Light Sport Jacket / Diary1292
4.4.2025

SNSでふと流れてきた投稿でSIGMAが新しいカメラを発表すると知ったのですが、以前に発売された機体(調べたら2014年でした、そんでもう生産終了でした)の従来の常識を覆す単純明快に奇妙奇天烈な形状に惹かれ、なんだったら持ち歩く派だったので肩から下げてたら格好良いだろうな的な目線もあって、元々カメラは仕事で撮る必要があったから扱ってたけど徐々にカメラという存在そのものが好きになって,と書いていて思いましたが徐々に好きになったのではなく確実にどこかのタイミングで“これからも仕事で扱うんだから好きになった方が得だよな”という打算が働いたはず、自分。とにかくいつからかカメラが仕事として扱う道具ではなく好きな道具となったものの、だからと言って勉強するでもなく研究するでもなく(綺麗に撮りたいとかの向上心はあるけど)ISO値とF値以外はよく分かっていないので実際にSIGMAのそれを使ってみたらまぁ撮りにくいったらありゃしない。厳密には撮れる環境なら撮れるけど撮るための条件があると言うか、一番合わない環境は人口の光量下で室内=SURRのようなブティックなことに割合早めに気付いたものの、御愛顧くださる親愛なる天才カメラエンジニアのM氏から機体に対してお褒めの言葉を頂戴してニヤニヤしたり当時のSIGMA技術者が“やりたいことをやったらこの形にせざるを得なかった”という絶妙にグッとくるコメントを残していたりでなんとか心の均衡を保っていましたが、なんだかんだで条件が整った時にハッする写真が撮れる素敵な機体だったので楽しんでいました。うん、上手くいかないことも含めて撮るという行為を楽しんでいたんだな自分は。

そんでSIGMAが新しい機体を発売するとのことなのですがこれまた超絶変態的でゾクゾクして思い出して昔の機体を久しぶりに触ってみたというわけなのですが出逢いから10年経っても楽しいヤツでして久しぶりにカメラを持ち歩く習慣を復活させてみたりして仕事終わりに夜の街を写しては全然ダメじゃんと一人で笑ったり。

悪くないです。

 

 

 

内モンゴル産の最上質カシミアでライトな仕上げで嬉しいジャケットタイプで嬉し過ぎるポケット付きしかもジッパー付き。ふと思ったのですがこれってADIDASとかのトレーニングジャージと着方とか向き合い方とかプロダクトとしての在り方がほとんど同じじゃない?と。それで内モンゴル産カシミアって、最高じゃないクチネリさん?と。

 

 

こちらも同じくイタリーカルチャーよりジッパーのスポーツジャケット。これはトレーニングジャージよりもプロダクトデザイン感強いですが、それでも在り方諸々は良い意味で同じくであると感じます。ボディはコットンモールスキンなのですがリブはシルクカシミアって、ねぇ?

 

 

スポーツジャケットと言えばカジュアルジャケットと言えば実用的ジャケットと言えば、このリーヴァイスSTYLEを思い浮かべる方もおられるのではと思います。トラッカージャケットって言うんですか?なんかその呼称未だ馴染めず扱えず。閑話休題とにかく弊店はこのリーヴァイスSTYLE大々々大好物、アルマーニ大先生によるコットンツイルでデザインシルエットのそれなんて、もうね?

 

 

アヴィエイターSTYLEでピュアシルクでボンバーシルエットでPaul&Sharkの癖と個性なんて、もうね?

 

 

スタッフにふとバーバリーでこう言うジャケットってあるんですね!と言われたので個人的には“在ると言えば在る”と答えたのですが改めて問われるとそういえば出現確率ってコートに比べると格段に低いな(Made in Englandに限ります、弊店のヴィンテージバーバリーはMade in Englandのみと決めているので)と思いましたヴィンテージ・バーバリーのスポーツジャケット。近年のヘリテージラインだと逆に前に出されている印象なのはやはり時代性でしょうか、コートと同じく良い意味で過去も現在も製法やプロダクトフィロソフィーは変わりませんから、ヴィンテージならではの個性のコクもまた良いですよ?

 

 

先日の都内数日間シトシト雨は参りましたねぇ寒もしっかり戻ってきてくれっちゃったりして。ということで雨除け帽子、同じコレクターの元でストイックなバブアーとエロティックなアルマーニです。形状的にはハットなもののピシッとキリッとエレガントではなく探検家感MAXの良い意味でハットらしくないハットです。これが傘替わりでも良いよね?

 

 

今回も専門的かつ極地的エレガンスで素敵よセラファン。レンズには映りませんでしたが実物は裏葉色,日本古来の伝統色文化における色区分じゃないと表現できないくらい絶妙なグリーントーンの鹿さんです。気に入ったらしくこういうレザージャケットって結構在るんですか?とこれまた素朴な質問をしてくれたスタッフ君、理由と要因は様々在るから端折るけど簡単に言うとほとんど無いよ?

 

 

ワークを連想させながらもこのプリミティヴでコンセプティヴなフロント4ポケット素晴らし過ぎるのでベストプロダクトデザイン OF THE YEAR 2025に選出です。ちなみにですが生地感はライトコットンというよりスーパーライトコットンの様相でハーフライニング仕様という軽量化に対する探究心、凄過ぎない?

 

 

ズバリ2024年に最もお問い合わせ多かったのは11月初旬にここでお披露目したLoro Pianaのレザーハーフコートで、いまだにたまに問われたりして最良質なプロダクトのシンプルなエネルギーって本当に凄いんだなって。個人的にその再来ですが今回はバッファローレザーだしハーフフライニングの超軽量仕様だし、レザーハーフコートという点はリンクしますが良い意味で異なります。でもやっぱり怪物再来、SURRという空間を可能な限り長く彩ってくれよな?

 

 

 

 

 

New Light Sport Jacket

 

ライトコートに続きましてはライトスポーツジャケット。厳密にはカジュアルジャケットやハーフコートと呼びたい(呼ぶべき)品もありますがいずれにしても気軽に実用的に知的にスポーティーな気分で羽織れるプロダクトなので取り急ぎ総じてスポーツジャケットということで、ね?

 

 

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