弊店にてカリームのクリエイションピースをお選び頂く際、お客様は其々のベクトルによって唯一の1着をご選択頂くようで、当然といえば当然かもしれませんが、例えばヴィンテージピースや、拡大して“ ファッション ” を選択する際、個人の基準またはルール若しくは決まり事なるものが何かしら存在するのだろうと思います。
約30点もの『個』を目の前にどのようなベクトルで御選び頂くか、失礼ながらも大変興味深く、拝見させて頂いております。クリエイションによっては偶発的な縮率つまりフィッティングが1点1点異なるので当然 “ サイズ表記 ” なるものが存在しない、よって、フィッティングからお選び頂く方。自然の恩恵と天然染料による唯一無二なカラーパターン。ぼくはパープル、わたしはブルー、あなたはブラック。お好きなカラー,テキスタイルからお選び頂く方。ハンドソーイングによる繊細で緻密、大胆な補修やチューニング、他の染料やクリエイションでは成立しない圧倒的な死海の泥染め。唯一のミリタリーピース。クリエイションラインからお選び頂く方。2face(リバーシブル)の凡庸性、毎日でも着用できるコットンブルゾン。初夏でも着れるサマーニット。プロダクトからお選び頂く方。昨日申し上げたように、インスピレーションのみに委ねてお選び下さる方。様々と基準を搔い潜り、将又、ご自身の感覚によって引き寄せられた1着をお手に取られた際、背景, ベースとなる衣類,年代, クリエイション過程やアプローチ, 隅々とご説明をさせて頂きます。ご予算ともじっくりご検討頂き、最終的には良き時間を御過ごし頂けましたら。
さて、
何を基準に選ぼうか。
パーソナリティに寸分なく合致する感覚、それはファッションにおけるフローに当てはまるか否かではなく、人にとっての個に調和するか、しないか。謂わずもがな、贅沢な一瞬でございます。Karim Hadjabのクリエイションに用いられる衣類は、1920年〜1960年代のヨーロッパヴィンテージの原型が大半。それら衣類に完全たる「個」として自立させるきっかけを模索し続けた境地が、Karim Hadjabのクリエイションでしょうか。
どうぞ、自由に。
SURR by LAILA 小林
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