今月末のアレに関して書こうと思ったのですが、
メモリーUSBを自宅に忘れてしまいましたので予定変更。
新入荷から、久方ぶりに出会えた逸品を。
80-90s Oliver Peoples
ピープルズにおいて代名詞的な要素であるクリップ ON は、
通常のクリアレンズの上に色付きレンズを被せる
一挙両得の機能デザイン。
当時は、購入する/しないを任意で選択する事が出来
“ より贅沢 ” なスペシャリティとして楽しまれていました。
そのためヴィンテージにおいての希少性は一層高く
これまで幾つかのピープルズをご紹介してきましたが、クリップ ON は数える程度。
単体でも秀逸なライン,フォルムにクリップ ON することで生じる繊細な迫力。
これはピープルズの醍醐味とも言え、ただでさえ味わい深い金属装飾の質感,表情が
一層力強く引き立ちます。
それでありながら、どこまでもエレガントな佇まいは
流石 オリバーピープルズな着地点。
ブランドの品格と実力の成せる妙技です。
外した際のフォルムは大変ノーブル。
メタルフレームの特性を最大限生かしたミニマムな構成ですが
細部の仕上げやちょっとしたラインの角度など、一筋縄ではいかせません。
簡単に申し上げますと、物凄くマニアックです。
ボストンとキャッツアイの中間に位置するコンパクトな収まりで
マットゴールドの冷たさが際立ちます。
( 特に復刻において ) 従来のピープルズとは結び付きにくい
濃い知性と、そこはかとない危なさ。
一見難しく感じられるかもしれませんが、ここまで振り切ってしまえば受け入れやすく
何より、目元という狭い面積がパーソナリティを牽引するという事実に驚かれるはず。
テンプルが見事。
バンブー調のセル装飾は、個体としてのクオリティの高さと
それを生み出すピープルズの格式をヒシヒシと感じさせます。
知性、危なさ、ソリッド、シャープ。
そして上質でエレガント。
何度も申し上げますが、物凄くマニアックです。
だからこそ、この一本には意味があります。
少しでも琴線に触れられた方は是非とも対話してみてください。
そして勇気をもって飛び込んで、実用的に味わってみてください。
きっと心地良い中毒性が何かを閃かせてくれるはず。
これがオリバーピープルズの本質です。
昨晩、定例のスタッフ食事会を美味しく楽しく過ごした
SURR by LAILA 福留より
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