本日は、昨日の伏線の回収と致しましょう。
ヘビーデューティーなトレンチコートをご紹介。どうぞお楽しみ下さい。
50s Royal Air Force Trench Coat “observer corps”
先月ロイヤルのエントリーは、記憶する限りで極上のスモックだったと思いますが、本品は、王室直属の空軍。
ロイヤルエアフォースのエントリーとなります。
空軍では通常エアクラフト用に仕立てられているものが殆どして、
それこそMK-3やMA-1のように短めの着丈、余裕のある身幅とアーム、というシルエットが定石ではございますが、当方は「Observer Corps」と呼ばれる空軍の中でも「防空監視隊」のためのテーラーとなります。
“陸から空を監視するための仕立て”であるため、着丈は長く持たせており、トレンチコートの仕様はそのためです。
元々、トレンチコートの第一着は英国の元、WW1の際に寒い気候にも対応できる防水型の軍用コートが求められたことから開発されたものでありますので、王室直属となりますとロイヤルエアフォースにおいても存在するトレンチコートという点では、英国の誇りを鑑みましても、成る程、腑に落ちます。
フレンチパイロットレザー同様、個体差が存在する本品ですので、
それぞれのディテールとともにご紹介致します。
ロイヤルミリタリーの仕様ではお馴染みの襟裏のステッチワーク。
襟を立てる際に生地が負けないように施された一手。
本品3点とも立てていただけます。
マテリアルはデイリーに最適なウールギャバジン。
雨やダスト、生地への神経質な配慮など要らないと言わんばかりのタフな仕上がり。
1品目はベルト付き、ダブルの仕立て、深めのセンターベント、エポレットと、トレンチコートの鏡ともいえるディテールですが、
稀有な程にこの裏地。チェックパターンは初見です。素晴らしい。
2品目は前者と殆ど同じディテールの持ち主ですが、
圧倒的な差異はこのエポレット。
「ROYAL OBSERVER CORPS」と記載があり、両肩に存在します。
此方はサイズが1ですので、モダンな仕様でフィッティング頂けます。女性の方も是非お試し頂きたい。
裏地は前者のようにチェック地とはいきませんが、
ボディのネイビーと相俟ってスチールグレーの色合いは素晴らしい。
此方は上記2品と異なり、エポレットなし、ラグラン仕様、ノーベント、比翼の前立てと極めてミニマムなディテール。
ベーシックかつシンプルなものを、という方へ是非。
バーバリーやアクアスキュータムも宜しいけれど、
他者と被りたくないファッショニスタの皆様、本物のミリタリーをどうぞワードローブへ。
皆様のご来店を御待ち申し上げております。
SURR by LAILA 小林
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