とあるニットについて / Diary305
12.9.2016

漸く、涼しくなってきた気もしなくはないですが、
皆様いかがお過ごしでしょうか。

先日、福留よりNewarrivalのお披露目をさせて頂きましたが、
やはり目玉は90s Dries Van Noten。
言葉通り、豊作です。

早速のご紹介で浮足立ってはおりますが、
今回のエントリーはその中でも圧巻の1着。
 
 
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90s Dries Van Noten oversized cardigan “Baby Alpaca”
 
 
 
ご周知の通りかと存じますが、ドリスのクリエイションの中でも”Knit”というカテゴリーは特別なものでして、
彼が織り成すパターンメイク、素材への深い拘り、変幻自在な編み方、
ドリスといえばニット、を世に広めたクリエイションが90sのピース、特にこの1着には感じられるかと思います。
 
 
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まず、マテリアルの話からしましょう。
高級素材として知られているアルパカの毛糸ですが、
ベビーアルパカとは生後3ヵ月以内の非常に繊細かつ柔らかな毛糸だけを櫛ですいて取った、大変貴重な素材。
アルパカの毛糸自体、その保温性はウールに勝り格別と言われておりますが、
ベビーアルパカの毛糸はその保湿性は勿論、柔らかな肌触りはカシミアに似ていながらも、確かな張りと弾力があり、
あらゆる毛糸の中でも極上と称されております。
 
本品は、そのベビーアルパカの毛糸のみで編まれた逸品。
贅沢にもローゲージ編みときましたら、
彼がニットに持つプライドを確かに感じられます。
 
 
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マテリアルの素晴らしさを最大限に生かす意図があってか、リブがございません。
 
 
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主張しすぎない釦のセレクトも然ることながら、繋ぐ糸までも、同素材。
細部までの拘りを感じます。
 
 
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Vラインのかけて、編み方を変えております。
 
 
大振りの身幅と絞りを利かせていないアーム幅に対して短くとられた着丈。
素材感と相俟って野暮ったさは感じさせないパターンメイクは見事。
 
 
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シャツには勿論のことですが、
その極上の質感をご体感頂くために、カットソーの上からのご着用を推奨致します。
 
 
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肌寒くなれば毎年袖を通す1着となりますので。
 
 
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そうです、秋が待ち遠しい。

 

 

SURR by LAILA 小林

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