あくまで「着用」というご認識で宜しくお願い申し上げます。 / Diary341
18.12.2016

今か今かと、待ち望んでいた方も多いのではないでしょうか。
と、勝手ながらそうではなかろうかと思っている次第ですが、
先々日先日と、Diaryにて各カットを上げさせて頂いておりまして、その各カット、際際の各ディテールのみで、「あぁ、ついに、、」と、ご理解頂いた強者のお客様もいらっしゃるその反対に、あれは一体なんだろうかとフラットな疑問をお持ちの方もいらっしゃったりと、私としましては何方も嬉しいお声でして、ましてや、今回もまた焦らしますねとある種のご叱咤も頂戴しましたが、それに関しましてはこの場を借りて誤解を解いておかねばなりません。本来、昨日全てご紹介という予定でしたが、書き出すと止まらない癖と、一度書いた文はなるべく消したくないという変癖が、とはいえ結果として焦らしてしまいましたので、いえ、やはり、すみません。
また前置きが長くなりそうですので、早速まいります。
 
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まず、ストーリーから完結に。
ファッションやカルチャーという大枠においてイギリス及び世界的に多大な影響を与えたヴィヴィアン・ウエストウッド。
影響を与えたという表現より、例えばひとつのカルチャーを形成した、いえ、例えばひとつのカルチャーを発展させた、という表現の方がしっくりくるやもしれません。
彼女は1967年にマルコム・マクラーレン氏と出逢い、その4年後、キングスロードにブティック「Let It Rock」を共に開店。
3年後には店名を「SEX」に変更、翌年にはマルコムと共に「Sex Pistols」をプロデュースしたのはご周知の通り。
メンバーであるジョン・ライドンをはじめ各メンバーが、当時ブティックに頻繁に出入りし従業員として勤めていたのもご周知の通り。
1976年には店名を「Seditionaries」に変更、そしてその3年後の1979年「World’s End」に変更され、パンクというひとつのカルチャーに対して前衛的な新たな風を送り込んだ張本人等が、ヴィヴィアン・ウエストウッド女史であり、マルコム・マクラーレン氏であり、そして現在も続くワールズ・エンドというブティックがその延長戦に位置している、というのもご周知の通り。
 
 
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本品々は90年代頃の作品でして、クラシックラインと呼ばれる80年代頃はWorld’s End群のリプロデュースに該当。
彼女のコレクションでは何かテーマを持ってプロダクションしておりまして、その当時の背景の的を得ている面構えは本品々のみならず彼女のプロダクトから沸々と感じ取れるものが多いのですが、わたくしのエディットとしましては、表題の通り、あくまで「着用」というご認識で宜しくお願い申し上げます。
 
 
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上部は所謂ボンバージャケットよろしく広めの身幅、アーム幅、そこに下部にみられる贅沢にも全リブで編まれたニット組織をジョイントしている、というご認識がイメージしやすいでしょうか。
長く保ったリブの袖ですが、スタイリング上生まれる“溜まり”が最高に、それは最高に恰好が宜しいです。
 
 
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これでいてジップがSALMI社製(主にヨーロッパのスポーツウェアにも使用されていたリアルジップ)というのが、こちらは“溜まらない”ディテールのひとつ。
 
 
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ダブルに折れる前立てに、トップはスナップ仕様。
裏地は前線ミリタリーよろしくのオレンジ一色。
ミリタリー的見地からいくと、いざという時は裏返してご着用頂ければ、その視認性から発見されやすいという特性。
街中ではよしましょう。
 
 
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本品々に関しましては、文中のように当時のパンクカルチャーを色濃く反映されていると同時に、
作品色も強い御品と初見にて感じるお気持ちも分かりますが、その「作品色」という見地を見出しているのは当時のクリエイターや発信者ではなく、現在にてその価値を理解し、重きを置き、保管管理し、そして発信している現代人こそ。
だからこそ、これらのピースに関しましては、コレクター様ではなく、フィッティング頂き、その逸脱したスタイルや各所ディテールワーク、パターン、カラーリング、実用性、日常的に「着用する」という目的の元、全てにおいてご納得頂いたその時に、その方に、ご販売させて頂きたく思う次第です。
誠に勝手ながら。
 
 
 
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90s Worlds End bomberJacket with rib knit “like military pattern” size S & size M
 
 
 
 
今回は3点のご用意が叶いました。
内、1点は各カットからもご認識頂けている通り、スペシャル仕様で。
 
 
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皆様のご来店御待ち申し上げております。

 

 

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