御着用を心から御推奨。

 

 

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