弊店にいらして頂いているお客様は、映画をお好きという方も多いように思いますが、
私、小林も映画とお酒は日々欠かさず嗜んでおります。
特に贔屓にさせて頂いておりますのが、以下の作品。
ご存知の方も多いかと思いますが、マーティン・ブレストが修めた「Scent of a Woman」
盲目の元軍人フランク・スレード中佐を演じた名優アルパチーノと、悩みを抱えた苦学生チャーリーを演じたクリスオドネルとのNYを舞台としヒューマンストーリーですが、上画像にもあるように、ストーリー途中にてドナ演じるガブリエル・アンウォーとアルパチーノとのタンゴのシーンは、おそらく映画史に残る極上の名シーンでしょう。
作中、最も好きなシーンがございまして、NYのホテルに到着したスレード中佐が酒を飲もうと、チャーリーにジョンを取ってくれと叫ぶのですが、ジョンというお酒はカウンターには存在しなく、チャーリーは困惑してしまいます。
そんなチャーリーに向かって、「ジャックダニエルズだよ!俺は付き合いが長いからジョンでいいんだ!」とユーモラスな一場面がございまして、幼少期このシーンを観てから、数十年。二十歳を超えてからは欠かさずウイスキーはバーボン。そしてジョンと決めております。
当時貴重な麦ではなく、全体の約50%トウモロコシを発酵、蒸留して作られていたバーボンですが、作中のアルパチーノも元陸軍ですので、高価な酒ではなくジャックダニエルズ(厳密にはテネシーウイスキー)との長い付き合い、というのも歴史の背景が垣間見えて良いものです。
さて、先日顧客様にご紹介頂きました湯島にある素晴らしいバーがございまして、
其方で頂きましたジョンが素晴らしいポテンシャルを発揮しておりました。
折角ですので、ご紹介を。
巷で目にするOld No.7とは一線を画す美味しさです。後に残らない潔い味わいは、スレード中佐を習いストレートをダブルでも美味しく頂けそうですが、マスターの職人技ともいえるボールアイスとの相性が兎に角素晴らしい。
そして服好きが集ったのでアランニットの話を摘みにしていたらマスターより粋なスコッチが。
スコットランド産のスコッチ、その名も「Arran」
独特なスモーキーフレーバーも良いのですが、所謂インラインものとは異なり、とあるトーナメントにエントリーする際のシーズンものだそうで、相俟ってか、ラペルが素晴らしく、伝統キルトにロングソックス(伝統に沿っていればノーパンです)これまた貴重なものを頂きました。
アンティークのチェスターフィールドソファ、天然杉の一枚板。
お酒の種類、内装ともに素晴らしいオーセンティックバーですので、
気になられた方は是非。
因に、諸説ございますが、「Bar」とは「止まり木」というのが語源でして、
「Tender」とは「優しい人」。疲労困憊のそんなときは、止まり木かSURR by LAILAへ。
弊店でもスーツを着た「Super Tender」が居りますので。
「The TRAD」
東京都 文京区湯島3-43-9 深瀬ビル1階
本日は「束の間にて」ですので、束の間にてお酒と映画の話のエントリーとなります。
ご容赦下さい。
と、いいつつも、その止まり木に着て参りたくなる極上のトレンチコートが入荷してまいりましたので、
イメージカットのみ、お楽しみ下さい。
此れ等のコートは、11/2 Diaryにて。
それでは、皆様良き火曜日を。
SURR by LAILA 小林
03-5468-5966
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