“ せい ” か “ おかげ ” か / Diary295
11.8.2016

これまで様々な時代やスタイルのアイウェアをご提案してまいりましたが、今期はフランスという文化が育んだ、職人気質でありながらウィットに富んだ目元のアクセントがシーズンイメージの一つでしたので、 “ フレンチアイウェア ” を新たなキーピースの一つとしてご用意させて頂いたのですが、その中にとある職人文化が生み出した 80s フレームに関して、今回は書かせて頂きます。

 

 

 

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925 シルバーをベースに 22 金を特殊な技法でコーティングした、その当時の世界を見渡してもそこに属した職人にしか仕上げられないとされた、現在では失われてしまったという職人技術によるフレームは、アイウェアとしてと言うよりも物質そのものとして、理屈ではなく五感に響く存在感を有しております。
その “ せい ” か、その “ おかげ ” か、 様々なマニアックピースをご覧になってきたであろうお客様方 ( 私の主観ですが ) におきましても “ 難解さ ” を感じて頂いているように思います。

もちろんその色調が、フォルムが、テクスチャーがお好みに含まれないのであれば取捨選択として相応しく、そもそもこのスタイル自体がこれまでにセレクトしてきた数多のピースと同じく、際どさが際際に際立つ一品ですので、私の根幹的な素養と同じく幅広く沢山の方にお認め頂けるものではないのですが、万に一つでもその物質的存在感に腰が引けてしまったのだとしたら、私はなんと申しますか、切に心寂しく思うのです。

 

 

 

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異なる3種のスタイルで展開しておりますこれらは、大変に立派な要素で構築された職人技術の結晶であり、美学の塊ではありますが、そのような背景を差し引いて、私は直感的に心から美しいと思える存在です。
恥ずかしながら正直に申し上げますと、今回のエントリーは私の中にある寂しさを発端としているのですが、なぜ寂しく思うのか、なぜ言葉にしようと思うのか、ここまで書いていてようやく分かりました。

これを良いと思う気持ちを、身に着けて沸き立つ感情を皆様と共有したいのです。向き合ってみればなんとまぁ単純なことでございました。

極論ではありますが、これを身に着けずとも実生活で困る事はないかもしれません。しかしながらこのテクスチャーと美しさは貴方にとってマイナスになることなどなく、静かに確実に引き立て寄り添ってくれることと思いますので、僅かでも琴線に響く何かを感じる方がおられましたら、選択肢の一つとして是非にと思わずにはいられない、素直に私が好きなアイウェアの魅力をよりお伝え出来るよう、引き続き諸々精進させて頂けたらと。

 

 

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